マレーシア・クアラルンプールで食い倒れ妄想旅行計画④
脂ご飯という名のソウルフードのナシレマッ
せっかくチョウキット市場に来たのだから、そのままマレー系定番の朝ごはんを頂きたい。ということでマレーシアのソウルフードといえばこのナシレマッというココナッツで炊き込んだご飯だ。
”ッ”をどのように発音したらいいのか戸惑うことこの上ないご飯だが、このココナッツ風味のご飯に様々なおかずを載せて食べるのが一般的だそうだ。このナシレマッは、今でこそマレー系以外の中華系、インド系でも当たり前のように食べられ、そのおかずとの組み合わせによって、各地にご当地もの、各家庭の味まで多様なナシレマッがあるのだが、原点はマレー系フードということらしい。
現地では日本のように白米が主流ではなく、ナシレマッほうが人気であり、またよく食されるということだ。ちなみにハイカロリーすぎて給食で禁止になっているところもあるらしい、GOTOファット上等の最高にハイな朝食で食い倒れ一食目を制覇しよう。
チョウキット市場でハイな朝食を頂いたら、そのままクアラルンプール駅近くのインド人街があるブリックフィールズへ向かう。もちろん徒歩で。グーグル先生によると歩いて1時間。距離にして約5キロ。最高のカロリー消費となるこのウォーキングをこなして次なるスイーツを目指す。
歩き疲れ、そろそろ脂肪燃焼効果が出てきた頃にたどり着くこのブリックフィールズは、2009年に再開発された比較的新しいインド人街で、ここよりも更に古く元祖インド人街がトゥンク・アブドゥル・ラーマン通りの我らが日本のデパートSOGOの近くある。
ではなぜ元祖ではなくこちらのインド人街かというと、元祖はどちらかというとファブリック系店が多く、こちらは食関連の商店がメイン。ちなみに食関連だけではなく、現在のクアラルンプールのインド人の多くがこの地域に移住してきている。残念ながら元祖インド人街は、もうすでにほとんどマレー系なので今回の妄想旅行ではこちらのインド人街をチョイスした。
食い倒れ二食目のお目当ては南インドスイーツパヤサムだ。インドではキールと呼ぶこともある。
まずは胡散臭い説として、パヤサム(キール)とは2000年以上前の古代インドからあるスイーツで、インド伝統的医学であるアーユルベーダでダイエット食として紹介されているらしい(ほんまか?)。そしてこっちが真説だと思うが、インドのイスラーム時代に宮廷の厨房から生まれた説。
そもそもイスラームの祭りに欠かせないスイーツだったものがヒンドゥーなどにも広がったというもの。ちなみに牛乳、砂糖、 ライス、または米のかわりにブルガー小麦, キビ, タピオカ, バーミセリ、スイートコーンを使用することもある。そこに乾燥ココナッツ, カルダモン, レーズン, サフラン, カシューナッツ, ピスタチオ, アーモンド、または他のドライフルーツやナッツをトッピングしたスイーツで、広義ではプリンの一種になるらしい。
でも近いのはプッチンプリンのほうじゃなくてトルコのライスプディングかなと感じる。イスラームの雄であるオスマントルコ帝国と近い感じのスイーツと考えると、やはりこちらが真説か。
冷たく冷やしたパヤサムは蒸し暑いKLでサラッといただけるスイーツだ。でもこのレシピでダイエットメニューってのは嘘だなとおもった次第です。おまけに2000年前の、しかもあのヴェジタリアン中心のインドでダイエットの概念はあったのかという、そもそもな疑問もふつふつと頭をめぐる。やはりアーユルヴェーダ説は無理があるよな~。
次回マレーシア・クアラルンプールで食い倒れ妄想旅行計画⑤に続くʅ(◞‿◟)ʃ
読んでくれた人へ
今後、定期的にシルクロード横断日記や行きたいけど行けないという悶々とした気持ちで書いた、脳内妄想旅行の計画などをアップする予定です。お暇なときにでも、そちらも読んでやってください。ありがとうございました。スキをしてくれると僕のテンションが上がります。ファローしてくれたらうれション状態です。よろしくお願いします。人生の無駄遣い万歳^_^
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