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姉との関係(文系脳/理系脳)

昔から苦手だと思ってい姉との関係性が最近変わってきた。

遠い記憶の中では、小学校に入学するまでは姉が大好きでいつも後ろをついて歩いていた。高学年になるといつも本ばかり読んでる姉と、友達と外で遊び回ってる私とでは話も合わず距離を感じるようになった。
姉が中学、高校生になると私との差は歴然で「お姉ちゃん頭いいんだね」と言われるのがイヤだった。当然別の高校に進んだが、2歳差だったので姉の模試での輝かしい成績は私の高校の先生も知ってて、度々話題にされるのが本当にいやっだった。塾、家庭教師なしで超難関国立大学に現役合格、しかもリケジョ。塾には友達に会いに行ってるような私とは大違いだった。

何が苦手だったのか?
姉は精神的にも大人だったので、田舎の公立中学には話の会う友達がいなかったのかもしれない。実際どうだったのか分からないが、友達とわいわい騒いでいる私からすると、いつも一人で本を読んでいる姉がとても異質に思えた。
(高校、大学では気の合う友達もたくさんできて今でも付き合いは続いているよう。ママ友や犬友達、職場の友人もたくさんいるのでコミュニケーションに問題があるわけではない。)

私の一方的なコンプレックスもあり、大人になってからもずっと姉のことは苦手だった。お互い子供が生まれ共通の話題もでき、両家族で出かけることもあったけど、いつも気をつかって疲れた。
2018年に母を京都旅行に誘った時も母が姉を誘い、結局3人で行くことになった。母と二人だけならとても気楽なんだけど、姉が入ることで私の中で緊張感が増してしまう。何かイヤな思いをするわけではないんだけど、勝手に構えてしまうのだ。優秀で自分の考えをしっかり持った姉といると、自分がいかに何も考えてないかを痛感させられてたのだと思う。

そんな姉との関係性が最近少し変わってきた。
二人で映画やライブに行ったり、短歌で盛り上がったり。
一緒にいても以前のように居心地の悪さを感じなくなったのだ。
お互い年をとって、私もありのままの自分を受け入れられるようになったからかなと思っていたのだけど、先日母と姉と3人でカフェで話をしていたときにその理由が分かった。

我が家について話していたときだった。
次男には自分の考えをもっと主張して欲しいけど、いつも周りに合わせてしまう。長男は自分の考えをしっかりもっていて、家族に対してもディベート的になるので、次男がこうなっちゃったのかもしれない。
長男は相手を論破したいのではなく、お互いの考えをぶつけて新しいインサイトを得るのが好きなようだ。
(余談だが、たまに次男の発言を長男が認めることもあり「なるほど。そういう視点はもってなかったわ~」ということもある。)
これに対して姉が
「長男はきっと理系脳なんじゃない。きっと相手の考え方に興味があり知りたいだけなんだよね。でもそれを相手は攻められてるって思ってしまう。理系脳の人は最初に正しいことは何かを議論し、その方向にみんなで持って行こうとするけど、文系の人は何が正しいかは関係なく、みんなが良さそうって思うことが大事だよね。
職場(大学での研究チーム)、オーケストラ、ママ友では全然考え方が違って、最初ママ友たちと話してると気持ちが悪かった。」
と言ってた。

最近の姉との関係性の改善(私が一方的に思っているだけだが)は、姉がママ友との付き合いを通じて、文系脳の考え方に触れたおかげなんだと腹落ちした。
文系脳/理系脳の人だけと付き合ってたら、お互いの考え方の違いを理解できず分断されてしう。脳の特性や歴史/文化的背景を理解するって本当に大事。いろんな人と付き合うことがとても大事だなと綺麗事ではなく実感することが出来た。
いろんな事が紐解けたような気がする。

ご近所のお出かけサークルの仲間にも文系脳/理系脳の人がいて、たまーに理系脳が文系脳を「理詰めしてるな~」と感じられることがある。
私はちょうど中間タイプだと思うので、上手く架け橋になれたらいいな。
不思議なことに私の仕事はIT系だが、周りにはあんまり理詰めしてくる人がいない。数値化は大好きだけど。なんでだろう?大丈夫か?


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