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浪人時代の私に告ぐ!


浪人が決まった私へ

浪人が決まったときの私、絶望してるよね?
国公立しか受けなかったので浪人してしまう可能性はあったけど、いざ浪人が決まると絶望するよね。あのときの気持ちは二度と味わいたくないわ。
でも、おばさんになって振り返ると、良かったこともたくさんあります。
高校ではあまり接点のなかった同級生と、予備校で友達になります。彼ら、彼女たちと知り合ったおかげで、人間関係は広がります。この人間関係は財産だと思います。
また、得意だった国語以外に英語にも自信が持てるようになります。あの1年で培った基礎が貯金となり、将来のあなたを助けてくれます。英語は頑張ってください。

それでは、本題に入ります。
結論から言いますと、あなたは一年後に、某私立大学の文学部に入学します。従兄の行った大学です。
いま、少し安心しましたね?二浪はしません。後期日程で国立大学にも合格します。国立2校、私立2校受けて、落ちたのは国立前期だけです。とりあえず安心してください。

あなた、浪人が決まったときに、
「来年の予備校の広告(合格者の写真が載るヤツ)に載るぞ!」
と決意して、気合いを入れて写真を撮りに行きましたよね?
転んでもタダでは起きないところは立派ですが、その写真はちゃんと新聞に掲載されるのでご心配なく。
しかも、東京一工合格者の次くらいに載せてもらえます。そのことによって、
「あんずって浪人してたんだ」
と中学の同級生にバレたりしますが(笑)。

いくつか説教があります。
あなた、勉強のやり方がまずいです。浪人してから教科書からやり直さないでください。全般的に知識を増やしていこうなんていまやることじゃありません。志望校の過去問を中心にやってください。
苦手科目から逃げないのは立派ですが、得意科目にしようとしないでください。理系科目はセンター試験でしっかり点数をとれたらいいです。そういう基本的な問題で落とさないようにしてください。
ただ、社会科についてはもっと頑張った方がいいと思います。

もうひとつ。
第一志望は、あなたの母校となる大学の政経学部にしてください。
私立専願にしろという意味ではありません。センター試験では全科目受験し、国立大学にも出願してください。ただ、二次試験で数学も社会もあるような大学はもう諦めましょう。第一志望を目指して勉強して、センター試験対策はしっかりやって、そのうえでどこがいいか考えてください。
なお、第一志望が私大であることをデカい声で言う必要はないです。予備校でも国公立クラスに在籍しているので、国立志望、どこにするかは少し考える、くらい言っておいてください。
合格したあとに、
「受かった中ではここが一番いいや、テヘペロ」
と言えば、親族は文句を言わずに行かせてくれます。文学部でOKが出たのですから、政経なら言わずもがなです。

え?政経を目指して受かるのかって?
そんなん知りませんが、あなたの国立前期の目標はちょっと無謀で、それゆえにパニくってかなりムダな動きをします。そのエネルギーを他のところに向けたら、可能性は高くなるのではないでしょうか?
政経を目指せというのは偏差値とかブランドの問題で言っているのではありません。あなたは大学時代に政治経済を学べばよかったと、その後の人生で何度も後悔します。
あなたは放送部で結果を残せたことで調子に乗り、マスコミに行きたいから〇〇大学の文学部!とか思っているかもしれませんが、文学部にもマスコミにも興味が持てないことにすぐに気づきます。
どうか政治経済を学んで視野を広げて、自分のやりたい仕事をもう一度考え直してください。
なお、あなたが就職活動をする時期に景気は良くならず、氷河期のままです。ただ、あなたの就活が難航するのは時代のせいではなく、あなたの準備不足のせいです。十分に考え、準備して、後悔しない選択をしてください。

さらにもうひとつ。予備校では色恋沙汰に巻き込まれないようにというか、みずから身を投じないようにしてください。そんなことで感情がアップダウンするのは労力のムダです。そうならないように、高校時代に「本当に好きな人」を作っておくことをおススメします。って、もう遅いのかな?


思い込みを捨て、何がベストか考え、選択と集中しよう

これは浪人生活だけでなく、今後の人生全般におけるアドバイスです。

まず、思い込みは捨てましょう。「私は〇〇すべき」と思っていることは、本当にあなたの本音ですか? 人や物事について「〇〇は正しい、〇〇は悪い」と言い切ることができますか?
そういう思い込みを一旦捨てて、フラットな目で自分の心や世の中を見つめてみましょう。
そうすれば、自分のベストな選択が何かが見えてくるはずです。

また、浪人中の勉強に限らず、選択と集中が大切です。なんでもかんでもやろうとしてもうまくいきません。下手すればダラダラして終わります。
優先順位をきっちりつけて「やるべきこと」をやっていきましょう。

時間はあっという間に過ぎますので、早めに良い習慣をつけることが大事です。
せっかく勉強に集中できる1年を手に入れたのですから、勉強だけでなく、良い習慣も身につけましょう。

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