叩いても叩いても
「月1ゴルファー」と自己紹介しているが、ここのところ、ゴルフづいている。
退職して時間には余裕ができた。今年の4月から妻もリタイヤしたので、夫婦でラウンドする機会も増えた。
プレイする回数が増えれば、ゴルフの腕も上がるはずなのだが、そうは問屋がおろさないのが、「This is Golf」なのだ。うまくいかないとイライラするし、「何年同じことやってんねん!」と自分を戒めるのだが、「だから、ゴルフは面白い」のかもしれない。
先週から、今週にかけて3回のラウンド予定が入っていた。その内、、2回が終了した。
先週の金曜日、10月18日は、昼食付きはもちろん、アルコールOKのドリンク券までついて5480円というありがたいプランのラウンドだった。妻と友人の3人で行った。名阪ロイヤルゴルフクラブである。
相変わらず、ドライバーが飛ばない。180ヤードでナイスショットというレベルだった。ただ、グリーン周りのアプローチの調子がよく、パットも微妙な距離がよく決まった。前半が49、後半は45、トータル94というスコアで上がれた。まあ、100が切れたらOKというレベルの私にとっては久々の95切りだ。
「ドライバーが飛ばなくてもスコアはまとまるんやなあ」
と、したり顔の私の横で、この日絶不調の妻が
「もうやめるわ」
と嘆いていた。
4日後の22日、今度はコムウッドゴルフクラブという滋賀県のコースでのラウンド。
3年前にゴルフ復活した妻の友人夫妻との恒例のイベントだった。かれこれ21回目となる。ありがたいつながりが持てたものだ。
4日前にまずまずのスコアを出していたので、気をよくして意気揚々とコースに車を走らせる。
このゴルフ場は、ダイワハウス系列だ。私にとってはややグレード高めのコースである。景観はもちろん、コース管理も行き届いていた。何よりもスタッフの方々の接客がとても気持ちよかった。セルフプレーが多かった私にはクラブを拭いてもらう事が恐れ多かった。これまた昼食ドリンク券が付いて(どんだけドリンク好きやねん)8700円は納得のプレイフィーだった。
しかし、スコアは納得いくものではなかった。
前半は、51と目標としている50は1打出てしまったが、まずまずのペースだった。
「まあ、今回も100は切れそうだな」
と昼食の麻婆豆腐定食を冷えたビールとともにいただきながら余裕かましていたら……。
後半は、55の大叩き。トリプルボギーどころか、クワドラブルボギー(+4)まで登場してくれる始末。頼みの綱のアプローチもミスが目立ち、「これ入れたい」というパターもことごとくラインの外を転がっていった。
いつも帰りの車中では妻と反省会だ。
最近は、スコア結果が印刷されて受け取る事が増えた。
高校時代の模擬テストの成績結果のような細長い紙切れを見ながら
「残念ながらE判定やなあ」
と今回も思い通りのプレイができなかった妻ととともにため息をつく。
ああだ、こうだと分析だけはもっともらいく行い、次回までに、こんな練習をしていこうという「方針」まで明確に出す頃にはため息がやる気に変わる。切り替えの早いところは私たちのいいところかもしれない。
「よし、29日は頑張るぞ」
3回目のラウンドへモチベーションをあげる。
ただ、こんなやり取りをもう10年近くやっている。(あーあ)
自宅に到着して下車する時、こうつぶやいた。
「ああ、叩いても叩いても、やっぱりゴルフはおもろいなあ」
「打っても、打ってもやめられまへんなあ」
もう気持ちは、今日の「居酒屋家飲み」にまっしぐらだ。
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