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1歳児の「お詫び」


探しものは何ですか 🎵

昭和歌謡が流行っているらしい。
娘のLINEを読んでから、井上陽水の「夢の中へ」がぐるぐると回っている。
脳内BGMを流しながら書くとしよう。


例によって家族LINEにこんなのが舞い込んだ
尾張旭に住む娘からだ

“おととい夜使ったところまでは記憶があったファイヤースティック、昨日1日ずっと行方不明で
犯人は多分Rちゃんで
まじで探してもなくて“


 アマゾンファイヤースティックは、プライムビデオを視聴する上でなくてはならない物だ。
娘のところでは、映画だけではなく、「おかあさんといっしょ」などの幼児向けTV番組などもここで視聴することが多く、使用頻度は極めて高いらしい。


 1歳前後の乳児は、どうしてこんなに「リモコン」が好きなのか。
 いや、一般化してはいけないとは思う。色々な興味関心が、乳児それぞれにあることだろう。
 しかし、4歳になる娘の上の子もそうだった。先日帰省していた息子の子どもたち(3歳と1歳)も、とにかくリモコンが好きで、リモコンがらみの「事件」は枚挙にいとまがない。
 中でもアマゾンファイヤスティックのサイズ感がいいのか、大のお気に入りだったそうだ。
 今回も、ファイヤスティックがファイヤーしたようだ。


探すのをやめた時 見つかることもよくある話で ♬

続きのLINEから

“さっきしずかーに1人遊びしてやってんけど
洗濯干して戻ってきたら、寝室の入り口にファイヤースティックがそっと(太字は私)

置いてあった。😂😂😂どこに置いてどこから持って来たのかはRちゃんしか知らない。笑“

同じ経験を持つ息子からのレスポンス
“ファイヤースティック無くなるのめっちゃわかる。笑

たいてい、ソファーの隙間にある“

娘のレスポンス
“やんな。でも今回はソファじゃなくて完全に別の部屋やった。
Hくん(息子の長男3歳)がゴミ箱に捨ててる姿何回もよぎって
いや、捨ててへんよな、大丈夫やんな、家のどこかにはあるやんなって自分に言い聞かせてた笑笑“



「そっと」に、はまる私

私からのLINE

“ファイヤスティックのくだりはゴルフ場のロッカールームで声出してわろたわ。
清掃スタッフの人に微笑まれたわ。
「そっと」って言うのはM(娘の名前)の気持ちやろう(笑)
なんか、正月に廃プラ用のゴミ箱から思いっきりミニカーとか入ってたシーンが懐かしくよみがえる“

娘から
“いや、そっと置いてあったで。あれはそっとやった。笑笑
写真撮っといたら良かったわ。(後に再現してもらった。↑)
Fちゃんのアイス屋さんのおもちゃ入ってる箱の上に
ありましたよと言わんばかりに、斜めに綺麗に置いてあった😂“


 お気に入りで大事にしてくれるのならいいのだが、なぜか、ゴミ箱に入れることも好きなようで、何度も大事なリモコンがゴミ箱の中に投棄される「被害」にあったことがあるらしい。
 これくらいの時期の子は、手にした物を穴に入れることが好きなのか、息子のところでは宝物であるプレイステーション5のDVD挿入口にいろんなものが押し込まれ、とうとうプレーヤーの部分が壊れてしまったらしい。中から信じられないような、どうやって入れたのだろうと目を疑うものがたくさん出てきたという話も耳にしたことがある。

 それは、そうと今回の一件である。
 私は、娘のLINEのコメントの中の「そっと置いてあった」のところにハマってしまった。
LINEの引用部分と重複するが、ちょうど、ゴルフのラウンドの日で終了後、ロッカールームで溜まった未読文をチェックしているときに読んだ。ロッカールームに響くくらいの声をあげて笑ってしまった。(お掃除のスタッフの方に、にこやかな笑顔を向けられました)

「そっと」って何よ。

これは、娘の主観が入っているやろ。
でも、1歳児の子が、もし、「お騒がせしてすんません」みたいに、「そっと」置いていたのだとしたら……想像すると笑いが止まらない。ぺこりと頭を下げている姿も。

 娘は、「そっと」説に確信があるようだが、どうなのだろう。
 10月生まれなので1歳と3ヶ月が過ぎようとしている子である。「マンマ!」の発語は早かったが、「パパ」や「ママ」以外の意味の通る言葉は少ない。そんな発達段階の子が、周りの状況を見て、「これはヤバいぞ」なんて思うはずはないと思う私なのだが、真相は闇の中だ。


 子育ては、こういうことがあるから面白いのかもしれない。
 まあ、見つかったから言えるのかもしれないが……。
 真相はどうでもいい。
 こういう出来事で大人を沸かせてくる1歳児の行いは、幸せを運んでくれる。
 年末年始は孫孫大騒動だったが、(拙稿「一番の贅沢」)、彼らが帰ったあと、妻が部屋のあちらこちらから「こんなところに◯◯!」の大発見だった。どうしても見つからないのが、イルカとペンギンのマスコットなのだが、これもいつか、そっとおいてくれていたらうれしい。


 だだ、1歳児が家にいる時のゴミ出しの日は、必ず中身をチェックしてから出しましょう。


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