近赤外カメラ
最初に
こちらの記事で紹介したCMOS,CCDカメラと一般ガラスレンズを用いた近赤外カメラ(数千円から数万円)についてもう少し深く解説したいと思います。
近赤外赤外カメラとは千差万別で800nmから1000nm程度は従来のセンサでも感度はあります。この感度を向上させる努力は各社行っていますが、非常に高価でまだまだ一般的に手に入れることは難しい状態です。
一方普通に市販されているカメラも、赤外光に感度はあります。通常カメラとして利用するにはその光はノイズとなるため赤外線カットフィルターを入れてわざと近赤外を使えないようにしてある状態です。
この赤外線カットフィルターを外すことで赤外線カメラと称しても嘘にはならないというのが混乱の原因の一つになります。
目に見えない光をみれるということ
個人差はありますが、人の目には800nm以上の波長の光は目で見ることはできません。つまり、800nm以上の光を照射しても人は気づくことができません。しかし近赤外カメラは800nm以上の光を感じることができます。
ですので、800nm以上の光を懐中電灯として撮影すれば対象は撮影されていることを気づかないということになります。
製品としては基本的にはこちらから(目に見えない)照明を当てる必要があるのでカメラの周辺に赤外線のLEDが配置してあることが多いです。
また用途としては暗闇での監視が多いことから
・暗視カメラ
・ナイトビジョンカメラ
・セキュリティカメラ
といった形で販売されていることが多いです。
材料によっては光が透過するということ
可視光だと不透明だが近赤外光だと光が透過する材料が世の中には存在する。また薄い材料も波長の長い光のほうが透過しやすい。その性質を利用すると目で見えない内部を透貸してみることができる。
工業的には内部の非破壊検査に用いられることが多い。
また生体内部もある程度入り込んで情報をとることができ、水や酸素等生体に重要な情報を引き出すことが可能なため医療用とにも用いられるている。
その他
この二つについては利用方法によっていろいろと問題があります。
そのことについてもう少し詳しく見ていきたいと思います
1.暗闇で撮影されていることに気が付かない
→盗撮に使われることがある
2.薄いものは透けてしまうことがある
→水着やTシャツの下が透けて見える
こういった部分があることに注意です。