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クリスマスプレゼント

毎年12月に入ると、娘はサンタさんに手紙を書く。
手紙には、前の年のプレゼントのお礼と自分の欲しいものと弟の欲しいものを書いているのだが、5,6年前に夫が気まぐれで私の枕元にもプレゼントを置いてくれて、それを私がとても喜んでいたのを見た娘はそれ以降、「ママとパパには美味しいお菓子を下さい。」と書くようになった。
なので、夫は毎年、私と自分の枕元にもチョコレートを置いてくれる。

今年は何を書くのかな~と思っていたら、夫が先にサンタさんへの手紙を見つけた。
「ちょっと泣けるよ、けど、今回、調達しにくいわ(笑)」と言って渡された手紙には、「ママには病気になりにくいお守りを下さい。パパにはかかとの傷が治る薬を下さい。」と書かれていた。
今年はクリスマス前の1週間、私は子宮全摘するため入院する。夫はかかとがガサガサになりすぎて、パックリ割れてしまい、毎日、薬を塗り込んでいる。
手術の恐怖もあり、娘の優しさも感じ、淡々としている娘も不安なのかもしれないと心配になり…色々な感情がごちゃごちゃになってしまった。
私は「今年もチョコレートでいいよ」と言って、隠れて少し泣いた。

少ししてから、もう一度、その手紙を読むと、「病気になりにくいお守り」の前に「病気にならないお守り」と書いて消していることが分かった。
なぜ、わざわざ訂正した?
人間、病気にならないってことはありえないと考えて、あえて訂正した?
娘の几帳面さというか、こだわりというか…それが出ていて笑えた。

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