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カンボジアを感じた?!

感情の記録に
3本立て

言ってよ〜!

先週末のカンボジアはプチュンバンというお盆のクライマックスだった。
2週間近く続くお盆期間には家族揃ってお寺にお供え物を持ってお参りに行くという風習がある。

カンボジアの年間の3大イベントの1つということで、どのようなものかとても楽しみにしていた。後の2つは、11月の水祭りと、4月のクメール正月。
街の様子はいつもと違い、休みのお店も多い。昔の日本の正月みたいな感じかな?寺に向かう人たちで大きな道路は渋滞していた。

プチュンバンのクライマックスが土曜・日曜・月曜ということで、今週月曜日は祝日。カレンダー上でも休みなので学校も休み。
祝日なのは首都での研修の時に聞いていたので、任地赴任後に「この月曜は休みだよね」と確認済。

問題は、3連休直前の金曜日。
その金曜日は午前中は事務所へ行っていた。同僚が今日の午後は家族で寺に行くと言うので、プチュンバンだから?というような会話をしていた。
同僚「今日は生徒は来ないだろうね。みんな寺に行くから。」
私「え、そうなの?でも授業はあるから私は行かないといけないよね?」
同僚「そうだね・・・。」

え、生徒は来ないのか?人数少ないのかなぁと思いながらも学校へ向かう。

明らかにいつもより学校が静かだ。たくさん停まっているバイクもない。
嫌な予感がする。もしかして。

授業開始時間になっても誰も来ない。いつも生徒は遅れてくるから今日も待ってみよう。でも1人も来ないのはおかしい。

学校敷地内の様子を見てみよう。(体育の活動は敷地外)
ベンチに2人の生徒。見たことある生徒のような気がした。話すと、今日私が授業をするはずのクラスの生徒らしい。
そして、今日は朝から学校は休み。プチュンバンだから。

えーーーーーー誰か教えてよーーーーーー

事務所で同僚は、私は学校に行かないといけない。って言ったよね?
(たぶん彼もその学校が休みと知らなかったのかな?学校によっては授業をしていた学校もあった。)

これがカンボジアか。笑
仕事より家族や友人をとても大切にする国民性、と聞いていたけれど仕事の連絡もできればきちんとしてほしい。
まぁでも想像の範囲内。これからこのようなことはいっぱいあるんんだろうな。と思う。いい経験になりました。笑

これがもし日本で起こっていたら、私はめちゃくちゃ怒っていたと思う。笑
カンボジアが怒りの感情を遠くへやってくれているんだろうな😅

この日はこの後、授業を担当しているクラスの生徒が近くのバレーコートでバレーをやっているのを発見し、一緒に遊んでもらった。
授業があればできなかった経験。いい経験ができました😊


何が嫌なのか。

今週の授業では、何が嫌なのか授業に参加しない生徒がたくさんいた。
体操で数人抜け、柔軟で数人抜け、2人組ストレッチやジャンプでも抜け。
授業の展開部分には生徒の人数は半分近くに減ってしまったクラスがあった。

抜けた生徒はみんなで固まって座っている。
どうして参加しないのか分からない。何が嫌なのか聞きたいけど、言葉が出てこない。
抜けた生徒の中には、感じないくらいの小降りの雨で、「雨だー帰らないと」という生徒。いやいや、いつもすごいスコールの中びしょ濡れになってるやないかーい。
「帰らないで、授業やるよ」と言ってその場にいさせる。

目の前には授業に参加している生徒がいる。その子たちを置いて、抜けていった生徒に声をかける余裕がない。
結局予定していた授業内容を終え解散すると、抜けていった生徒たちも「じゃあねーありがとう先生!」と笑顔で帰っていく。
「来週はボールを使うから一緒にやろう!」と伝えると、「分かった」と笑顔で帰って行く。
授業に参加してほしくて、ボールを餌にしてしまった。
まぁ参加してくれたらなんでもいいか!

その場では授業をすることに必死で、抜けていった生徒のことはあまり考えられなかったけど、後々考えると、すごく悲しいし腹も立った。

でもどうして彼らが参加しないのかわからないし、最後まで授業に参加している生徒がいるのだから、今の自分に出来ることは参加している生徒たちと少しでも楽しい時間を過ごすことだ!と自分に言い聞かせてやるしかない。

授業を抜ける生徒が少しでも減るといいなぁ。

手前の走っている風の生徒の奥には座り込んでいる生徒たち


サポートに感謝

昨日の授業のこと。
先週の授業がなかった2クラスだから2週間ぶりの再会にドキドキしながら授業に行った。前日にたくさんの生徒が授業を抜けたので、少し憂鬱な感情も持ちながら。

職場の近い先輩隊員が授業場所に来てくれた。
授業時間は始まっているけど、生徒が集まっていないから10分待っている、と話していると「授業に参加するよ」と言って生徒と一緒に整列してくれた。この時点でいつもの完全アウェー感が少し薄れた。

授業を展開してく中でも、出来ていない生徒ややろうとしない生徒に声をかけてくれて本当に助かった。

2連続授業の2時間目も先輩隊員はいてくれて、この授業でも声かけをしてくれたり、ルールを理解できていない生徒に丁寧に接してくれた。
そのおかげで私は全体を見ることができた。

また、授業中にカメラを構えた人が立っていた。
いつも頼りにしている同僚だった。彼は私のカウンターパート(一緒に活動をしていく現地の人)ではないのに授業を見に来てくれたみたいだ。
(ただ写真を撮りたかっただけのなのか、心配で来てくれたのかはわからないけれど。笑)

集合した時には、「先生の言っていることは理解できている?」とクメール語で確認してくれたり、私が伝えられなかったことを代わりに伝えてくれ生徒もより納得したようだった。

今日の2クラスの授業は先輩隊員とこの同僚がいてくれたから私自身が楽しく授業をすることができ、生徒たちも笑顔で授業を受けていたと思う。
本当に2人には感謝です。

助けてくれる人がいることのありがたさをより感じた時間だった。

私が現地の先生の授業を手伝うときも、日本に帰って複数人で授業をするときも少しでも力になることをやっていきたいと思った。
日本での経験が増え、1人でやることのやりやすさを感じていたけど、1人でやることが難しいこともある。素直に人に頼り、それに感謝をきちんと伝えたいと改めて思った。

先輩が撮影してくれた写真。自分の活動中の姿を映す機会はないから嬉しい。
足を開いて手を腰に、空を見て!という指示を出した時


カンボジアの感覚?に触れた話と感謝の話でした。


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