【ライブ感想】Morfonica ZEPP TOUR 2023「forte」大阪公演
2年ぶりのZeppツアー、そしてワンマンライブでは初の声出し開催となった今回のライブ。これまでのワンマンだと物語仕立ての演出が持ち味だったが、今回は声出し可能な初の公演というのもあってか「forte」というタイトルが示唆するように力強い楽曲を全面に押し出した本編13曲+アンコール2曲の息もつかせぬ激しいライブとなった。東名阪計3公演、アルバム発売後初のワンマンでもあり11thライブで初お披露目だった「誓いのWingbeat」や最新のカバー曲で注目されている「ALIVE」などがセトリに入るだろうと予想して向かったのだが…?
この記事は作成にあたり下記リンク先でセトリを確認している。
事前に…
このツアーの実施が発表されたのは昨年2022年の11月「バンドリ発表会For2023」でのこと、その時には「2023年夏に東名阪ツアー」とだけあったので参加したいなとだけ意識しており、詳細は同年末のTV LIVEで日程と会場発表がなされた時に初めて具体的なイメージを持つに至った。アルバムに申込券が付くということはその曲が入るのだろうか…などとイメージしている間に日は迫り、11thライブやブシロックなどを見ているうちにここで出てきた曲が出てくるのだろうと意識しながら見ていくようになっていった。セットリストが日によって変わるということでいくつかの曲はどのタイミングで披露されるのかも興味深いものとなっていった。
前半パート
Morfonicaの単独ライブといえばライブ会場の香りの演出が印象的だ。筆者にとって久しぶりのZepp、オルスタのライブなんて本当にいつぶりだったかとも思い出せない中でもふわりと漂ってきたこの香りを嗅ぐとこれからモニカのライブがあるのだと実感する。ライブから数日経ち、今GBP2020→2022の公式ライブ配信を見ながら思い出したのだがオルスタのライブ自体(多分)2019年の10月ぶりである。Zeppで!だと…もしかしたら9年前とかそんな感じかもしれない。そこまで久々だと他のお客もお互いに感覚を忘れてしまっているかもしれない、というわけで荷物は最低限に抑えて着替え等は全てホテルの部屋に放り出して来たのだが更にマフラータオルを首にかけてペンライトだけを持ってホールに入る。荷物はコインロッカーに預けてきた。
一応わりあい早いうちに入場できたのだが会場内は既に温まり始めていて、周りでの会話なども盛んだ。筆者が居たのは舞台上手側、すなわちギター・ドラム側である。バイオリン・ベース側は少し遠い場所ではあるが、そこまで無理なく見渡すことができた。開演が近づいてくるとBGMに合わせてコールなども起こりすっかり「普段の」ライブシーンになっている。開演直前にBGMの音量が一気に上がって舞台が暗くなる瞬間、この一瞬が好きな人も多いはず。
そこから始まるはDaylight -デイライト-、デビュー以来の鉄板曲だがそれだけに一気にホール内がライブの空気に染め上げられる。続くSonorousとSecret Downは穏やかな曲調で声出しも控えめ、どちらかというとこのパートは聴き入る時間といった感じ。続くカラフルリバティーと寄る辺のSunny, Sunny、そしてOne step at a timeの3曲はいずれもこの1年程度の間にお披露目されたものだが声出しが改めて当たり前になったライブシーンにとても良く映える。
MCパートは大阪ということで漫才仕立ての内容となりオチのバイオリン演奏も含めて普段のワンマンと違って朗読パートなどが無い中での貴重な息抜きになった。ここからはシリアス寄りの曲調が増えていく。
後半パート
fly with the nightからは雰囲気が一気にシリアスなものに変わるが、この張り詰めた空気が心地よい。そこからunravel→月光花→ALIVE→Nameless Storyとカバー曲が続く、ブシロック以来のALIVEもきっと出てくるだろうと期待していただけにこれが流れてきたときはかなり盛り上がっていた、自分ひとりで。ところで月光花の音源欲しいんですけどカバコレに入れてくれませんかね。順番が前後するもののunravelも初披露以来複数回聴いているもののステージとの距離は今回が一番近い、ステージ上での動きを見るのも忙しい中必死に見ていた。
再びオリジナル曲に戻り、まずは初披露のメランコリックララバイ。
振り付けなども初めてで会場内は曲についていくのが手一杯という感じもあったものの今後の名古屋・東京公演や別のライブではきっとまた異なる表情を見せてくるだろう。本編最後の曲は初披露と同時にクライマックスに躍り出た感がある誓いのWingbeat、ここまでの盛り上がりが最高潮に達した状態で一旦終了となりアンコール待ちになる。
アンコールはさて何が出るかな、期待していたところにまさかこの曲が来るとは…新曲のEver Sky Blueがここで初披露となった。アルバム収録の新曲の中でも最後まで情報が出てこなかった曲だがここまでで一気に盛り上がった気持ちに沁み渡る一曲だ。後日のTV LIVEによるとこれがなんとも難しい曲なのだそうだが…最後の曲はflame of hope、ライブではこれから始まっていくというようなイメージが強いような気もするが、ツアーの始まりだと思うとこの力強さがベストなのかもしれない。
東名阪3都市ツアーの始まりとしてこれから見られる景色がとても楽しみなライブとなった。今後名古屋、東京と3ヶ月かけて続く中でセットリストやMCなど楽しみな点は尽きない。それとキャスト陣はこの後上海、そして更に高雄まで行かれた方もいたそうな…そちらもお疲れ様でした。
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