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元京王の電車たち

これまで富士急を走っていた京王色の1000系(元京王5000系)1001Fがまもなく引退を迎えるとの由。そういえば意外とこの編成を始め元京王5000系は見ていたなあ…というところから今回の記事。富士急乗ったの全部バンドリ!絡みだわ。

河口湖にて

トーマスラッピングの電車と並んだ姿、これが初めて1001Fを見た時だった。時は2018年10月、世に言う「ゆとり世代」ど真ん中の筆者は京王時代の姿を見たことはない。この姿は各地でセカンドライフを送る色とりどりの姿と比べても「新鮮な姿」だったのである。

その車内
特急に挟まれて

続いては2021年9月、今度は「富士登山電車」となる。夜の河口湖にて同社の看板特急2編成に挟まれて眠りにつく、照明の位置もなかなか様になる。

伊予鉄700系

目の覚めるようなオレンジ色を纏うは伊予鉄700系、2022年3月に松山市から横河原、そして高浜への往復でお世話になった車両だ。コンパクトな2両編成を組み松山の市街地から郊外へきめ細かく走り抜ける。
松山の地で30年以上走り続けた同車ではあるが、いよいよ導入の始まった新鋭7000系によって全車両置き換えられるという。長い活躍もいよいよ最終盤に差し掛かっている。

車内の様子
2路線を直通する行き先表示
「しまねの木」電車

続いては2022年10月の一畑電車、5000系電車になる。出雲大社などの観光需要が大きい路線でもあるので中央部の扉を埋めてクロスシート主体とした優等タイプの車両が投入されている。上掲の写真にある5009Fは県産木材の利用促進として木質化改装を経ており、木をふんだんに用いた落ち着きと温かみのある車内が魅力的な車両。
この車両も遠からず新造車両に置き換えられて引退する、伊予鉄と似たような経過をたどりつつあるのが興味深いポイントだ。

元東急の1000系と並び
オリジナルカラーの車両
1年半ぶりの再会

同じ一畑電車5000系…ただしここからは2024年5月すなわち今年の分になる。この日この電車は川跡と出雲大社前のピストン運用に就いていた。車内の何やら懐かしい雰囲気を漂わせる座席は同じ関東出身、小田急のものだそうな。引退が近いということも知っていたのでおそらく最後の別れになるだろうと悔いのないようにその短い乗車時間を満喫した。

急行型としての車内
1人掛座席は転換クロスシート
小田急由来の座席
古豪デハニと
2編成繋いだ4両編成も可能
3両編成

順番は前後するがこちらは2023年11月の松山、伊予鉄700系の3連を見たのはこれが初だった。なおこの日は700系に乗ることは叶わず、同じく京王の3000系に乗って高浜から松山観光港に向かっている。

こちらも元京王
ラッシュを終えて

それから1年もしない今年、2024年10月に伊予鉄道を再訪していた。時折しもラッシュが終わる頃合いで、3両編成の700系が大活躍していた。いよいよ新型車両も製造が進んでいる頃でこれもまた最後になるかもしれないと思いながら眺めるオレンジの車体。今度は三津駅までお世話になり、その思い出を四国最後の手土産に柳井港行きのフェリーに乗り込んだのだった。

高浜へ走り去る

最後はその1週間前、再び富士急に戻る。丸っこいあの電車とは時間が合わずご無沙汰している間に会社の名前も昔ながらのものに変わり、ついには引退の予定すらも出てしまった。今回は2days、期せずして連日同じ運用で同じ車両が入り、たっぷりと楽しむことが出来た。

後継の6000系と
先発のフジサン特急を見送り
新宿のホームを思い出すかのよう
連結面
"KTR"スピーカーと防犯カメラの組み合わせ
片開き扉
半世紀歳下の後輩と
反対側の顔を眺め
やはりオリジナル色は魅力的
夜の河口湖にて
翌日、やはりそこにいた

翌日も同じ時間の電車、同じ組み合わせでいたのは嬉しいサプライズ。前夜の河口湖で分割されていたので同じ組み合わせになっているとは思わなかった。前日とは少し違う角度なども狙ってみる…もちろんこの後のライブには間に合うように。

広幅貫通路
編成の間の運転台
富士山を見ながら
時代を感じる天井回り
後輩を見守る
少し引いてみる
連結器回り
丸い顔が映える
角度を変えてみて
後ろ側から
おでこのあたりを意識してみる
こちらは下の方を
クーラーのバリエーションが豊富な車両だった
先輩と後輩

京王5000系の活躍は譲渡先を含めてもいよいよ最終盤に入ってきている。しかし岳南で最近活躍を始めたり、ただ消えるだけではない。ますます名車としての伝説を積み重ねていく…近い日にそんな彼らにまた会いに行きたいとも思う。

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