突然の来訪
週末どうしようかと思っていた金曜午後、驚きのニュースが飛び込んできた。
一昨年の入国規制緩和後ボーイング747-8などの大型機が投入されて話題になることが多いKE703/704便にいよいよ同社の最大機材であるエアバスA380が投入されるという報せで週末の予定は決まった、成田に行かねば。
気分を少し変えて東松戸からアクセス特急乗車、京急車両に乗るのも久しぶりだ。乗客の大部分はスーツケースを持っていてこれを安定して捌けるのはロングシートの通勤電車なればこそか。この印旛沼の景色は日本旅行最後の景色になるのかなあと感慨に耽りつつ成田空港に滑り込む。
様々な飛行機を眺め撮りつつ1時間ほど待っているといよいよお目当てのエアバスA380が迫ってくる。展望デッキの人もかなり多く狙いは同じだろうか。Flightrader24を見て高度が1,000ft切った辺りで滑走路に目を移すと水色の巨体が姿を表した。
嬉しやスポットは展望デッキ眼の前の26番スポットだ、これから折返しのスポットアウトまでじっくり好きなタイミングで撮影できる。
今日来たのは大韓航空のエアバスA380"HL7622"、エンジン・アライアンス GP7200エンジンを搭載した機体でシリアルナンバー128、2013年10月に登録された機体である。
長距離路線中心に運用されてきた機体だがここ数年は台北や香港など近距離路線での活躍も目立ちつつあった。しかし2026年までの退役方針が明かされており、撮ったり乗ったりするなら今のうちだろう。
直後にもう一機やってきた、エティハド航空のエアバスA350-1000である"A6-XWA"だ。これまでボーイング787-9が成田便に使われる機会が多かったが、ここにもより大きなエアバスA350が投入されている。
昼食を挟みしばらく撮っているともう折返しの搭乗が始まったようだ、次がいつになるかも分からないしもう無いかもしれない。悔いのないように撮影を続ける。
このタイミングでZIPAIR機が隣にスポットイン、すっかり見慣れた白ベースにチートラインの入ったボーイング787-8だが何度見てもシンプルかつスタイリッシュ。
このタイミングで嬉しいサプライズ、さっきまでA380がいたスポットにエティハドのA350が牽かれてやってきた。
帰りはバス移動して東成田駅、薄暗い構内がなんともミステリアスな駅で、最近では京成公式で使用されていない「成田空港駅」時代のホームを巡るツアーなども開催されている。
ホームは2面4線のうち1面2線のみを使っている。広告などもどうやら当時のものとひと目でわかるもので現在の空港第2ビル・成田空港駅が開業してから全く時が止まったかのようだ。
ちょうど良いタイミングでワンマン電車がやってきた。この電車で京成成田まで行きそこからは快速電車で帰る。筆者の地域からだと価格や到達時間のバランスで考えると成田スカイアクセスが結局最も選びやすいため他は意識しないとご無沙汰になってしまうのだが、15年前は間違いなくメインルートだった。
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