ビジネス人にとって大事なVSOP&L
今では死語に近いVSOP、言うまでもなくブランデーの高級品である。
ずいぶん昔に誰かが言っていた、20代、30代、40代、50代の、
過ごし方コンセプトしてとても好きだ。
ただ、人生100年時代が喧伝されているので、60歳代を加えてみた。
■20代は“V”、30代は“S”
20代の”V“はバラエティ(variety)の”V“、いろいろ経験・挑戦することが推奨されている。経験や知識の裾野の拡がりは、高い見識に繋がる。
まぁ、そこまで気張らなくても、若い時代の漂流・漂泊・漂浪・放浪はよさそうだ。
30代の“S”はスペシャルティー(specialty)の“S”、20代で経験した幅・高さ・深さを拠り所に、専門性を深める。
何が起きるかわからない現在では、多様な見方や専門知識が必要だろう。
■40代は“O”、50代は“P”
自然科学とは異なり、ビジネスの世界では、オリジナリティー(originality)の追及には、豊富な経験と専門性が必要になることが多い。
50代はパーソナリティ(personality)、つまり、人格が求められるわけだ。これが欠落していると、人と知恵が集まらないのではないか。
■60代は“L”か
人生100年時代、70歳まで働けという、世の中の同調圧力に屈するかどうか別にして、ある年齢を超えると必要なのが、
リベラル(liberal)の“L”かもしれない。
英語の辞書を久しぶりには開いてみると、“自由な“というより、“気前がいい”という意味合いが先に書いてあった。諸大先輩を見ながら痛感していることだが、若い人と飲食をともにするのもいい、さらに、これまで得た知恵、自分の持っている時間を、若い世代や社会とともにシェアすることがより大切そうだ。