想像していたのとは違う未来にいる
大学時代のサークルの同窓会的なものに行った。
卒業してずいぶん経つのに初めて参加した。
ずっと「今なにしてるの?」と聞かれた時の答えに困る状態だったから。
仕事があるので懇親会の時間には間に合わないと言ったら、友人が2次会に誘ってくれた。
同学年のこぢんまりした会だと思って行ったら懇親会参加メンバーの8割くらいいるんじゃないのくらいの人数でびっくりした。
でも後輩含めみんなすごく喜んでくれて、行って良かった誘ってくれてありがとうと思った。
なにより、ようやく行けたということが感慨深い。そして、思ったよりもずっと簡単だった。なぜ難しく考えていたんだろう。
でもそういうものなんですよね。
仕事や、そのとき自分が置かれている環境に納得いってないとき、ふつうに働いたりふつうに結婚したりしてる人に会うのしんどいのよ。
その「ふつう」がこんなに難しいなんて子どものときは知らなかったよ。
「大きくなったらどんな質問にも答えられるほど賢くなる。きみが成長する前に答えを知る必要がある質問に」
たとえうまくいかないことがあっても、頑張ればなんでも変えられると思っていた。
「人生がフェアじゃないからといって我慢しなければいけないということはない」
これは今も信じたくて、フェアじゃない物事に出会うたび聴いて、いつも励まされている。
(訳って難しいな。
ぜんぜん上手い気がしない。
というのはともかく)
子どもの頃に想像してたのとはまったく違う未来にいる。ついこの前まで同窓会に行けなかったほど引け目を感じていた。
Matildaの曲たちは、なんにでもなれると思っていたあの頃を思い出して泣ける。
とくにThe Royal Variety Performance 2012のブランコを使った演出は最高だった。動画で見ただけだけど(無断転載)(DVD売ってたら買ってます)とにかく子どもたちが上手すぎる…
(よく考えたらキャストほぼ子どもで舞台がちゃんと成り立つのってすごいことだよね)
1対1以外でも学生時代の友達に会える心境にはなれた。でもMatildaの曲を聴いて思い出した、子どもの頃思い描いていた未来とはまったく違う。
あの頃の理想に近づくことは必ずしもしなくていいと思うけど、あの頃の私に「これはこれで悪くないよ」と言えるようでありたい。
2024.7.9