読書 クロニクル

本をわりと読む方ではあると思っていたのですが、最近過去の読書を振り返る機会があり、子供の頃からのことを思い出して記録したいと思います。

幼少期(就学前)

私の読書の原点ははっきりしており、それは母が、私が幼い頃に、多分訪問販売のような感じで購入した、児童書、クラッシック音楽の絵本と解説楽譜レコード2枚のセット、百科事典が各一冊、毎月届くというのを買ってたんです。結構高価だったと思うし、せまーい2部屋しかないような社宅に、毎月それ届くんですから。教育熱心だったのでしょうね。

たぶん、私の2歳上の兄のために購入したと思うのですが、兄は野山を駆け回るタイプでしたから、全く読まず、代わりに未就学児の私が読んだというわけです。
当然昭和といっても、読み聞かせという概念はあったと思いますけど、1度もしてもらった記憶はありません。

私も暇だったのでしょうか、ただひたすら、児童書(絵本ではありませんよ笑)を読んでいました。一年生になる前には親の助けなしに何とか読めるくらいにはなっていました。
「みてるよみてる」とか「ちびっこタグボート」とか「まちにきたヘラジカ」とかです。今でも、増刷を重ねて図書館にある本ですので、母も決して悪い買い物ではなかったのではないでしょうかね。ありがとう😆💕母よ❗

小学生

このころは、家にあるシリーズで買ったものは既に読破していたので、当時学校で販売していた学研の学習と科学を、私が「学習」兄が「科学」を買っていました。すでにこの頃から文系と理系で兄妹はっきりとわかれていました。私は学習に載ってる読み物を端から端まで読んでいました。

他に父の出張土産だったのか学研から出ていた「あの事件を追え」をもらい、小学生ながら、昭和の暗い事件(三億円事件や帝銀事件など)に詳しくなりました。今でもノンフィクションが好きなのはここに理由があるかもしれません。浅沼社会党委員長暗殺事件について詳しかった小学生は私くらいだったかも?

中学生

この頃、兄の影響で、星新一にはまり、面白さに衝撃をうけました。ほかに筒井康隆、氷室冴子、など、読みやすくて値段的にもお手頃な文庫を読んでいました。あと図書室で怪人二十面相を全巻、シャーロックホームズ、アガサクリスティなど推理ものにはまりました。今、怪人二十面相を読んでみたら、あまりの古い文体にすぐギブアップしてしまいました。

高校生

一番読まなかった時期かもしれません。ちょうど、コバルトシリーズの流行りで雑誌のコバルトというのを買っていました。やはり氷室冴子とか久美沙織とか軽いのを大量に読んだと思います。
反面、実は高校生のときにレポートかなんかのために、「罪と罰」をカッコつけのためだけに選び、夏休みに苦労して読破しました(面白かった記憶がない❗)他に、教科書の一番最後に載ってた「舞姫」「山椒魚」「高瀬舟」なんかを読んで、日本の文学のよさに気付きつつありました。
今思えば、松本清張の「砂の器」「ある小倉日記」なんかも高校生のとき読んだので、読んでないようで読んでたんですねー

大学生

まー、何はともあれ片っ端から読んだ時期ですね。翻訳もののヘッセの「車輪の下」サマセットモームの「月と6ペンス」ツルゲーネフ「初恋」…今思い返しても作家とタイトルがスラスラ出るので、感受性も豊かだったとは思うのですが、友達と本を貸し借りしながら、競うように読みました。大学図書館の立派なのがあったのに、なぜかレポート以外ではあまり使いませんでした。もったいない❗
他に記録すると…田辺聖子、群ようこ、森瑶子、佐藤愛子、サガン、夏目漱石、芥川龍之介、寺山修司、銀色夏生、などなど。ジャンルを問わず何でもかんでも読んでたなー。

社会人

何をしてたのか思い出せないくらい、仕事と遊びに明け暮れていたんですね。本はほとんど読まなかったような…。お昼を食べに喫茶店に1人で行くことを覚えて、そこに置いてある雑誌を片っ端から読んでました。
帰りの電車でもnon・no、with、MOREなどのOL雑誌をキオスクで買って、読んでました。部屋が雑誌だらけになりました❗

結婚~出産

結婚から出産まで3年くらい間があり、何かしなくては、と生来の真面目さで、英語の資格取得に没頭しました。英会話スクールにも臨月まで通ったし、TOEICと英検も大きいお腹で受けました❗愛読書はEnglishExpressとシドニイシェルダンのペーパーバック(もちろん原書ですよーん)でした。ほーんと真面目だな、私って…。

子育て期

上の子が年長、下の子が年少のときに今の職場に就職したのですが、それまでは6~7年間くらいでしょうか。とにもかくにも、全速力で突っ走りました。常に寝不足、フラフラで💫😵🌀今思えば楽しい時期ですね。

仕事復帰

子育て、仕事、家事で体調を崩し、しばらく入院したこともありました。その時家にあったダンナの「新宿鮫」の文庫を病院に持ってきてもらって、暇つぶしに読んだのが、私のハードボイルド人生の始まりでした。すっかり大沢在昌にはまり、シリーズ全巻を読破。

一冊読むごとに息子に内容を教えてくれとねだられ、ヌイグルミを鮫島や桃井課長に見立てて話してやりました。(お色気シーンはカット✂)当時息子は小学3年生。
桃井課長が死んだときは、心から息子はショックを受けて涙を流していました。

しかし、ある日参観日に行って、壁に張ってある作文を見てみると…どうみても新宿鮫の影響が❗息子の楽しい小学校生活がハードボイルドに描かれているではありませんか❗恐るべし3年生の感受性❗
そのあと先生となんでこんな世界観になったのか話して、涙を流して大笑いしたのを覚えています。

新宿鮫のあと、「魔女シリーズ」「狩人シリーズ」「カルテットシリーズ」を読みました。作家で渡り歩くので、この後は…
佐々木譲、堂場瞬一、五十嵐貴久、桐野夏生、宮部みゆき、湊かなえ、有川浩、横山秀夫、誉田哲也、高村薫などどんどん広げていきました。翻訳ものも好きで、スティーブンキング、ジャックケッチャム、マーガレットアトウッド、ミネットウォルターズ、ジェフリーディーバ…などなどです。

こうして振り返ってみると、やはり今どきの作家はあまり読んでないのがわかります。今はもー韓国ドラマばっかりですから、なかなか読む気にならないのは正直なところです。

最近は詩とか作家研究の本とかも面白いかな〰とか思っています。これからも、自分でジャンルを狭めず気になったところに、ガンガン深堀りしていきたいです❗❗  









いいなと思ったら応援しよう!