🔰症状別漢方（胃腸）吐き気がする
夏に起きる吐き気の原因はいくつか考えられます。
主なものをいくつか挙げてみます。
夏バテ: 暑さや冷房の影響で自律神経が乱れ、
体調を崩すことがあります。
これにより、
食欲不振や吐き気が生じることがあります。
食中毒: 暑い時期は食べ物が傷みやすく、
食中毒のリスクが高まります。
食中毒になると、吐き気や腹痛、
下痢などの症状が現れます。
熱中症: 体に熱がこもり、
脱水症状が進むと吐き気が
生じることがあります。
特に、めまいや頭痛も
伴うことが多いです。
手足口病: 手や足、
口の中に発疹ができる病気で、
前兆として吐き気が現れることがあります。
咽頭結膜熱（プール熱）: 高熱やのどの痛み、
目の充血などの症状があり、
吐き気も伴うことがあります。
溶連菌感染症: のどの痛みや高熱が
主な症状ですが、
のどの腫れや痛みから
吐き気が生じることがあります。
夏バテの自律神経の乱れは、
昨日の「血を吐く」の中で、
紹介したミネラル補給を
しっかりしていれば、
予防できます。
吐き気は、季節に関係なく
現れる症状ですが、
夏は特に胃腸に負担のかかる
季節ですから、ちょうどいいタイミング
かもしれません。
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東洋医学では、吐き気の事を
「嘔吐」（おうと）といいます。
厳密に分けると、
声は出ても内容物が出ない
ものを嘔。
声がなく内容物だけが
出るものを吐といいます。
原因にはまず、
胃寒によるものがあり、
水を吐き、口に唾液が多く、
冷たいものよりも、熱いものを
好みます。
胃熱の場合は、
食べてもすぐ吐き、
吐しゃ物には酸っぱいものと
苦いものが混じり、口臭があります。
また、舌苔は黄色く、冷たい
ものを好みます。
以上のふたつは、過食や
全身の発熱などによる
胃腸障害だと思われます。
もうひとつ、水毒による
嘔吐があり、これは平素から
めまい、動悸などの症状が
あります。
これには、現代でいう
メニュエル氏病や、
片頭痛などが含まれています。
体力がある人の漢方薬
体力が普通の人の漢方薬
体力がない人の漢方薬
胃腸障害に効くツボ
「厲兌」（れいだ）
足の人差し指の爪の生え際、
少し中指よりのところに
あるツボです。
このツボは胃経のいちばん端の
ツボで、五兪穴の中の井穴
（生命活動に直接影響を及ぼす
重要な穴です）
吐き気や嘔吐はもちろんの事、
情緒不安定や不眠などの
神経症状にも有効です。
食あたりや消化不良の不快症状を緩和する民間療法
「梅肉エキス」です。
梅にたいへん豊富に含まれている
クエン酸には、殺菌効果があり
腸の働きを整えたり、胃酸の
働きを活発にして、カルシウムを
吸収しやすい状態にする効能が
あります。
また、梅に含まれるピクリン酸は
肝機能の働きを促進する力を
もっており、食欲増進の薬にも
なります。
肺肉エキスは、それらすべてを
うまく生かした万病の妙薬です。
つわりによる吐き気に
「カラスビシャク」
つわりに効果的な薬草として
古くから重宝されていた。
成分としては、アミノ酸、脂肪酸類など
がありますが、はっきりとした
ことはまだ分かりません。
二日酔いなどのむかつきには
ヒネショウガ
魚料理には欠かせない
ヒネショウガ。
このヒネショウガには、
辛味成分であるジンゲロンや
香気成分シトロネラールなどが
含まれています。
これらは胃腸を刺激し
胃液の分泌を促す働きが
あるので、二日酔いなどの
むかつきを抑えます。
そのほか殺菌作用もあり
芳香性健胃剤として広く
親しまれています。
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