爪噛みをやめるには…私なりの結論

私が爪を噛まなくなってもう半年近く経つ。

爪噛みをやめたことによって一番変わったこと。
心の平穏が訪れました。
いや、逆か。心の平穏が訪れたから爪噛みをやめられたのか。

何をしても爪噛みが治らなかったわたしにとって爪噛みをやめるのに本当に必要だったことの答えが出ました。
これはあくまでわたしの場合ですが…

自分を責めることをやめて、許せるようになると辞められる。
これが私なりの結論です。


ここまで本当に長かったなぁと思う…

もちろんまだ完璧に治ったわけじゃないし
いつまたやってしまうかもわからないけど。


自分で自分の心をぐさぐさとナイフで刺しているような感覚。
一種の自傷行為だったんだろうな。
生きているだけで、なにも悪いことなんてしていないのに、常に罪の意識が根本にある。
こんなことをすべきではない。
お前はそんな立場じゃない。
まだまだだめだ、足りない、もっともっと努力しなければ。
わたしは幸せになってはいけない。
なぜなら、人より劣っているから。
人と違うから一生懸命頑張らなきゃ、人並みになれないんだ。お前は。

そうやって常に自分を責めていた。

ちなみになかなかにやばい写真がでてきたので一気に晒す。
爪噛みして、セルフネイルを覚えてからは自分で頑張って伸ばして、でもまた生活でなにかあるとボロボロにして…っていうのを5、6年は繰り返してました。


まだ良い方だけど一気にボロボロにした時のやつ


ささくれが痛そう。爪小さい。


頑張ってやや伸ばしてる。


かわいい。地道に育ててるとこ。


だいぶ育ったとこ。


自力でもこんくらいにはなる。

これくらいまで頑張って伸ばせても、また噛みまくって0に戻るっていうのを何回も繰り返してました。ほんとつらいですよ。

フリーランスになってからはそれがさらに苛烈になって、人に迷惑をかけないように、期待に応えるように、会社員の時とはまったく異なった種類のプレッシャーがのしかかってきた。
仲間もいないので、上手く人を頼れない。
かといって仲間の作り方もわからない。

それであるとき燃え尽きた。
心身ともにもう頑張れないくらいボロボロになって
それでも次から次へとキャパを超えた難しい案件ばかりやってきて(ありがたいことではある)
もう無理かも…というとき
とある人に思いもよらない言葉をもらったおかげで、大事なことに気がつくことができました。


自分がだめだろうとなんだろうと、こうして大勢の人の前で失敗したことをさらけ出して泣いている。
そのさらけ出したありのままのあなたは
いまとても魅力的だよね。

といったんです。

え?魅力的?わたしが?こんなボロボロで全然上手く行ってなくてダメダメなのに?って不思議でした笑

でもそのとき自分でも意味わからないくらい、すごく嬉しかったんです。
わたしが本当に認めてもらいたかったのは、完璧主義で一生懸命頑張って必死に作り上げたよそ行きのわたしより、
ぼろぼろでだめだめで、本当はメンタル雑魚で傷つきたくないから人と深く関われない、じつは超がつくほど泣き虫な本来のわたしなんだなと、その時気がつきました。




今まで私は
人目が気になって気になって
仕方なかったように思う。

こんなこと言ったら嫌われる?とか
変に思われる?とか
相手の顔色を伺いまくって一喜一憂して
逆にこういうことを言えば相手は喜ぶだろうなと、わたしをよく思ってくれるんでは?と思ったり。
相手の反応を見て自分の身の振り方を変えてた。

こんなことしたら、周りからどんなふうに思われるだろうとか
勝手に頭のなかで作り上げて
周りはみんな自分の敵って心のどこかで思ってた。

だから人に弱みも見せられない。

私が会社員だったとき
パワハラで3ヶ月で会社を辞めた。
会社全体が一人のいつ怒鳴り散らかすかわからないディレクターに怯え切って
みんなが毎日ビクビクしながら過ごしていた
ひとたび怒り出すと止まらなくて、ビルの外にいても怒号が響くくらい。

私はそこまでターゲットにはされていなかったけど、生きた心地がしなくて
試用期間が終わり、晴れて正社員になれたものの
この会社で続ける未来が思い浮かばなくて
そこで辞めた。
もう働くのが嫌になった。怖くなった。
またあんなに罵倒されたらいやだなぁって。
でも傷ついていないふりをした。
笑い話にして、とっとと忘れちゃおうと、自分のおもしろネタ帳に入れて会話のネタにしようと。

そう思って、早めに逃げたおかげで、そこまで大きな古傷にはならなかった。

…と自分では思っていた。

次に勤務した会社では
私のそういった事情を知られている上で採用してもらった。


飲み会に呼ばれたら必ず行っていたが、
その時に、なにかの会話の流れで前の会社の話になった。
「私メンタル強いんで〜」と笑いながら話した。
実際そう思っていた。まあまあ気は強いので…

あの会社にいても、パワハラで病むとか、対人恐怖とか、働けなくなる、とか。
そういう感じにはならなかった。なってたまるかと、思っていた。
わたしが病んで仕事できなくなって、ひきこもりになったとして、社会は責任をとってくれない。
なにより、あんなやつのために潰れてたまるか、病んでたまるか、と思っていた。その反骨精神のおかげでちょっと図太く生きれてる部分もある。

会社辞めた次の日から転職活動もしていたし、家族もいたからそこまで一人で抱え込むこともなかった。
今までの人生でも、いじめられようが無視されようが、病んで休むとかはなかった。
何が悪かったんだろう?と思い悩むことはあったけど。でも他に趣味もあったしそこで発散して、日常生活を送れなくなるとかそこまでには至らなかった。
だから
私はメンタルが強い、と。自負していた。

でも、そこで上司が小さな声で言った言葉に頭が一瞬白くなった。

「でも、強くないからここにいるんじゃん」

はぁ?って思った。
周りの人は「それはちょっと…」と上司に対して言っていて
私も一瞬何言ってんのこの人って思った。

私はいまもこうして元気に働けてる。
このご時世に珍しいくらいのパワハラ会社だったけど、それでもめげずにいる。

だからメンタルは強い。そのはずなのに。

今思ってもこの上司の言葉は、
あまりいいのか悪いのかよくわからない。でも、なんとなく胸に刺さった。嫌な気持ちになったし、かといって反論する気にもならないし。
図星だったのかな?
でも言ってることはわからないでもない。

私は強いと思っていたけど
本当は強いというより、傷つくのを徹底的に避けてきただけなんじゃないかって、最近になって思う。
本当は脆い。
あれ以上いたら、壊れそうだった。
だから逃げた。

本気で受け止めたら、たぶん壊れていた。
だから笑い話にして、効いていないふりをした。

それがわたしの処世術だったんだ。

ショックな出来事があっても
気にしてない、きいてないフリをする。強がって、まぁそんなこともあるよね、とか大人ぶって。
そんなことばかりしていたら、自分の気持ちがわからなくなった。

自分がモヤモヤしてることがあるのに、意見を言えない。
自分の意見はそっちのけで、人の方が優先。
ずっとそう生きてきた。


フリーランスでも最初は周りに振り回されっぱなしだった。
なにか悪いことが起きれば自分のせい。そうやって責め続けていたけど、
ダメな自分だろうとそれが私なんだと
開きなおるというか、ありのままの自分を認めるということが、少しずつできるようになったんですよね。

セルフコンパッション の動画毎晩聞いたりとか
カウンセリングで自分を知るとか
本を色々読み漁るとか
いろいろしましたが
やっぱり効果があったのは


自分がダメダメだろうと、それでもいいんだと
自分で自分の味方ができるようになったこと、
自分で自分を認められるようになったこと、身体は生きるために活動してくれているんです。
自分の意識してないところでも、心臓は動いているし呼吸をしていますよね。時間がたてばお腹が減るし、夜になれば眠くなる。必死で生きてるんですよ。
他人の前に、まずはそうやって生きてる自分、一番身近な自分を労ることが大事なんじゃないかなぁと。

ちなみに今の爪。バレリーナという形を目指した笑


こんな感じでわたしは爪噛まない歴最長記録を達成中です。前は裸爪だと速攻ボロボロにしてたけど、いまは裸でいても噛まない。
ただ、形が崩れると気になって爪を口に持っていってしまうので、そうならないようにやすりで形だけは整えておく。
仕事立て込んでてイラついて納期に追い詰められても不思議と落ち着いているので、いまは噛む気配ないです。
前は一瞬でボロボロにしてたのに、、

ちょっと長くなってきたからまた続きは別の時に書こう…

こうやって思うと、フリーランスになって自分に向き合わざるを得なくなったのはわたしにとって良かったんだと思う。
MBTIでもわたしはとにかく会社員向いてないらしいので😭自分でもそう思う。

わたしに言葉をくれたその人は大恩人だなぁと思う。

これからも自分のためでもあるかも、爪噛みに悩む人に届けばいいなと思って少しずつ書いていきます。


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