あい

言葉を紡ぐのが好きです。 いつでも色んなことを考えてしまうめんどくさい癖を持ってます。…

あい

言葉を紡ぐのが好きです。 いつでも色んなことを考えてしまうめんどくさい癖を持ってます。ギリギリ営業として息をしてます。 ゆくゆくは物書きを仕事にしたいです。

最近の記事

【日記】もうすぐ、冬が来るらしい

今日、東京では木枯らし一号が吹いたらしい 日中でも厚手の長袖に上着を着込む人々の装いで 夏から一瞬で秋が過ぎもう冬の入り口まで来てしまっていることに気づいた 季節のグラデーションがなかったから、衣替えをする時期を逃してしまった 仕事終わりの予定を済ませた22時、駅から家までは10分程度の距離なのに、寒さと空腹から、思わずコンビニに寄って今年初めての肉まんを買った 渡るはずの大通りの信号が赤になったことに気づき、ゆっくりとペースを落とす 信号から少しだけ距離を取り立ち止

    • 【エッセイ】あの頃、私は確かにここにいた

      大学内の古びた校舎に足を踏み入れた時、懐かしい匂いがした その匂いが私の記憶を呼び起こす 「ここ、パソコン室でね、卒論の時期は席が争奪戦になるくらい学生でいっぱいで。当時はこの部屋から出てすぐのところにコピー機があって、印刷して卒論出したりしたの。」 思わず一緒に来ている人にそんな言葉を早口で漏らしてしまった 好きなアーティストが学祭でライブをする それがきっかけで久しぶりに母校に足を踏み入れた 5年前、私の日常は確かにここにあった あったんだ、最近忘れてしまっていた日

      • 【エッセイ】私達は行こうと思えば、きっとどこにでも行ける

        宇都宮100km 都内を散歩中、道路標識に書いてあった ああ、行こうと思えばどこにでも行けるんだよな ふと立ち止まる そういえば、さっき何気なく通り過ぎたバス停は東北行きのバスが止まると書いてあった 以前、沖縄に旅行に行った 羽田空港から那覇空港まで約3時間 北海道にも行った 成田空港から新千歳空港まで約1時間30分 それは 少し長い映画を見るくらいの時間で ダラダラとSNSを見ている時間で そんな日常の中でなんとなく過ごしてしまう時間くらいで私達は違う土地に行こう

        • 【エッセイ】現状だけを見ず、可能性を含める事で、やり残した事に気づく

          本当に考え方次第なのかもなあと思った 私は2年半、社内ベンチャーみたいな部署にいて、その環境で働いている 私の部署の営業は2人いて、私とその人はほとんど同じ業務を任されていた 最近、その人がもうすぐ会社を辞めるという事を聞いた 理由は、色々聞いたけれど、大きな要因は一通り理解したから後は何も得るものがないかな 次に行っていいかなということらしい なんだか、勿体無い気がした 同じような業務を任されて、同じ環境で働いていた でも、私はその人みたいに満足した感覚はなかっ

        【日記】もうすぐ、冬が来るらしい

        • 【エッセイ】あの頃、私は確かにここにいた

        • 【エッセイ】私達は行こうと思えば、きっとどこにでも行ける

        • 【エッセイ】現状だけを見ず、可能性を含める事で、やり残した事に気づく

          【エッセイ】傷も過去も消えない それでも、いつかこれで良かったと思える瞬間を信じて、どうにか今を生きていく

          今日、言葉が溢れている、ある場所に行った その人が過去に書いた日記や自分の思いをもとに書いた小説には、痛かったり、嬉しかったり、切なかったり、幸せだったりした自分の感情や経験が惜しみなく綴られていた そんな素直な言葉達に触れて 過去があって今があって 苦しい時を何度も乗り越えてきたんだろうなと ヒリヒリして、自分の傷も思い出して辛くなってしまった 私は、手放しに何も間違っていなかったと まだ言えない これから先、どれだけ時が経ったとしても 言えない気もしている 見逃さな

          【エッセイ】傷も過去も消えない それでも、いつかこれで良かったと思える瞬間を信じて、どうにか今を生きていく

          【エッセイ】たわいもない特別な日々

          涙が溢れた 悲しくなんてない むしろ幸せで、幸せすぎることに気づいて 声を出して泣いた こんなに泣くことが悲しみや苦しみ以外の感情で起きることを知らなかった 湧き上がる暖かくて苦しい感情の渦が私を包んだ 先週、とりとめのない週末を過ごした 土曜日、前職の友達と会った 半年ぶりに「21日会いてる?飲み行こ!」と連絡が来た 場所は定番の赤羽 近況とかあの頃とか、あの人はこうなったとか、たわいのない話をして、何件も飲み屋をハシゴして、最後に「〆パフェ食べたいね」と言い合って

          【エッセイ】たわいもない特別な日々

          【日記】季節を感じて生きたい

          空を見上げた まんまるい月がそこにあった 「今年は9月17日の今日が中秋の名月です」 今朝、家を出る前にテレビから声が聞こえたことを思い出した 今日は、仕事で訪問があったし、仕事量が多くて大変だったし、おまけに残業だった 普通なら、気分が沈みそうだけど なんだか今日は満たされていて いつもより光を放つ月に、にやけてしまった 今日は沢山の満足感に包まれている 私の迷いや悩みがもうすぐ消える気がした とりあえずセブンで買ったお月見ぜんざいでも食べる

          【日記】季節を感じて生きたい

          【エッセイ】それでも私は東京と埼玉が好き

          もし、生まれる土地が違かったら 私はどんな人達とどんな人生を送って どんなものが好きで、どんな仕事をして、 何を思って生きたんだろうと 最近考えることが多い それは、ここ1ヶ月で2回旅行に行ったからで、 そこでその土地で生活してる人達との交流を持ったからで 旅行先で居心地がいいなと ここが私の居場所だったらと そんな事を本気で思ったから 2024.09.15 22時過ぎ  飛行機を降りて、夜なのにムワッとした空気を感じ、ここが東京である事を知った 気温は28℃程度 3泊4

          【エッセイ】それでも私は東京と埼玉が好き

          【考察】点で見ると同じ事実でも、なぜ心情などの違いが起きるのだろう

          点で見ると同じ事実でも、受け入れられない事があるのだと【海のはじまり】と【西園寺さんは家事をしない】のドラマを観ていたら、ふと思った。 【海のはじまり】 主人公の男性には3年付き合っている彼女がいる もうすぐ結婚とかそういうことを考えていた その矢先、昔の恋人が亡くなったことを知る 葬式に行くと、その恋人の子供がいた その後、その子供が自分の子供だと言う事が分かる 今の彼女の立場からすると、好きな人に子供がいた事が判明する 【西園寺さんは家事をしない】 主人公の女性の会

          【考察】点で見ると同じ事実でも、なぜ心情などの違いが起きるのだろう

          【エッセイ】理解しようとする気持ちと想像力を持ち、優しい世界に

          24時間テレビを観ている時、全盲の方の1日に密着している映像を見た。 彼女は物心ついた時から目が見えずに生きてきて、今は事務職として働きながら、YouTubeを通して自分の生活を発信しているという。 通勤など、どこかに移動する時は、点字ブロックや横断歩道についている音を頼りに街を歩く。 でも、時には点字ブロックが付いていない道を歩くことや、音がない交差点を勘で歩かないといけないこともあるとのこと。 「交差点で目印の音がない時どうするんですか?」 「勘です。車の音を頼り

          【エッセイ】理解しようとする気持ちと想像力を持ち、優しい世界に

          【エッセイ】向き合うことの強さと覚悟

          偶然、広島の原爆被害のドキュメントを見た。 原爆被害に遭い伝承者として活動していたお父さんが亡くなって、自分も伝承者としての活動を決めた息子さん 原爆被害に遭ったお母さんの経験を聞いて、伝承者として活動を決めた娘さん 地元で起こった原爆被害を語り継ぐために、身内ではない原爆被害者の経験を聞いて、伝承者として活動をしている大学生の女の子 3名の活動を追ったドキュメンタリーだった 思い出すにはあまりにも辛い経験なのに 自分の経験が少しでもこれからのためになるならと 過去

          【エッセイ】向き合うことの強さと覚悟

          【エッセイ】想像力は自分を守る武器

          考えすぎてしまう自分が嫌いだった 誰かの些細な言動や行動が怖かったり 自分の普通と合わない時にすぐ不安になったり、腹が立ったりしていた 相手のことを気にしすぎてしまうことがダメだと思っていた でも、最近 別にいいのだと 使い方と考え方を変えれば凄くいい能力なのかもしれないと気づいた 例えば、上司に攻撃的な態度で棘のある言葉を言われたとする 確かにその言葉と行動は私に向けられたものだ でも、もしかしたらたまたまそこに私がいたからという可能性もある その上司はその日、出か

          【エッセイ】想像力は自分を守る武器

          【エッセイ】誰かと交わす約束を今日を生きる希望にして

          『来年、5月くらいに岐阜に行きたい』 友達が唐突に言った 冬の観光名所として有名な白川郷は、実は夏の方が過ごしやすくて、素敵なのだと 彼女は私に言った 想像してみる 自分の視界一面を緑が覆い尽くして、鼻腔からは少しの青臭さ、肌を滑らかに撫でる風にくすぐったさを感じ 『今の時期で正解だね』 と笑い合う私たちがいた 同じくらいのタイミングで右から音が聞こえる 『って言っても、ほとんど1年後だよね』 彼女の声が軽やかに響いた 以前、恋人だった人に 『いつか浴衣を着て花火

          【エッセイ】誰かと交わす約束を今日を生きる希望にして

          【エッセイ】何者にもなれない、自由な私

          正直焦っていた 私は私自身に 長く関係を築いている恋人はいない この仕事が天職だと思えるような仕事にも就けていない やりたいことをどう形に繋げていけばいいか分からない 何者でもなさすぎる私に、最近どうしようもなく焦っていた 残酷だけど この人じゃないとダメ この仕事じゃないとダメ そんな絶対は幻想だ 世の中、大抵のことはどんな役割でも私を含め誰か特定の1人じゃなくても大丈夫なことばかりだ なんだかんだ代わりがある どれだけ愛し合った関係でも、その人がいなくなったらその

          【エッセイ】何者にもなれない、自由な私

          【エッセイ】人が持つ温度と雰囲気について 類は友を呼ぶ法則

          類は友を呼ぶ 最近はその言葉を強く思うようになった 同じ温度の人は集まる 今日、友達が誘ってくれたとても素敵なイベントに参加した 五反田から徒歩10分 足を踏み入れた場所は、とても東京とは信じられないくらい閑静な場所だった 緑が生い茂っている中にひっそりと佇む一軒家 中に入ると本物の竹を活用した流しそうめんやその場でいれてくれるお抹茶やお汁粉、1枚1枚丁寧に焼かれた陶器の販売、釉薬体験、花生けのパフォーマンス、色々な素敵な体験が行われていた 流しそうめんに無邪気に

          【エッセイ】人が持つ温度と雰囲気について 類は友を呼ぶ法則

          【エッセイ】人生は知識を得て、行動して、地肉にして豊かになる

          『恋愛は電気と一緒。こうすればこうという心理学的なことがある。』 その言葉をきっかけに彼女は知り合いに恋愛無双をしている人がいるという話を始めた。 モテ神。 神と言っていいほどモテてしまう男がいると言う内容だった。 新宿の地下にある薄暗い店。 隣のテーブルの会話に耳を澄ます。 とりあえず、ペコリーノチーズという名の人生で初めての食べ物がふんだんにかかったマッシュルームのカルパッチョとやらを 口いっぱいに頬張りクラフトビールで流し込んだ。 その人は、マッチングアプリで8

          【エッセイ】人生は知識を得て、行動して、地肉にして豊かになる