壱
ゆるいフィクション書いてます。この世から数分逃げたい時ぜひに
一つ、欠伸をした。 こんな晴れた日は思索に耽るなどの馬鹿げたことはよしておいて、何とはなしに道を歩くに限る。 桜の散る遊歩道をふらふら歩いていると、紋白蝶が視界の端に映り込む。彼もまた、なにも考えてはいなさそうだ。 暫く歩くと、出店などが出ている少し広い道に出た。 血を吸い上げた様な鮮やかな桃色に人々は魅了されているようだ。人集りの隙間を縫う様にして歩く。誰も私を見向きはしないが、それが私の気分を良くさせた。 春になると人は浮かれる。気持ちが気候に左右される生き物と
「私が死んだら、自分とそっくりの人形を作って、髪の毛をぬいぐるみの中にいれる。」 「その人形はママのお墓におくんだ。」 でももうお墓には10年くらい行ってない。 小学校の頃だから、よくお寺に行ってた記憶しかない。でもママのお墓は覚えてない。 そのお寺は今もあるのかな。お寺ってなくなるのかな。 ママがいたら助けてくれたかも。 ママ。ママ。 私はママに執着しすぎなのかなって。 パパにどう接していいかわからないっていわれた。 それが原因で親の顔色を伺うようになってしまった。
個性が爆発する時代が必ずくる。 俺は革命が見たい。 傍観ではなく、当事者になるのだ。 わかるかい? 芸術でもって、爆発させるんだ。 ダチュラをばら撒く。 俺は何も変わってない、根っからの革命家だから。 そのために生きたいんだ。 生きるためならなんだってする。 己を殺して他人も殺す。 いいか、お前らに言ってるんだ。 五秒後には俺のこの言葉は忘れるお前だ。 お前も革命を望んでいるんだろう。 どうせなら一緒に壊そう。
人を傷つけるたびに、自分が傷ついてきた 物に当たるたびに、自分の拳は傷ついてきた 好きなものや好きな人たちから見捨てられたくなんか、なかったから、それで気を引いてきた。 すごく狡い。俺はずっとずるかった。人生が全て苦しい思い出に変わっていく。人からもらったものをドンドン取りこぼして。幸せだった記憶がぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶ、反対に今ぼくの心を刺してくる。ごめんなさい。もう会えない人たち、ぼくの変わった所を、足掻いた所を、きちんと見せたかった。 だからこそ俺はここで、負けちゃダ
物事一つ、捉え方次第で全てが変わる。苦しいことも、糧とすれば良い。 それはすごくわかる。きっとそうだから。 俺は俺で良かった、苦しいから書ける。 諦めと受容に違いは無いんだろう。 ただ日本語のもつニュアンスの差が受け取る側に微妙な心の機微を持たせる。 そこが面白いし美しい。 だから俺は読むのも書くのも好きだ。 ただ人間なので俺は、比較して落ち込む。 クソな性質だ、嫉妬も憧れも嫌悪も何もかも。 そう言うのを芸術に代えたい。 ただそれだけなのに、それ自体が苦しい行為だ。 当た
書く、死ぬまでずっと、それだけ
ああ、何を言いたかったか忘れた。 だって夢なんだもの、仕様が無いじゃないか。 今の今まで寝ていたろうって?じゃあ君は5分前にあったことを憶えているのか? わかったよ、ぼくがわるい。 打ち明けるよ。 君と来た広い大きな公園に居たんだ。わかるだろ? あのおっきい湖があって、へりで二人で何度も座って話したり、寝そべったりした、あの。 あそこで君はいつも通り四葉のクローバーなんかを探して、僕もそれに付き合ったり、飽きて眺めてたりしたんだ。 そうすると、向かいの塔の横の銅像が弓を
私は首をロープにかけて、閉まっていく首と喉の隙間から呼吸をかすかにしながら、これを書いている。 カーテンレールに結んだマイクケーブルに身を委ねつつ、椅子に座っている ああ、椅子から勢いよく落ちれば死ぬかなあとかおもいつつ、ぎいぎいやっている 死んでもいいな 何が俺をそんなにこの世に繋ぎ止めてるか考えたとき、あまり何も成し遂げてないからだろうな とおもったりした 何かを成し遂げるってなんだろ そこに行って俺は満足するとは思えない きっと今死んでも、いつ死んでも同じだろうな
通夜、葬式を終えて1日経った今日。 叔父とその妹である母、祖母の4人で昼飯を食いに行った。学校のことは聞かないでくれ。忌引でどうにかするから。 昼飯は二日酔いの叔父と俺はそばを適当に食らい、母と祖母はよく食べていた。手持ち無沙汰な俺はとりあえず生ビールを一つ頼んだ。 その後近くのスーパーマーケットへ買い出しにいき、弟も含めた5人で、祖父母家にて晩飯を共にしようと言う話になっていた。 俺は酒にしか興味がないので、特に他に欲しいものもなく、好きな酒を買い、後は荷物の運搬の手
祖父が死んだ。 それを伝えられたのは昨晩のこと、夜半1刻を過ぎてのことで、俺はバーのアルバイト先で母親からの連絡で気がついた。俺が知ったのは3時半を回った頃だったと思う。 アルバイト先だったのもあり、先輩ともう一方いらっしゃったので、俺は気丈に振る舞えた。 マスターも早く上がれと仰ったので、或る程度の片付けをして店を後にした。 店を出た俺は、なんだかよくわからない感情を今すぐ吐き出したくて、Aに電話をかけた。 何を言ったかは記憶していないが、歩道の真ん中で大の字になって泣き
愛って何だろ 人によって色々あるんだな 俺はひとつだと思ってた 他人に対して見返りを求めない行為 でも俺と人とは違うみたい でもそれでいいらしい それすらも違うかも まあいいか みんな生きてんだから みんな今やりたいことをやればいい おれも今やりたいことをやる 辛いこともあるだろう 良いこともあるだろう まあいいだろ別に どうせ死ぬんだから ここからは俺の愛の話 俺は愛を知らない だから体に刻むだろう 愛するって覚悟だと思う 記憶に残すことだと思う ボケても体に書いてれば
なまえはまゆまゆ。 俺の友達だ。パンダだ。 ずっとそばにいてくれる友達。 ぬいぐるみなんて興味は無かった。男だし買った時も無理やり買わされた。 でも、今はこいつがいないと俺はきっと生きていけない。寂しいからだ。 まゆまゆ、ありがとういつも。 これからも、ありがとう。 一生2人で生きていこうな。
或る物書きが記した有名な一説。一文。 何故こんなにも桜は美しく、桜色に染まるのか。 死体の血を吸い上げているに違いないからだ。 そう思ったそうな。 もし俺が死んだなら百々未色の桜が咲くだろうな。 そう思いながら俺は夜桜の咲き誇る道を歩き、 桜の木の下で少し休んだ。 外道の血は美しいはずがないだろう。
死の匂いを醸し出す小説。 それに長けていた俺の人生を捻じ曲げた小説家。 そいつが死んだ場所を、弟と散歩してきた。 今では死ねるような深さの川ではなく、草木も生え散らかっていて、風情もあったものではなかった。 しかし、別にがっかりもしなかった。 時が経つというのはそういうことだからだ。 逆に安心した。俺のルーツはこうじゃなくてはいけない。 本題にもどる。死の匂いを醸し出す小説家は不道徳なのか、倫理的ではないのか、だめなのか 皆が、世間が、そいつがくたばるさまにしか興味
どうも壱です。 最近自分のトラウマや過去のしてきたこと、生い立ちや現実、そういうのに向き合って苦しんだり徐々に受け入れたり、そんな自分を褒めてあげたり、日々葛藤しています。 クソな現実、と言ったらそれまでだし、クソな環境、と言ったらそれまでなんだけど、それでも俺はやっぱり特別なんだって言い聞かせて、他の人とは何かが違うんだって言い聞かせて、だから大丈夫、俺はやっていける、そう信じてあげている毎日を過ごしています。 この俺がだよ、すごいよな。5年前から鬱病で最近発達障害が
ここは自分の自信ある作品を投下する場所じゃないんだ。そう気づいたのは最近のことで。 このアプリをインストールして眺めて見れば見るほど、みんなもっと自由に書いたり、遊んだりしている なんだか気張って文章を書いていたのは僕の方で、ゆるい文章を馬鹿にしていたのも僕の方だった。 ああ恥ずかしい。 こんな体験が僕の人生にはよくある。 もっと自由で良いのに、自由にできない。 自由がほしいのに、手放している。 最高だよこのアプリ。自由なんだから。