何から始める
社労士試験は10科目もあり、いずれも手広く何から手を付けていいか途方に暮れるうちに時間がたつ試験です。
とりあえずで労基法から手を付けてテキストを読み込んで過去問でも見てみるかと問題集を解き始めると、いきなりマニアックな事例問題が出て難易度の高さを感じて諦めてしまう。
テキストを見比べながら問題を解くだけでいいなら、その次の安衛法の方がずっと楽なのに、最初に高い壁がそびえたつという、なんとまぁ恐ろしい試験です。
初学者であれば、解らなくていいからとりあえずテキストを読み進める。二週目三週目と進むごとに理解が深まり、他の科目で扱ったものが思わぬ形で理解を助けるので、分からないならここ分からなかった、で付箋でもつけて先に進んでしまえばよいです。
ところで経験者であれば何から手を付けるのが正解でしょうか。
私は年金からやり直すのがいいと思っています。
年金は毎年の出題傾向が安定しており、本質は暗記というより仕組みの理解が求められる科目であり、過去問が解ける程度の実力が身についていれば心強い得点源になります。
国民年金と厚生年金どっちが先、というのも、経験者であれば横断的に解けるはずなので、あまり拘らずに、何なら健保や社一なんかと絡めながら進めればいいと思います。雇用保険の雇用継続給付なんかとの併給調整とかも一度受験している方ならおおよそ理解も早いはずです。
そういう意味で社労士後の年金アドバイザー受験はとても効果的だと思い、3級を受けてみることにしました。
様々な社労士受験者の方が言及している通り、社労士試験と内容と難易度がかなり近く、それでいて実務に近いことも取り扱っているようで、リスタートにはちょうどいい感じです。
会場受験であれば10月下旬が締め切り、今年の締め切りは9/6と割と迫っていますが、CBT方式というパソコンでの受験方式ならいつでも受験可能なので思い立ったら受験可能です。
まずは10月までに3級、翌年3月に2級があるので、これをそれぞれ目標に年金をしっかりと身に着けていこうと思います。