年アド合格

CBT方式にて年金アドバイサー3級を受験しました。
結果、80/100で合格でした。
解いてるときはあまり自信がなく、結果待ちしていたらやきもきするところでしたが、結果が即分かり、ありがたかったです。

せっかくなので私の勉強の記録を残しておきます。
受験対策自体は色々な方がネットで説明されておりますので、社労士試験を受けた直後の受験生目線に特化して書くことにしました。
何かのご参考になれば幸いです。

前提

 直近(R5年度)の社労士試験は選択厚年割れ、択一は厚年5、国年9点と、年金が得意なわけでもなく、合格するかしないかのボーダーをうろうろする程度でした。
 日中は仕事ですが、朝と夜に一時間は勉強時間を取りました。

1.勉強時間と内容

 勉強を始めたのは大体3週間ほど前、問題集は3周しました。かけた時間は50時間ほどです。朝起きれないとか、夜忙しかった日もありましたが、概ね毎日取り込みました。

(1)初回(約25時間、2週間ほど)

 最初はじっくり一問ずつ解きました。
 社労士試験でもよくある論点でも忘れているところ・学習範囲から抜けているところ・社労士試験ではやらないところがあり、それなりに時間を要しました。
 とはいえ問題の解説をきちんと読み込めば大体わかりますし、社労士試験で使ったテキストや統計資料なども役に立つはずです。

(2)2週目(15時間、1週間ほど)

 色々パターンを試行しましたが、朝起きて出勤までの1時間ほど知識問題に取り組み、夜また1~2時間ほど計算問題を解くのが最も効率的でした。
 後述しますが計算問題への対応がこの試験の肝です。
 苦手な分野等があれば、同じジャンルの計算を複数年度分またいで一気に解くと理解が進みます。

(3)3週目(約10時間 直前4日前)

 問題集は過去4回分が掲載されているので、最後に4回分を一日一回ずつ通しでやりました。朝は前半の知識問題30問、夜は後半の事例問題20問にわけて解きました。

 合格点(100点満点中60点以上)が取れるようになれたなら、今度は制限時間オーバーにならないように、時間配分を気にしましょう。
 点数が取れるようになるのはスタートラインで、むしろ時間管理こそが、この試験に求められるスキルです。
 50問120分は本当に余裕がありません。
 120分を前半・後半の60分ずつに区切って、前半は知識で解ける問題に取り組み、後半は計算問題という流れがいいと思います。

 知識問題は一問1分計30分ほどで、事例問題のうち後半10問は20分ほどの計50分を目標にして、残り10分は自信のない問題に悩むのと見直しに使えるようにとっておきましょう。
 1分以内に解けないなら、見切りをつけて後回しにしましょう。
 知識問題に関しては社労士試験よりは短文ですが、五肢択一を1分で解くのに選択肢一つに使えるのは平均12秒です。スピード感が大事です。

 事例問題前半の老齢年金等に関する問題は時間がすさまじくかかるので、解く前にまず各事例を一度眺めておきます。
 各事例(2問)とも10分・計50分とし、こちらも10分残せるようにして、時間がかかりそうな問題に当てられるようにします。

 この段階でも理解できない問題や、解法が再現できない問題があっても、落ち着いて復習の時間をとって、理解に努めましょう。

(4)前日~当日(約2時間)

 直前まで間違えていた問題をもう一度解きなおしてから、仕上げに最新の年金額、保険料、統計問題に出そうな数値を一枚の紙に書き出しました。
 年金額など、計算に使いそうなものは問題集にも掲載されています。
 過去問はその当時の数字が使われています。あえて紙に書きだすことで、直前に一気に記憶を上書きすることにしました。
 加えて問題集の冒頭にある最近の法改正も一読しておきましょう。年アド用の勉強として、法改正の適用開始年度も押さえましょう。

 これで直前期には平均で過去問なら90点程度取れるようになりましたが、実感として、上記の勉強で当日とれるのは60点くらいだと思います。
 社労士試験の記憶がある程度残っているうちなら、もう10-20点くらいは知識問題で積み増しができると思います。記憶が抜けてしまったなら、一度社労士試験の過去問を一周するなどして、全般的に感覚を取り戻しておくといいかもしれません。
 計算問題をさらに極めれば安全圏まで持っていけると思います。
 さらに満点目指す方ならテキスト読みなどされた方がいいでしょう。

2.事例問題の対策

 社労士試験直後でそれなりに理解している状態でしたが、初めて解く老齢年金の計算問題は1問1時間かかりました…
 ただ解法を身につけてしまえば、過去問を繰り返し解くうちに1問10分ほどまで縮減できました。ここまでくれば毎日の勉強も辛くありません。
 最初は過去問一回分50問を一通り解くのに10時間かかったとしても、論点が分かるようになってくれば、過去問そのものは試験時間で規定されている2時間以内に解けるようになれます。

 分からない計算問題は仕組みを一から理解するより、割り切って解説通りに解いてみましょう。  
 まず事例のどこに注目すべきなのか、時系列で何を特定すべきなのか把握するのが第一歩です。
 例えば明示されてなくても老齢年金の問題を解くのに、20歳・60歳・65歳の各節目の到達年月日を書き出す必要が多いことに気づきます。
 また、婚姻期間や加入年金が国年なのか厚年なのかも気にする必要があるとか、こういったものはまずパターンとして身体で理解して、解説をみずに再現できるようにしてしまいましょう。
 社労士試験だと特別支給の老齢年金は年金の難所の一つだと思いますが、受給開始年齢くらいはスラスラ計算できるくらい繰り返し練習します。
 ほかにも繰り上げ・繰り下げの増減率なんかも、ごく当たり前になるほど計算練習することになります。
 気づいたころには初期になんであんなに時間かかってたんだろうと疑問に思うほど理解が進み、解くスピードが上がっているはずです。

3.テキスト

 買ったのは最新の問題集と、古本で手に入れた3級のテキストでした。

 問題集は最新のものを買った方がいいでしょう。
 確かに似たような問題が繰り返し出題されているものの、問題は当然毎回入れ替わりますので、直近の傾向を掴んでおくのは大事だと思います。

 高得点とることを見据えているのであれば、もちろんテキストは最新のものを購入して読み込み、直前整理70という学習補助のテキストが販売されていますのでこちらもしっかり暗記しておくといいです。

 テキストは手元に置いておいただけで正直ほとんど読まなかったですが、受験後思い返してみると、新しい切り口の問題に対応するためにも通読しておいた方がよかったと思いました。

4.受験会場の予約

 二週間ほど前に、日曜午前中に受験をしようと申し込みの手続きを始めたところ、会場の選択肢はほとんど残っていませんでした。
 予約は3か月ほど前から始まっているようです。
 希望してた最寄り駅のセンターの空きは平日のみという感じでしたので、土日に近くのテストセンターで受けたいなら、やはり早めに日程を押さえた方がいいでしょう。
 ちなみに割と直前まで会場・日時の変更が可能です。
 直前の取り消しはキャンセル料がかかります。

 長くなったので、いったん受験前日までの内容で区切ります。
 CBT方式の特徴、当日の感想、受験後の所感などは次の投稿にて。

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