今更ながら振り返り
10/4に社労士試験の合格発表がされましたが、既に自己採点で落ちたことが分かってたのであまり関心が向かず。
それはそれとして、今更ですがなぜ落ちたか考えることにしました。
なんとなくわかってはいるんですが、ちゃんと自己分析した方がいいし、いま反省したことが来年の試験日にきちんと達成できたのか見返せますし、なにより定期的に整理して書きだしたくなる欲求がもたげてくるので、一度は書き出しておかないと気が済まないと感じたからです。
加えて今年の学習計画も書きました。宣言しておかないとサボるので。
個人的メモかつ長文ですがどうぞお付き合いください。
1.結果
2023の結果はこちらです。
選択:労基3労災5雇用3労一1社一3健保5厚年2国年3で労一厚年割れ 27点
択一:労基7労災7雇用6労一社一8 健保6厚年5国年9で割れなし 48点
ちなみに2022は
選択:労基5労災5雇用4労一3社一3健保3厚年4国年2で国年割れ 29点
択一:労基7労災1雇用8労一社一5 健保6厚年5国年3で労災・国年割れ 35点
でした。
2022は単純に実力不足でした。
模試で選択20点以下とか択一30点届かないとかひどい点の中で、それでも健闘したほうでした。
なお、2022の方が選択良いですが、たまたま取れただけの誤差です。
2.2022年の勉強方法
2022年の勉強方法は、TACさんの独学道場(CD版)でした。
「みんなが欲しかった」シリーズのテキストと問題集をベースに解説講義と直前予想模試・無敵の社労士という季刊雑誌が3回全部、他に横断講義・法改正講義・統計白書対策までついた自宅学習者用のセットです。
みんほしはフルカラーで良いテキストでしたし、解説講師である古賀先生の無駄のない解説も気に入ってました。
なにより経済的コスパに優れていました。各社の通信講座が8万とか10万近くする中で、テキスト・解説・問題集・横断学習・法改正・模試2回分の全部付きで5万切れるのは破格です。
子ども3人を抱えて奥さんに家にいてもらっておきながら、自分に教育費を好き放題かけるわけにもいかない中でも、社労士試験を受けてみようかなと思えたのはこの価格だったからで、最初から10万だせと言われてたら、そもそも受けてなかったでしょう。
独学道場から提供される教材がきちんとこなせるなら、これで十分です。「極力お金かけたくないけど、完全独学は心配。自分で学習する時間・環境なら用意できる」という方なら最初にお勧めします。
2022に合格できなかった理由を振り返ってみると、勉強時間、特に問題集を解く時間が十分に取れてなかったです。
勉強を始めたのは1月でしたが、いまの仕事柄、456月は勉強時間が取れないため、123月でやったことがすべて抜けてしまうのと、結局問題集は3周回しきれていませんでした。
学習方法も整っていないし、各制度の理解もおいつかないし、どの程度の深度で理解すべきなのかもわからず、解説の内容は理解できても問題として聞かれると答えられないというのが続きました。
労災や雇用はほとんど触れたことのない分野なので苦戦しましたし、年金もほとんどわからずじまいでした。
みんほしの問題集では足りないと思い択一・選択のツボも使いましたが、模試が全く取れませんでした。このせいで、解いている問題が簡単すぎるのでは、という不信感に陥りました。
みんほしだけで合格したという体験記も読んだことありますが、さすがにみんほしの問題集だけでは無理があると思います。
どちらかというとみんほしはテキスト自体が十分な内容なので、問題集は理解度チェック用と割り切って使って、テキスト中心でのインプット学習に絞れば、初年度合格も達成できる気はします。
(情報収集は必要です。ネットの情報などよく見てください)
3.2023年の学習方法
2022から2023ににかけて、勉強方法を見直しました。
・過去問中心にする。3周は必ずやり遂げる。
みんほしの問題集やツボは良い問題集ですが、難易度が過去問よりも若干簡単に作られている気がしました。
問題を解けるだけの理解の深さが必要であり、そのために過去問がきちんと解けるようになる必要があること、そして最低3周はしたうえで、問題が全部100%解けるようにすべきと感じしました。
・お金はあまりかけたくない。極力独学にする。
子どもへの教育費が十分でないのに自分にだけかけるわけにもいかず、
最低限のテキストと問題集の購入に留めました。
そこで使用したのがTACさんのよくわかる社労士シリーズです。
よくわかるは条文ベースで解説の網羅性も高く、過去10年問題集の問題をひたすら続けることで本試験に必要な問題のレベルが分かります。
過去問をといて対応ページを探してテキストの該当箇所をリンクさせる。
この繰り返しで、試験日前には全科目最低過去問3周はやり遂げ、制度が理解できず苦手だった厚生年金などは5週はやりました。
直販サイトのcyberbookstoreで会員登録してから購入すると、送料無料で書籍代の割引もしてくださるのでかなり安く購入できました。
・統計講座は受けた
さすがに統計を自分で数値拾ってくるのは不毛だと感じ、これだけは単科でTACの講座をwebで受講しました。かわりに法改正講座は模試の解説を視聴することで対応することにしました。
こうして振り返ると、教材購入費だけだと3万円程度だとと思います。
プラスで模試と統計講座のために2万円ほどつぎ込みました。
多分、平均的な社労士試験受験者よりもローコストで臨んだのではと思います。落ちたので、結果としては不十分だったのですが。
4.改善点
2023の夏ごろから、手持ちの解説CDでもどうしてもわからないものは、過去問ランドやyoutubeの解説講義を見るようになりました。
この中で、大原模試で解説されていた金沢先生に出会えたのは大きかったです。解説がシンプルでわかりやすく、苦手だった確定拠出型年金の理解がすっと進んだのに感動し、その後試験日までには、アップされていた動画はほとんど見ました。
そのおかげでわからなかった単元のほとんどが理解できるようになって、今回、合格まであと一歩というところまで来れました。
この出会いがなければ、今年も択一40点前後でくすぶって、もう才能ないからやめようかな、くらい思っていたかもしれません。
5.敗因
勉強を始めるのが遅かった
2022年当時、不合格だったこと自体はなんとも思いませんでしたし、次こそ頑張ろうと切り替えておりましたが、このころ精神的に辛い出来事があり、〇〇する日を決めていたほど思い詰める毎日で、年内中ほとんど勉強に手が尽きませんでした。
年明けには気持ちを切り替えることができましたが、貴重な時間を無駄にしてしまいました。
初期に教材選択を誤った
当初年金を得意科目にしようと思い立って、10-12月にかけて年金に絞ったテキストを読んでいたのですが、ほとんど頭に入りませんでした。
独自色が強くて自分には全く合わない学習方法で、あわないと思った時点で、もっと早く別の方法に切り替えるべきでした。
今思うと、2022年の秋にすぐ年アド3級の受験をしておけば、今年の合否は変わっていたかもしれません。
春に勉強時間が取れなかった
今年も業務多忙で、4-6月初めまでほぼ勉強時間が取れませんでした。
朝から出勤、深夜23~24時に帰ってきて、土日も出勤して夜まで働く様な生活を続け、秒トレやる元気すらありませんでした。
3月時点では少し余裕があったので子どもの勉強を教えたりしていたほどなのに、3箇月勉強から離れると、ほとんどリセットされてしまいます。
過去問の演習も2週の半ばくらいで停滞してしまい、その後にやっと受けられた模試では択一35点くらいだったと思います。
模試の復習をしすぎた
2023はTAC・大原はちゃんとやりました。
そのうえで、LECのファイナル模試とクレアールのヤマ当ても参考にさせていただきました。
ほぼ完全独学だったので、模試で今年の出題傾向と法改正にまつわる予想問題を学習するのに必要でしたが、効率的とは言い切れませんでした。
あくまで出題内容の解説であり、どこも内容が断片的だったため、自分でまとめなおすのに時間をかけてしまいました。
こんなケチり方をするくらいなら、ちゃんとどこかの法改正講座を受けた方がいいのかもしれません。
判例対策が不十分だった
予想とされていた判例を30程読んで、重要キーワードを書き出すなどをしていましたが、今年出題されたものはどちらも勉強の範囲になかったもので、全く太刀打ちができませんでした。
社労士試験における判例・白書問題ははっきりいって運ですが、最も努力した人こそが、運の呪縛から解放されるとも思っています。
テキスト読みができなかった
やらなきゃと思っていたのにできなかったのがテキスト読みでした。
せっかくいいテキストをそろえたのに、択一解く時間で精いっぱいでテキスト読みができず、このせいで過去に出題されたことのない厚年の問題を落としました。
順当にいけば厚生局というのはなんとなくわかっていたのに、自分の勉強した範囲では財務大臣-国税長官のラインしか入るはずがないという変な拘りを発動させてしまったせいです。
勉強が足りなかった
時間数というより、今年は問題演習とその理解で手一杯でした。
今年の国年の選択は過去問対策がきちんとできていた人なら難なくとれたと思いますが、何とか3点取れたものの、かなり記憶があいまいで国年のせいで落ちたかもと嘆いたほどでした。
机に向かった時間だけなら1000時間は超えたかもしれませんが、集中してやったのは6割程度でしょうか。
やれない日もありましたし、一日自由で10時間ほど取れても集中できるのはそのうち半分程度だったりしますし。
6月は忘却したものを一から思い出すという不毛な作業時間もあり、実質
直前期の休日は10時間以上やってましたので、8月だけなら200時間近く行ったかもしれません。
6.今年の勉強方法
今年も独学メインです。少額の講座ならお小遣いの範囲で受講できますが、物価上昇などもあり、昨年より経済的余裕もありません…
その中でも年内中にお金をかけてやろうと思ったのは以下2つ。
・大原のリスタート講座(20,000円)
秋の間、勉強習慣をなくさないため+金沢先生の講座を聞きたいため。
・年金アドバイザー検定
(3級:テキスト代3,000円受講料5,500円)
(2級:テキスト代5,000円受講料8,250円)
年金を得意にするなら形になるものがいいと思い、2級合格して、自分に自信を持たせることにしました。
社労士24にもとても興味があるんですが、今は受講できるほどの経済的な余裕はなく…(動画視聴だけお安くできないかな…)
年末超えると状況が変わるかもなので、またその時点で考え直すかもしれません。
あと、今年は法改正・統計などの直前講座をきちんと受ける予定です。
次こそ決めたいので。
7.今年使う教材
・テキスト よくわかる社労士 合格テキスト
TACのよくわかるは最上級の詳しさで、優秀なテキストです。
既存のテキストでもう一年頑張ります。今度こそ、テキスト読みはやろうと思います。
模試までに全部読み込んで、法改正でない問題の初見をなくします。
問題集の対応箇所と論点の書き込みを始めました。
一周解いたら、テキスト読みを始めるつもりです。
教材として買ったものは以下の通りです。
今年もTACを信じてもいいんですが、気持ちを入れ替えようと、問題集は大原を使うことにしました。
・大原の択一トレ問アプリ(約7,000円)
過去問以外の網羅的な択一問題集として。アプリを選んだのは、机でやるより隙間時間に解くほうが数をこなせると思ったため。
紙の問題集としては過去問10も使えますしね。
一日50問を目標。
・大原の選択トレ問題集(約7,000円)
選択の問題集は紙でしか販売されていないため。
選択こそアプリでこなすとよさそうですが…
一日10問を目標。
・合格革命 社労士×問式問題集択一・比較 (600円)
岡 武史先生の比較認識法で解く問題集です。
初見問題に対応するのに、応用力を鍛えようと思いました。
すみません、これは古本で揃えましたが、視野が広がりました。
択一は一日10問、選択は一日6問を目標。
・社労士Ⅴ イラストでわかる労働判例100(1,900円)
今年は判例に泣いたので、きちんと対策します。一日一判例読む。
これはどれだけ時間がなくても最低限やろうと決めました。
一判例5分もあれば読めてしまうので、これを3周します。
二週目からは重要キーワードを書き出しながら、概要・判決・主旨を再現できるようにし、3周終わったら、ネット経由でさらに最新の判例をプラスします。
・秒トレ
なにがありがたいって、購入済だと今年もそのまま使えて、最新の問題も随時配信してくださるということ。神様か…
エレベーター待ちの1-2分なんかで5問は解いてます。
一日20問を目標。
8.学習計画
3月末までは、択一・選択・判例は目標どおり毎日やります。
そのうえで次の試験までのスケジュールは、
9月:年金アドバイザー3級(合格達成済み)
10月:大原リスタート講座受講
12月~3月:年金アドバイザー2級
4月・5月:多分今年も繁忙期。身動きできないはず。
直前講座だけはちゃんと受ける。
6月:勉強再開、記憶を取り戻す 模試受ける
7月・8月:直前期としての全力詰め込み
という予定です。
9.模試
LEC・TAC・大原の3つ受ける予定です。
模試は一つで十分というのは講座などを手厚く受けている人の話で、独学メインなら外の世界でどんな問題が話題になっているかを知っておくために2つ3つ受けた方がいいと思っています。
LECは5月から模試があり、早期に実力を測るのによいと思いました。
TACは去年一昨年とも受けてきましたし、受験者最大数なので、TAC
の模試と同じものが本試験で出題されたら悲しいので。
そして今年は大原を信じたい。
というところで、今年の勉強計画も固まったので、後は毎日ひたすら打ち込んでいこうと思います。
書き留めたいことを書き切れて、個人的には満足できました。
試験当日の感想も残しておきたいので、それはまた別記事にしようと思います。
それではまた。