年金アドバイザー2級雑感
2024年度の年金アドバイザー2級を受験してきました。
2023年10月2日に3級を受けて合格したのを踏まえ、約半年空けての2級挑戦でした。
勉強の仕方、受験当日の雰囲気などはまた別の投稿でまとめたいと思いますので、今日のところはとりあえず全体の雑感を。
しがない社労士受験生目線でみた感想ですので、客観的でない部分はご容赦ください。
2級の難易度ですが、年金系資格の最難関資格と言わしめるだけあり、凄まじい難問揃いでした。
気持ちだけで言えばギリギリ合格を果たしている!と思いたいところですが、微妙なラインです。弱気な言葉を挙げればいくらでも尽きません。
毎回問われているような鉄板問題は大体解けたと思いますが、新規パターンの問題にはかなり苦しめられました。
年アド2級は過去問を完璧にしてからがスタートで、3級よりもずっと幅広く制度理解を進めて、どれだけ実践的に知識を活用できるかまで問いたいように感じました。
3級の場合は過去問の内容さえ理解できていればスレスレ合格、周辺知識まで身につけられていれば合格安定という印象でしたので、テーマごとの深堀りの度合いが段違いです。
2級の知識問題については、過去問解くついでに周辺知識も自主的に仕入れて学習してきているかを問うものが多かったように思います。
(参考図書にも記載がないのはひどいと思いますが…)
計算問題も同様で、毎度おなじみのパターン問題は解けて当然で、そこから一歩踏み込んだ問いにも正確に答えられるかを聞きたいように感じました。雇用保険に関して知識問題と事例問題がそれぞれ出題されていましたが、特にその傾向が強かったと思います。
全体を通しても、片手間に過去問の勉強してくるだけで合格できるようにはしておらず、毎日年金に触れているとか、普段から最新情報を仕入れて数年先を見据えて法改正を仕事に組み込むような状況にいないと、安定合格には到達できないと思いました。
この試験で成績優秀合格を果たせる方、本当に尊敬いたします…
とはいえ確かに極悪な難易度だとは思いましたが、社労士試験再挑戦の受験生として考えるなら、確かに学習の良いきっかけになったと思います。
年明けごろからずっと年金と向き合って、十分深いところまで年金の理解が進みました。
企業年金やマクロ経済スライドなんかは年アドの試験勉強始めるまでは苦手分野でしたが、2級合格を目指すならイヤと言っていられず、いつの間にか内容を理解できるようになっていました。
勉強のモチベーションとして、年アド2級で同じ10点をとるのに、計算分野の大問一つを極めるよりも企業年金覚えた方がコスパが良いので、前向きに習得できたのが大きいと思います。(点が取れたかは別ですが。)
他には、年金絡みの横断知識が問われる問題の苦手意識はほとんどなくなりました。
複数年金の同時支給や他の保険制度との併給問題等は苦手だったんですが、年アドの過去問で幅広く聞かれたところなので、事例をこなすうちに難しいとは思わなくなりました。
老齢年金の振替加算と配偶者加給との連動や、遺族年金の支給要件や加算額の計算も事例問題として取り組むうちに、苦手意識が消えていました。
年アド合格していてほしいですが、どんな結果になっても間違いなく8月の社労士試験には生きてくると思います。きちんと技術として習得できた実感があり、8月まで忘れずにいられる気がしています。
1月は健保の勉強を進めていたので、3月初旬のこの時点で、社会一般科目も含めて社会保険科目に対する不安がほとんど解消できたのは大きく、心置きなく労働保険に取り組めそうです。
とりあえず今日はここまで。また改めて勉強方法などまとめていきます。
願わくば、合格していることを祈りつつ。