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自分の趣味を振り返ろう
趣味が欲しい。なにか熱中できる、打ち込める趣味が。
我ながら多趣味だとおもう。同時並行の多趣味ではなく、1個ずつハマって飽きての繰り返し。趣味というか、ブームのほうが正しいか。
たとえばお笑いを見るとか野球を見る、とかそういう受け身なものもあれば、アクセサリーを作るとか、自ら手を動かしてやるものもある。
そして今、まったくもって趣味がない。もちろん好きで見ているアーティストがいたりもするが、フィンランドにいるので日本には軽々しく行けないし、ヨーロッパの好きなアーティストもフィンランドにはツアーに来ない(悲)(だいたいEUツアーはストックホルムまで)。
自分から手を動かしてやっていることは、思いついたらブログを書いたり、まあときどきカフェにいくくらいで、難しいけど楽しい!気が付いたらこんな時間!みたいなパッションの傾けかたができないでいることがもどかしい。
ようは集中できないのだ、何にも。何かひとつ無心で集中できるものがあれば、自分の中の不安だとか、やる気のなさとか、注意散漫さにわりと対抗できるのではないかと感じている。
そこで、今回はフィンランドとか本当にまったく関係なく、これまでの自分の趣味(ブーム)を遡ってみようとおもう。こうすることで、自分が今まで何にハマり済みであるかを再認識し、まだ未開拓のゾーンを発見できるのではないかとおもったからだ。
過去ハマっていたもの
お絵描き(幼少期〜高校生くらい)
子どもの頃から絵を描くのがずっと好きだった。
それこそ幼少期はチラシの裏に描いた物語を製本したりしていた。ひとりで黙々とできるのが良かったのだろう。しかし、保育園というコミュニティに放りだされてすぐのころ、クラスにめちゃくちゃ絵の上手い子がいて、周りの子たちにその子の絵とわたしの絵を比較され「こんなのプリンセスじゃない!プリンセスっていうのは○ちゃんの描いたみたいな絵のことだよ!」と言われたことを今もはっきりと覚えている。たぶんその頃から子どもが苦手である。
小学校高学年くらいから中学生くらいまでは、自分で絵を描いてそれをPCに取り込んで色を付けるという手法を会得していた。ジャンルは黒歴史なのであまり語らずにおこう。多分その頃が一番絵を描いていたとおもう。
高校生になってからは、入った部活にオタクの子がたくさんいて、イラスト交換日記をしたり、年賀状にイラストを描いたりしていた。でも自分が一番下手だったのと、人の絵を見るということをおぼえてしまったのでだんだん絵は描かなくなった。
ゲーム作り(小学生)
当時家にiMacがあり、HyperCardのゲームがギリ動いていた。始まりはそこだったと思う。ただ難しくて当時の自分ではHyperCardでゲームを作成するには至らなかった。
WindowsにはノベルゲームやRPGのゲーム作成アプリケーションがいくつかあり、手に入れて以降は能力のない自分でもいくぶん遊べるようになった。
ただ特に書きたいストーリーがあるわけでも、どういうゲーム作りたいとかもなく、ただ「このキャラの画像使いたい!」とか「この背景作りたい!」「この音楽・ボイス・SE流したい!」とか素材ありきで進めていたので特に何も完成せずに終わった。
振り返ってみればこれ以降の趣味もそんなのばっかりである。やってみたいことはあっても、作りたいものや成し遂げたいことが全体的にない。
HP作り(小学校中〜高学年)
これを読んでくださっているみなさんは「ふみコミュニティ」をご存知だろうか。
だいたい小学校〜高校生くらいをターゲットにしたインターネットコミュニティで、チャットや掲示板、それからHPランキングなるものが存在していた。
ランキングはそれぞれのHPに貼られたバナーをクリックすること(ランキングクリック=RC、ランクリ)でそのHPのランキングが上昇する。いくつかのジャンルに分かれたランキングが設けられていたが、最もアツかったと言って過言ではないのが、ウェブサイト用の画像素材を配布する部門だ。この話は正直本当に何時間でもできるが、話が脱線するので端的に言うと、この部門のランカーたちの画像編集技術・HTMLのコーディング技術は、小学校高学年のわたしにとってめちゃくちゃ眩しくて憧れるものだった。
わたしがHPを作り始めたのは、ポストペットのサイトで画像素材が配布されており、どう使うんだろう?と思ったのがきっかけだったが、ネサフの末にたどりついた「ふみコミュ」で衝撃を受けたわたしは、ランキングにこそ参加はしなかったが、自分でレンタルサーバを借りて、画像を加工して、HTMLを打ち(当時コピペで使えるHTMLをたくさん紹介してくれているサイトがあった)、アイフレ(iframe)の表示位置に格闘し、FTPツールとも格闘し、自分の無料レンタルサーバではCGIが使えなくてモダモダし、でも肝心のコンテンツはなくて…みたいな感じでスクラップ&ビルドに何時間も何時間も溶かした。
ランキングに参加していたのもだいたい同世代だとか高校生くらいまでの女の子が大多数だったと思うのだが、今考えてもあの年齢であの能力は本当にすごい。あの頃のみんなはどうしているのだろう、とたまーにおもう。
その後ブームとなり例に漏れず自身もハマったケータイサイトや、のちに大学のゼミで任されることになったウェブサイト作りには少なからずこの経験が生きたといえると思う。
画像編集(中学生)
上記の話の続きにもなるが、「ふみコミュ」の掲示板(とうこうひろば)には「画像作ります・作ってください」みたいな板があって、こことほかの掲示板でとにかく画像をたくさん作ることにハマっていたのが中学生の時期だ。
中学生の頃、父のおさがりの家族共有windowsを卒業し自分用のwindowsを買ってもらい、ここぞとばかりに憧れの無料画像加工アプリケーションPictBearをインストールしたわたしは無敵だった。
「画像作ります」に自分でスレ立てをして、ロゴや待ち受けやバナーを作っていた。こんなことができます、というサンプル画像を提示した上で、レスでヒアリングをする。
たとえば、HPロゴはこういう文言を何色で、どんなフォント(当時おっぱいフォントというのが大流行だった)で、どんな加工で(ネオン、キラキラ、ぷっくりetc)、透過有無など。待ち受け画像なら、ベースとなる画像があればもらって、画像のサイズ、イメージ(必要があれば人物の切り抜き)、入れたい文言などなど。
HPを自分で作らなくなり、みんなが携帯を持つようになってからは、もっぱら携帯の待ち受け画像を作っていた気がする。
今思うとほとんど狂っている。なぜなら全部無償だからだ。
インターネットの向こうの「ありがとうございます!」「画像もらいます!」の一言が嬉しく、だが時には、そのお礼も感想もなく気に入ってもらえたかどうかもわからないがそれさえもどうでもよく、頼まれてなくても大量に作って、こんなんできました!と掲示板にアップしていた。楽しかったのだと思う。
ちなみにいつ何がきっかけでやめたかは全く覚えていない。当時のファイルも一枚も残っていないし、リアルの友人にあげた形跡もない。
今思えば掲示板でやっていたことは、作品のポートフォリオを作って売り込みにいくみたいなことかもしれない。今自分のポートフォリオ作って売り込み行けって言われてもできない。
この時期にわたしの勇気(というか世間知らず・向こう見ず)とクリエイティビティはほとんど枯渇したとおもわれる。
消しゴムハンコ(中学生)
手先があまりにも不器用で彫刻刀や(幸運にも家にあった)デザインカッターをうまく使いこなせず。でも、作りたいものはだいたい作って満足した。
ギター(高校生)
左手があまりにも不器用すぎてまったく上手くならなかった。根気が足りない。
軽音部に入ればいいもののまったく別の部活に入ってしまったため、バンドを組む相手もおらず終了。今はいくつかのコードしか押さえられない。
動画編集(高校生〜大学生)
当時ニコニコ動画が最盛期だったというのもあり、簡単な音MADみたいなものをいくつか作った気がする。
今でもときどき「この動画のここを切り抜いてこの音楽にあてはめたい」みたいな欲が出るので、そんな時はぽちぽち作って友人に送りつけるくらいのことをやっている。
サークルのスライドショーみたいなものを作ったりもした。映像の連なりや意味や音ハメを考えたりしながら作ったりするのも楽しかった。
今はYouTubeで稼げる時代なので、まともに続けてれば金になってそうである。
アクセサリー作り(大学生)
貴和製作所には何度もお世話になった。アクセサリーを探すとピアスばっかりで、ピアスの穴がないわたしは気に入ったものを見つけられなかったので、自分で着けたいイヤリングとかをたくさん作っていた。母親にも作ってあげたりしていた。
社会人になり、まったく作らなくなったので、当時集めたパーツは小学生のお子さんがいる先輩にぜんぶあげた。
今は趣味が変わってしまい、当時作っていた繊細な感じのビーズやパールのアクセサリー類はまったく着けないが、彫金とかであればやってみたい。
今も続いていること
ブログ(中学生〜今)
めちゃくちゃ熱中しているというわけではないが、作っては壊しながらなんだかんだ15年はブログをやっているような気がする。なので、目標があったり楽しくてやっているというよりも、日記みたいなテンション。「これは絶対に書きたい!」と「暇だし書くか〜」と「めんどくせ、画像転送すんのも文字書くのもめんどくせ、誰が読むんだよこれ、なんで書き始めたんだよ」の繰り返し。
作っては壊しのスピードも昔はかなり早かったけど、今やっているものについては意外と長く続いている。おそらく「何か更新しなきゃ!」という強迫観念がなくなったからだとおもう。収益化もしていないので推敲も見直しもしないし、二桁ビューでも別にいい(というか最初は気にするけどすぐ忘れる)。コメントやいいねをもらえたり、閲覧数が増えれば嬉しいしときどき気にはする。ので、時折気まぐれにお礼メッセージの変更をしたりもする。
プラットフォームごとにだいたいの棲み分けも完了して、このnote(ワーホリ)・ライブレポ・旅行の3つのブログメインで今のところ快適にやっている。
写真(大学生〜今)
写真はいい。不器用でもシャッターが押せればどうにでもなるからだ。
家族のデジカメから始まり、好きなプロ野球選手を撮るために始めたデジタル一眼レフ。それを売り払って始めたアナログ。フイルムで一枚一枚気合い入れて撮った写真を使ってグループ展もやった。ステッカーも作った。スタジオワークもさわりだけかじった。
今はもっぱら旅行先にカメラを持ち込んで気まぐれに撮るみたいなスタイルになってしまっている。まわりの写真友達がガンガン撮影に出掛けたりZINE作ったりグループ展やったりとアクティブに活動しているのを見て引け目を感じるが、かといって、あんまり触ってないからもうやめる!という気もなく。たぶんこれからもこんな調子でやる気はする。
あ、ZINEは作ってみたい(でも主題がないのはいつも通り)。
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さて、ここまでが今まで通過してきたわたしの趣味である。
ではこれから、今後趣味となり得ることについて探ってみたいとおもう。
ポテンシャルを感じる未開拓の地
料理
手先が死ぬほど不器用なので、子どもの頃そのあまりの要領の悪さに呆れられたりして料理が苦手だった。一人暮らしなどを経て、どんなに危なっかしくても要領が悪くても時間がかかっても汚しても怒られず我流と自己責任で料理ができるようになってからはそうでもない。
食べることが好きなのと、集中するのが好きなので、何か作りたいものを思いついたらずっとキッチンに立って次から次へと作り続けたいのだが、シェアハウスに住んでいるとそうもいかないのが難点である。
ポテンシャルを感じない未開拓の地
手芸
フィンランド、編み物をしている人をめちゃくちゃよく見かける。
特に作りたいものはないのでわざわざ道具を買って始めようという気にはならないのだが、集中することだけにフォーカスし目的もなく編んだり壊したりして精神安定になるのならいい気もする(「関根くんの恋」の関根くんみてえだな)。
AIに聞いてみた
ほかに今自分がやってみたいことがあまりないので、Claudeに聞いてみることにした。
PCベース
3Dモデリング パソコン1台で始められる魅力的な趣味です。Blender(無料)などのソフトを使って、キャラクター、建物、乗り物などを作れます。YouTubeのチュートリアルも豊富で、初心者でも学びやすいです。
音楽制作 DAW(Digital Audio Workstation)ソフトを使って、自分のオリジナル音楽を作れます。Bandlab、Garageband、FL Studioなどがおすすめです。プログラミングやギターの経験を活かせます。
ベクターグラフィック・イラスト Adobe Illustratorや無料ソフトのInkscapeを使って、洗練されたイラストや地図、ロゴを作れます。お絵描きの経験が活かせます。
写真合成・創作 Adobe Photoshopなどを使って、写真を組み合わせたり、想像上の風景を作ったりできます。画像編集の経験が役立ちます。
アニメーション制作 After EffectsやToon BoomでWebアニメーションやショートフィルムが作れます。モーショングラフィックの経験が活かせます。
ボイスオーバー・配信 YouTubeやTwitchでゲーム実況や解説動画を作れます。自分の声と興味を活かせます。
Web3Dゲーム制作 Unity、Unreal Engineなどで、簡単なゲームを作れます。プログラミングスキルが活かせます。
最近よく目にするBlenderは興味があるが、作りたいものないなあという感じ。そのほかの提案についても同じ。
手作業系
上記の回答の最後に「これらはいかがでしょうか?興味のある分野はありますか?」との問いがあったので、いじわるに「ないです」と答えたところ下記の提案があった。
立体折り紙
皮革工芸
和紙切り絵
テラリウム作り
木工
陶芸
マクラメ編み
ガーデニング
キャンドル作り
押し花アート
気になるのは「皮革工芸」と「木工」だ。
とくに「木工」。学生時代、美術の木版画・彫刻・篆刻はめちゃくちゃ苦手だったが(多分引き算ができない)。やったらやったで確実に思ったようにいかなさにイライラするとは思うが、今となってはかなりやってみたい。木をけずりたい。鉋がけしとけ。
以上が今後のわたしの趣味となりえる未開拓ゾーン。
ここまで振り返ってみて、そして候補となり得るものを眺めてみて、趣味を見つけるというよりも
「触ってみたい、やってみたい」という気持ちが沸き起こらないと動き出せない
動き出したところで、目標・ゴールを立てるのが苦手
なので「楽しい〜!」って何も考えずに進んでいくとそのうちやる意味が見出せず飽きてしまう
という、そもそもの性格の破綻具合がネックになっているような気がする。
なので、料理とかブログとか、何か最終目的地や完成系が近くに見つけられるものに関しては、なんとなく続けられるような気がする。
あとは、目標なく進んだ先に、
誰にも喜んでもらえない、見てもらえない
自分しか喜ばない
みたいなことがあんまりできない。承認欲求が強すぎる。
目標なくても完成系がなくても、自分の満足だけをエネルギーに続けられることがあればいいけど、そんなのあるのかな。
結論、未開拓のゾーンはいくらでもあることがわかった。
しかし、わたしが何かを新しく始めるには、できない理由を探さないとか、人と比べない、というマインドの部分を乗り越えていかなくちゃあならないのだとおもう。
これはとても一朝一夕にはいかないので、集中できる趣味探しはこれからもしばらく続くだろう。ままならんな〜人生。
カバー写真:小田原 珈琲 豆の樹のウインナ・コーヒー
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