#12 ダブリン2ヶ月目のはじまり
さて、以前の記事にも記載したとおり、ターム切り替わりの試験を受けてわたしはCEFR B1レベルからB2レベルのクラスへ移ることとなった。
B1レベルの文法は簡単だと感じていたものの、スピーキングやリスニングについてはまだまだという自覚があり、そこが一番の不安だった。
同時期に上のクラスへと移るクラスメイトも、わたしから見てかなり喋れるメンバーが多いと感じていた。
B2レベルへ移動してみての感想としては、文法や単語などについて高校英語をしっかりやっていれば理解できる程度のものだとおもった。
ただ授業中のグループワーク・ペアワークなどで求められる質問・解答というのはやはり前にいたレベルとはちがう。
ときおり先生の言っていること・訊かれていることが理解できず、そしてまわりはきちんと理解できており、レベルの差をはっきり感じた。
自分にとってレベルが高いと感じたとき、クラスを下げるべきなのか、それともそこに食らいついていくべきなのか、どっちが正しいのだろうか。
語学学校に通っているひとでこの疑問をおぼえるひとも少なからずいるだろう。
レベルが高い環境にいたほうが刺激されて伸びるひと、自分にあった環境のほうがのびのびとできるひと。
わたしは語学学校に3ヶ月通うことにしていたので、この時点でのこり2ヶ月ほど。
このクラスで過ごすか、それともB1に戻るか。
せっかくならばこのクラスにしがみついておきたいという思いと、妙なプライドがあった。
もし先生に戻ったほうがいいと言われたら戻ろう。そんな考えで結局はB2にとどまることにした。
わたしは、この記事を書いている時点では、とどまって良かったと感じている。
英語能力的に伸びがあったわけではないけど、きっとクラスを下げていたら飽きていたとおもう。
ただ、もちろんクラスはしんどくて、自分だけができないという劣等感みたいなもので、クラスがはじまってからの2週間くらいは家に帰って泣く日がつづいた。
1ヶ月目の最初に戻ったみたいだった。
ただ、宿題のライティングやプレゼンテーションの準備などはバカ真面目にやった。授業も遅刻せず早退せず休まずにすごした。
それがわたしに唯一できることだった。
そんな感じで、ダブリン生活の2ヶ月目がはじまった。