#2 イッツコールド窓際族
飛行機の窓側の席に座るのはとても久々だった。
私は長距離線に乗るとき、通路側の席に座ることのほうが多い。そのほうが安心するから。
自分が通路側に座っていて出させてくれと言われる場合と、自分から出入庫のお願いするのでは圧倒的に自分が避けるほうがいい。
今回の渡航にあたって、カタール航空の成田21:55発の便を利用した。事前のチェックインができるのだが、航空会社のサイトから直接予約したためか、席を選ぶことができた。
その時点ではどのくらいの空席率なのか想像がつかず、いつもなら3-4-3の4の端とかを取ったりするのだが、まだ隣の埋まっていなかった窓際の1席を指定した。
搭乗してみると、案の定というかなんというか、やはり隣にお客さんが乗ってきた。後ろは1人で3席使っていたのでうらやましかった。
離陸からしばらくすると、東京の夜景が眼下に飛び込んでくる。東京タワー、スカイツリー、レインボーブリッジ、隅田川。
窓側の席に座る人は、いつもこんな景色を観ているのかと思った。確かに、選ぶだけの価値はあるのかもしれない。しかし結論から言うと私はもうあんまり窓側に座りたくはない。
成田国際空港から乗り継ぎ地のハマド国際空港まではおよそ12時間のフライト。レッドアイなのでうつらうつらしながらいればよいが、それでもおトイレには行きたくなる。
しんどかったのが、隣に座った二人組が全くと言っていいほどトイレに立たなかったことだ。通常窓側に座ったとき、私は横の人が通路に出るタイミングで自分も出るようにしている。そうすれば「スミマセン出てもいいですか」のストレスから解放される。
なのでそのタイミングがちっとも発生せず、結局時を見計らって「スミマセン出てもいいですか」しなくちゃいけなかった。
やっぱり自分のタイミングでおトイレに出られないのはつらいので、今後2時間以上のフライトでは絶対に通路側に座ろうと思った。たとえ窓から見れる景色がすばらしいものであろうと。(オーロラとかだったら後悔するかもしれないけど)
さて、ハマド国際空港は乗り継ぎのお客さんがほとんどということもあり免税店も充実、案内表示もわかりやすい。
ダブリンへの便への乗り継ぎまではおよそ3時間ほどあったため、スターバックスに入ってみた。ダブルショットのキャラメルマキアートを注文して時間を潰す。トールサイズで日本円にして988円だった。おそるべし、空港価格&中東プライス。
当初は静かな店内にも次第に客が増えてくる。館内の大きな窓から見える景色はとてもいい。ゲートに向かう際、ざわめいている空港内と、朝焼けが人々に当たって影を作ったり反射しているのがとても綺麗だった。
カバンからカメラを取り出してゆっくり撮影したいような気分だったが、元気も勇気もなくてできなかったので、iPhoneでサクッと撮影した。どうしてこう窓があるって素敵なことなんだろう。
今後は機内での窓側とはおさらばして、空港での窓側に全振りしようと思う。