#1 ザラストサッパー
最後の晩餐は何にするかと問われたら、私は間違いなく「南インドカレー」と答えるだろう。ほかほかのバスマティライスにカレーをぶっかけて食したい。
空港に着いたのは17時前。夕飯時にはやや早く、風呂どきにもやや早く、チェックインにもかなり早かったので、アメックスのややしょぼいラウンジでアサヒスーパードライをいただきながら動画を見て時間を潰す。
350ml缶を飲み切ったところでだいたい18時くらいになったので、食事を摂ろうと考えた。アイルランドへの出発前夜、ある意味で最後の晩餐となる。
出国前最後に食べたいのは何だろうか。南インドカレーは現地でも食べられるだろうからいいとして、日本食っぽいものを食べていきたい。
機内食のために胃袋を空けておくのもいいかもしれないが、空気を飲み込みがちな私が機内食を食べると腹がパンパンのパンになり苦しくてしんどくなってしまうので、できれば地上で済ませたい。
羽田だったら「おぐ羅」一択なのだが、成田は難しい。旅行からの帰国時はよく1タミの「とみ田」に駆け込んでいたが、現在は閉店中。成田空港は昨年の9月に来たころよりはいくぶん人も増えていたが、まだまだ閉店中だったり短縮営業中の店舗は多い。「とみ田」についてはマジで帰る時には営業再開しててほしい。
出発ターミナルである2タミにある主な選択肢は、牛丼、とんかつ、寿司、ラーメン、蕎麦。どれもこれもしっくりこないがこの中から選ぶしかない。頼むから銀だこ復活してくれ。
悩んだ結果この度の最後の晩餐は「鴨せいろ」と相なった。
空港価格でお高めだが、肉厚の鴨がしっかり入っていて、麺も悪くなかった。
かくして鴨蕎麦を腹に溜め込み、ラゲージドロップを済ませ、9hoursでシャワーを浴びたら、いよいよ出国ゲートへ。
さようならジャパン、さようなら蕎麦…。また会える日まで…。