#15 ロンドン、相変わらずこの街との相性は最低だ(旅行記)
さて、ヨーロッパへのワーホリのお楽しみといえばなんといっても旅行というひとも多いことだろう。
私のばあいは「旅行」自体にはそれほどのモチベーションはなく、どちらかというと「遠征」が気軽にできることに心を躍らせてここに来た。
なぜなら、好きなダンサーや役者が拠点にしているのがロンドンだからだ。
というわけで、GNIBのカードをようやく手に入れた私は、晴れて正々堂々とヨーロッパへ出かけることができるようになった。
最初の行き先は誰がどう言おうとロンドンだ。
今まではユーラシア大陸をエイコラエイコラ何時間もかけてやってきた道のり、ダブリンからならひと飛び1時間ちょっとで着いてしまう。
しかもこの旅で利用したのはロンドンシティ空港というロンドンのシティセンターにもっとも近い空港。
日本での会社員時代にためていたアメックスのポイントをBritish Airwaysのマイルに変換してとったチケットは片道およそ1900円ほど。やっっっっす。
時間もお金もかけてきた今までの遠征とはなんだったのかと思えるほどで、拍子抜けする。
ただ、ありがたみという面では薄れてしまっている。
長時間のフライトを耐えてなんとか辿り着いたときの嬉しさとか緊張感とかいうものがまるでない。だって朝出発して昼には着いちゃうんだもの。
しかも入国審査とかもとくになくヌルッと到着したし…。
そうするとどうなるかっていうと、ハングリー精神がまるでなくなる。
あれもしたい、これもしたい、がなくなってご飯はマックとNandosだし。
二泊三日で三日目は帰るだけというのもあったし、ゆっくりしている時間もお金もあんまりない。
行ってみたい場所も1、2箇所行けば、まあまた来れるしっていう気持ちになる。
とはいえゆっくり散歩もできたし、お目当ての舞台も見れたしで、充実の旅となった。
私のばあい日本にいた時はそもそも長期休暇が取れなかった(MAX5日)うえ、長距離遠征では時差ぼけ&緊張感も相まって午前中に一回昼寝を入れるのがマストだったので、舞台を見る以外の時間がほとんど取れていなかったのだ。
優先順位がどうしても後方になってしまうようなことにも時間をかけられたのがよかった。
360度まわりが英語環境というのにも慣れてきている頃合いだったため、もちろん注意をしつつも本当にいつもと変わらない感じだった。
ちなみにポンドは一銭も持っていかなかったけれど、Wiseのポンド口座を開通してから行ったため諸々の支払いも地下鉄もカード一枚ですべてどうにかなった。文明の利器!!!
帰りは郊外のルートン空港からRyan Airでダブリンへ帰ってきた。
こちらもチケットは14ポンドとかだったと思うので、せいぜい2500円とかそこらである。やっっっっす。
悪名高い?Ryan Airについては、ネットの情報によるとチケットの印刷が必要とかビザチェックが必要とかなんとかでビビり散らかしていたけれど、空港でカウンターのスタッフに聞いてみたところ不要とのことだった。
私のばあいはRyan Airのアプリでチェックインも終えたため、紙の航空券も不要だった。
なお私はiPhoneを使用しているのだが、Ryan Airのアプリについては日本版のAppleアカウントからはDLできなかったため、別にもうひとつアイルランドの住所で新規アカウントを作り、DLのときのみそれを利用した。
ダブリンへの帰国時は入国審査があったものの、パスポートともにGNIBカードを提出したところ何の質問もなく無言でスタンプを押されて解放された。
おそらくGNIBがなくても再入国できるけれど、ビビりなのでちゃんと時期を見計っておいてよかった。
そんなわけで何一つ特別なこともなくこの旅は終わった……と言いたいところだけど、私のばあいは個人的にロンドンには因縁があり、この街に来るときはいつも何かしらが起こる。
今回も到着したばかりのときは「来るな」とばかりにフライトは遅れるわ、バッテリーチャージャーは忘れるわクレカは落とすわ(すぐ見つかった)。
帰りは「勝手に帰るな」とばかりに予約した空港行きのバスはサイレントキャンセルになったり(そのほかの便は全部生きていた)。
本当にムカつく街である。まあまた行くんだけど。