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#9 Paddy's Day

語学学校が始まって2週目。
もともと1人好きで友人も少ない自分は、早々に友達作りは無理だろうと結論づけていた。
日本語でも雑談がままならないのに、英語ともなればなおさらで、どう振る舞えばいいのかわからずにいた。
しかし2週目になるとクラスメイトの顔と名前も一致し、同じクラスの子がよく話しかけてきてくれるようになった。

2週目の金曜日である3/17はSt. Patrick's Dayという祝日。
ダブリン市内ではパレードが行われるとのことで、そのパレードに一緒に行かないかと誘ってもらった。
参加したのはラティーノ&サウスアメリカ勢のガールズ3人と変な日本人の私。

Paddy's day当日。
パレードは12時からだったが、場所取りのために10:30にシティセンターに集合することになっていた。
家から中心街へと歩くさなか、場所によって通行止めとなっていて、妙な静けさがあった。ルアスだけが通っている、みたいな具合だ。それもなんだか祭りっぽくていいなと思った。

Stephen's GreenのショッピングモールのなかもPaddy's day仕様に

寒空の中シティセンターまで辿り着き、慣れないWhat's appを用いて到着をした旨を伝えるも、彼女たちは「今家出た」といった具合だった。Ohラティーノアメリカンガール
集合の10分前には着いてしまう自分のクソ真面目さに呆れた。

集合に際して、What's appの自分のリアルタイム位置情報を送ることができる機能はとても便利だった(日本でもLINEをうまいこと使えていないので同じような機能があるかは不明なのだが)。
おかげで混雑したお祭りのなかでお互いを見つけるのにかなり役に立った。


無事最前列を確保することができた我々は、12時に始まると聞いていたパレードが12時半になっても始まんねえじゃねえかといらついていた。
とにかくクソ寒かったので、ペンギンの群れよろしくおしくらまんじゅうしているあいだに、人はどんどんと増えていき、前も後ろも動けない状態に。おしっこ行きたくならないかが心配だったが大丈夫だった。
13時頃になってようやくなんか来たなあと思ったらまさかのお掃除カー。とはいえそれを操作しているおじさんも盛大な歓声を受けていた。ノリが軽い。

パレードの様子

パレード本編の中身はごめん、正直たいしたことがなかった
基本的には一貫性がないのだ、全体的に。テーマというものはない。
公的組織、慈善団体、ダンス団体、そのほか諸々が思い思いにパレードルートを通り過ぎる。
そしてパレード出演者の占有率トップだったのがアメリカのスクールバンドだ。ここアイルランドだぞ…?
このパレードがどういった位置付けなのかわからないが、たぶんパレードを口実に外に出て酒飲む&金稼ぐ機会なだけなのだろうなという感じだった。

宣伝のデザインはいい感じだったんだけどなあ

そんなごった煮パレードのなかで一番アガッたのはドナルド&デイジーに会えた(?)こと。
パレードの他の位置ではミッキーがいたらしい。
ウォルト・ディズニーは一応アイルランド系アメリカ人とはいえ、別に彼自身が移民というわけではないので、まあ本当に関係ないっていうかこじつけがすぎるよね。
とはいえまったく予期していなかったぶんめちゃくちゃ嬉しかった。


パレード終了後は別のクラスメイトと合流して、ダブリンの街中をほっつき歩いた。
どこもかしこもハチャメチャに混雑していて、寒空の下を歩き回ったagain。
けっきょくはシティセンターのクラブを何件かハシゴし、私は疲れたので20時ごろに離脱した。

アイルランドで初めてのPaddy's Day。
パレードは多分一回行けばいいし、街中の混雑具合にうんざりしたので、もし2度めを経験することがあれば、もう少しダブリンの端っこの方とか別の場所で静かに過ごそうと思った。あるいは国外逃亡。

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Hal
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