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父性の目覚め

待ちに待った我が子との対面。
産まれたての子🟰腫れぼったいガッツ石松を想像していた。私自身自分の産まれたての写真を小さい時に見せられて、私じゃないと言って泣いた事がある。

それを想像していたのに、本当に産まれたて?というくらい綺麗な子だった。帝王切開のおかげなのか頭の形も整っている。

大吾が濃ゆいせいか、目がぱっちりで、ハーフみたいだった。
2人の組み合わせってこんなに可愛いんだ。一目見た瞬間親バカになった。

大吾も、優しい表情で我が子を抱きしめていた。
普通は痛めないあそこを切って産まれた子なのでひときわ可愛かったんだと思う。

母曰く、手術室前で待っていたら、助産師さんが娘を4人の元に連れてきたらしい。我が子を一番に抱いた大吾は我が子を抱きしめながら泣いたらしい。

後にも先にも大吾の涙は見たことがなかったの嬉し泣きする程、嬉しかったんだと思う。
と同時に父性が芽生えたのであろうか、兎に角目の中に入れても痛くないという表現が当てはまるくらい娘を可愛がっていた。

それは、一生涯変わらなかったと思う。娘の事を何より愛していた。でも、最後の別れは悲しい結末だった。

そんな事も知る由もなく、親子3人の生活が始まった。

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