孤独を埋めるための恋愛
高校卒業してから琢磨と別れるまで、男の人が途絶えることがなかった。
原田くんと別れてからも、誰かしら遊ぶ相手はいた。
若かったからだと思う。
それに、1人にならないために、一時的に二股をかけて、孤独を回避した。
29歳になると、前みたいに遊びに誘ってくれる人も少なくなるし、友達もほとんど結婚しているか、彼氏がいた。
多分、多くの人は、少しくらい彼氏がいなくても良かったり、1人の時間の方をむしろ好んだりするのだと思うけれど、当時の私は、彼氏がいない事=孤独と思っていた。
それは、女友達では埋められなかった。
孤独を埋めるために、好きでもない人と一緒に過ごしたりしても、何も変わらない事はわかっているけれど、その相手を探してしまう。
SEX依存症とか、買い物依存症とかの人の気持ちが、痛いほどわかる。
愛着形成に問題があったのか、母親からは愛された自信はある。じゃあ、父親のせいか。。
それなら、一生治らない心の病気なのかも。。
これは、心の問題で、周りから見ると、明るくて、社交的でそんな事微塵も感じさせないと思う。
子供もいるのだから、孤独を感じるのはおかしいと思うかもしれない。
でも、どうしても、この孤独との向き合い方に関しては、解決しない。
今でも、孤独を埋めるための恋愛が続いている。
いつまで続けられるのかは、わからない。
でも、それが私の生きる術なのかもしれない。