29歳。小さな「好き」で生かされている話。

好きな音楽。
好きな場所。
好きなカフェ。

自分が素直に「好き」と思えるものを見つけたとき、
私はこの上なく幸せな気持ちになる。

些細な幸せに気がつく。
そんな王道の幸せ者にこの瞬間だけは変身できてしまう。
生きてるなぁ。と感じてしまう。

今日はそんな日であった。

22:00に帰宅。いつもより早い。

無性に映画が見たくなり
「愛がなんだ」という作品をなんとなく見始めた。

ここからは映画の概要。

20代後半の女性が主人公。
友人の結婚パーティーで出会った男性に恋をして、
都合の良い関係に満足をする。

主人公は、男性への盲目な恋が原因で職を失う。
仕事と恋愛は反比例している。と、明るく語る主人公。

しかし、恋人同士ではない二人の関係は続くはずがなく、
突然連絡が来なくなったり、ふと呼ばれたりが続く。

もちろん、そんなとき男性には悪気はないのだ。

大きな出来事が起きるわけでもなく、
リアルな男女の関係と飾らない日常が描かれている作品。
衝撃的な結末はなく、時の流れと人間関係をひたすら見ている感覚。

SEや映像を彩るBGMもないが、目が離せない映画であった。
ある意味淡々としている、この映像作品に私は心を奪われた。

そして、先日見た「街の上で」という映画と
同じ監督が手がけた作品とすぐに気が付いた。

どちらも親近感と共感と無理のない演出。
この三拍子が私の「好き」にぴったり。
自分の人生や恋愛を見直すきっかけにもなる運命的作品。

出会えたことが嬉しい。
小さくガッツポーズをしたくなる。

「好き」に気がつけた今日。すでに深夜2:00。
生きていることを噛みしめながら、良い夢が見れそうだ。






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