28歳。妹キャラに期限あり。

中学生の卒業アルバムには
妹にしたいランキングに入っていた。

さすが、数年を共にしたクラスメイト。
私は確実に世話を焼かれるタイプである。

このことは社会人になっても変わらず。

以下は新卒で入った1社目(テレビ業界)。

入社したばかりの会社では、
ジャイアンのような先輩に
いじめられたりもした。

「お前が鬱になるまで追い込むからな。」
なんて言われることは日常茶飯事。

そんな先輩とも数ヶ月経つと仲良くなれた。
どう関係を構築したかは、また後日伝えたい。

当時の私には愛嬌とそれを保つ
バイタリティがあったことは確かだ。

同じく他の先輩達からもイジられつつも、
妹キャラに近い存在で成立していた。

それが一変。
26歳あたりからだろうか。
会社を辞めていく先輩が多くなる。

すると一気に先輩に昇格する。
良いのか悪いのか。

当時ははじめての経験に戸惑った。
妹しか演じたことのない私が
後輩を持つ違和感を自身で感じた。

ただ、とにかく忙しい業界。

姉御肌は見せつけることはできなかったが、
必死に仕事を頑張ることで可愛い後輩達は
ついてきてくれていた。

「先輩が辞めてしまったら
どうやって頑張ったらいいか分かりません。」なんて嬉しい言葉をもらったりもした。 

その後、会社を離れた後も辞める後輩は
必ず私に報告をしてきてくれた。

こんなにも必死に仕事に向き合ったことで
後輩からの信頼を獲得できたのだ。

当時の私は「先輩を助けたい!」と
思わせる天才だったのかもしれない。

そして、
現在は2社目となるのだが28歳の今。

妹キャラなんて確実に演じることはできない。

この年になれば人間性で見られてしまう。
愛嬌などではなく、確実に能力重視。

また以前のように
ただ頑張れば人がついてくることはない。

確実なゴールを定めどれだけの達成率を
得られているのかで判断がされるのだ。

そんなギャップに驚きと戸惑いを覚えるが、
今の環境は自分と向き合うことができる。

向き合えば向き合うほど年相応の振る舞いを
自然としたくなってくる。

もちろん年齢には期限などないのだが、
学生の頃から謳っていた妹キャラの
期限はもう過ぎている。

さぁ、次は何キャラを目指していこう。

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