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昔ながらのブドウ誘引作業[ジョージア修行記🇬🇪]
ガウマルジョバ👋
東欧の国ジョージアで
ワイナリー修行を始めた青木です!
今回は冬に剪定した枝をワイヤーに留める
"誘引"という作業でジョージアの歴史を感じられたので、そのことについて記事にしたいと思います。
<誘引作業とは?>
ブドウは昨年伸びた枝に付いている芽が次の年に芽吹いて伸びていきます。
そのため、葉が落ちきった冬に伸びた枝を切って次の年の準備をします。そこには様々な方法が存在しますが、それはまた今度ご紹介していこうと思います。
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上の図で、次の年に使いたい枝は、今年伸びた枝の中で1番主幹側にあるものです。
その他の枝は冬に切ってしまいます。
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葉や実の付け根には、来春に芽吹く芽がついています。
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来春に※1の状態にしたいので、残した枝を1番下のワイヤーに留めます。
これを誘引といいます。
※3の後、春が来て暖かくなってくると、その芽から葉がでて※1の状態になります。
<今の誘引作業>
※3の図にある、枝をワイヤーに留めているヒモはプラスチックのものが主流です。
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上の写真では伸びた枝をワイヤーに留める誘引作業ですが、使う道具は大体同じものです。
手前の緑の丸部分にテープが入っており、赤丸部分で枝とワイヤーをそのテープで包み込みホッチキスで留めるというものです。
プラスチックのテープは永久に畑に残りますが、光分解テープという日光によりひび割れ劣化が早いものもあります。
<古き良き誘引作業>
さて前置きが長くなりましたが、ジョージアでは誘引器を用いた誘引もありますが、伝統的な誘引の仕方も残っています!
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使うのはコレ!!
トウモロコシの皮を乾燥させたものです!
ジョージアに関する本で知っていたのですが、本当にそんなもので誘引なんかしているのか半信半疑でしたが、実際にありました✨
しかも、強度も十分で硬い枝もなんのそのでしっかり固定されます!すごい!
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乾燥させたトウモロコシの皮を水で戻して適当な細さに割いて結んでいきます。
一年経ってもしっかり結ばれていたので耐久力も申し分なし!
もちろん、結ぶ時間があるので道具を使うよりかは、はるかに時間がかかりますが冬の間は畑の仕事がないので問題なしですね😊
こういう昔ながらのやり方には、魅力をものすごく感じてしまう青木です!
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ジョージアではナッツやイチジク、さくらんぼなどが、そこら中に植えられていて勝手に実をつけています。
この写真も支柱が欲しいなといってナッツの枝を切って支柱にしていました。
しかも、真っ直ぐでちょうどいい太さ!
全てがブドウのために存在しているのではないかと錯覚するほどの恵まれている環境です。
何かの作業をするたびに8000年の歴史をまざまざと見せつけられて、いい刺激を受けまくっている青木からお送りしました😅
最後まで読んで頂きありがとうございました。
では、次回も楽しみにしててください!
დიდი მადლობა
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