手には花束 髪にはティアラ すっかり馴染んだ制服に 身を包み あなた達は 街を行く あどけない少女の面差しの 向こう側に 女のしたたかさを 閉じ込め 誇り高き プリンセスたちが 街を行く そっと胸に抱き寄せた花束の 彩り豊かな どの花よりも あなた達は 綺麗 今日のティアラの輝きが 心のなかに 灯り続けますように そして もしも 道に迷っても 足元を照らす 光になりますように 美しいプリンセスたち 卒業 おめでとう (写真はみんなのフォトギャラリーよりお借りしまし
左右に お尻を ひょこひょこと 低い体勢 みなぎる 力 えっ?! なに?! なにを 狙ってる?! 手元に 丸めた メモ用紙 これ? これかぁ… シュッと転がすように投げてみる ダダっと 弾丸スタート か・ら・の スライディング 両前足でキャッチして 咥えてトコトコ やってくる ポトリと 近くに 落としたら キラキラした目で 見あげてくる 今度は高く投げ上げる 放物線の頂点を 狙って ビヨ〜ンと 飛び上がる きっと 君の背中には 見えない翼が 生えている そして見
ねえ、君… いくら寒いからってさ… 寝ている私の 顔の上で こっそり 暖を取ろうとするのは やめてくれる? ……お願いだからさ……
草原の風に吹かれて 揺れている ダンデライオン 田んぼの畦道 少女が摘もうとしている タンポポ どの名前で 呼ぼうとも 花は 美しく その花の名前は 愛おしい そういえば… 「茉莉花(まつりか)って書いて、まりかって読むんだよ。 あたしの名前…」 彼女は教えてくれたっけ… 「ジャスミンのことなんだって…」 そう言った 彼女は 溢れんばかりの 笑顔だった… あなたもまた 花 だね… 元気でいますか?… (写真はみんなのフォトギャラリーよりお借りしました。
さあて そろそろ寝ようかな… ピシッと シーツを 敷いておく どこからともなく 現れて シーツに上に ねこ 猫 ネコ はいはい どいてと 促して ふわっと 毛布を かけておく 懲りずに またもや やってきて 毛布の上に ねこ 猫 ネコ まったく もう と言いながら 一匹一匹 どかしたら 掛け布団を セットする 待ってましたと 言いたげに 掛け布団の上に ねこ 猫 ネコ 思い思いの 態勢で せっせせっせと 毛づくろい 猫の合間を 縫うように 遠慮しいしい モゾ
寝ている猫の いるところ 空気が ふうわり 丸くなる 時の流れは ゆるやかで のんびりいこうと 気づかせる 寝ている猫の いるところ 思わず ツンツン したくなる そこは ぐぐっと 我慢して 上から 横から 覗き込む 結局 我慢できなくて 額のあたりを そっと 撫で 薄目で きろりと 睨まれる もしも 言葉を 話すなら きっと 君は こう言うね ……あ・の・なぁ!!…… ……寝てるんだってばっ!!!…… 思わず すまんと 謝れば くるりと 向きかえ 寝直し
寝始めに いつも 謝る ウチの猫 5兄弟 箱に 入れられ 道端に 捨て置かれていたらしい 見つけて 拾った 男の子 慌てて 家に 持ち帰り お母さんと 里親探しの 2週間 最後に 残ったのが 君だった 君を 優しく 撫でながら 彼は 言ったんだ ごめんね、飼ってあげられなくて…って 猫が 大好きな 彼 飼わせてあげたい お母さん けれど 彼は アレルギー 大切に 育てるねって 約束したよね あのね、元気に過ごしているからね 心配しなくて いいからね 今日も
ハートだよ! と、連れてこられた 君 まるで 雨に打たれたように しおたれて 痩せっぽちの ボロボロの 子猫だった 長くはないかもと お医者さんに 言われて どうしたものかと 思案に暮れる 食も細くて よろよろと 歩く姿も 痛々しい それでも 少しずつ 少しずつ 元気になってきて ホッとしたものだ ハートかな? 指先で 形作れば 見えなくはないけれど… むしろ 歪んだ楕円だな… 口は開けども 声は出ず 耳をすませば かすかに はぁ…と 聞こえてきた 時は
カーテン越しの 窓辺に座る 黒猫 後ろ姿の なんと 愛おしいこと 物思いに耽っているように見えるのは ただの思い過ごし 向こうが ぼんやりと 明るいのは 隣家の 灯りかと そっと カーテンを 開けてみる 夏の夜空に 尖った 白き 三日月 それを じっと 見つめる 君 一瞬 君と 目が合って 心の中で つぶやく たまには 一緒に 吠えてみる? 3、2、1…と数えて おわあ! と、小さく吠えたのは 私 ふわあ! と、大きなあくびをしたのは 君 う〜ん…… 月に