退職金2,000万円をどう活用していくか!?
退職金2,000万円!!
といっても、私のことではありません。
私は、基本的には日雇いの仕事を
毎日続けているような感じの40歳代の
オッサンなので。笑
公務員を定年退職した知人(Iさん)の
お話しです。
私は、Iさんから相談を受けました。
「退職金2,000万円を、どう活用して
いくべきか。」という内容です。
といっても、ある程度はご自身で調べて
おられているご様子。
相談内容を更に聞くと、
「基本的にはNISAを活用して、
最大の1,800万円いっぱいまで
NISAを利用したい。
商品も、オールカントリーやS&P500
にしていきたい。
しかし、1年間でNISAで投資できる
枠には限界があるので、その他のお金を
どうすべきか!?
流石に、普通預金とか定期預金じゃ
勿体ないよねえ。」
というのが相談の中心でした。
※オールカントリー(インデックス)とは、
世界の主な企業の株式に、全体を按分しな
がら投資する商品。
やや語弊はある表現だが、世界の平均株価に
連動している。利回りは、年5%以上を期待
できる。
※S&P500とは、アメリカの主な企業
500社の株式の平均株価を表す指標で、
世界で最も有名と思われる。
この知人との会話の中では、そのアメリカの
平均株価に連動する商品を指している。
利回りは、年7%以上を期待できる。
以下、私の回答です。
① 最低でも、個人向け国債10年(変動)
これなら、仮に2,000万円全部をこれに
しても、今後も金利は上がって行くと予想
できるし、年に10万円以上の利回りを
期待できるから、、
10万円って、国内旅行に行けたりとか、
そこそこ利回りを実感できる金額だし、
何よりも銀行への預貯金よりも安全だから、、
細かいことを言えば、期限満了前の売却の
時に微々たるペナルティー(過去1年分の
利回りを没収される)があるが、
額面割れは絶対にないし、今のような金利の
上昇局面では、一々、売却してから買い直す
必要がなく、持っているだけで勝手に利回りを
上げて行ってくれるので、とっても便利、、、
まずは最低限の抑えとして、こんな感じで
回答しました。
次の回答は、かなり積極的な投資の内容です。
② 私なら、初年度から全額をオール
カントリーに託す!!
私なら最初から全額を投資して、2年目に
一部売却してNISAに回す。
3年目も同じ、、、、、
こんな感じの回答をしました。
あくまでも私の場合としつつ、もう少しだけ
更に深く知人の状況を聴きましたら、
「公務員を定年退職して、転職もしている。
社会保険に加入していて、給料はかなり
下がったが、生活は安定している、、
万が一、何かが起こっても、医療費等には
困らない。」
とのことだったので、それも加味して、
私なら最初から、全額を積極投資をする
ことを回答しました。
もちろん、まだiDeCoにも追加で
できる、ということだったので、それも
MAXまで掛けることも前提です。
この最初から全額投資を、もう少し解説
します。
知人は、退職金2,000万円から、毎年
360万円ずつをNISAで回していく
つもりで、最初のほうに投資に回し切れ
ない資金については、
「しょうがないから、年が変わったら
いつでも投資できるように普通預金に
するしかないのかなあ、、、」
と言っていました。
その計算でいくと5年目に1,800万円の
枠を全て使い終わった時に、
手もとに200万円残っているはず。
これが今回、私が考える全ての基準になります。
では、最初から全額、といっても比較の
ために1,800万円を投資したらどうなるか。
私が良く皆さんにおススメする
三菱UFJの「eMAXIS Slim 全世界株式
(オール・カントリー)」という商品の
過去6年を参考にすると、
6年前に発売されてから、1.547倍に
増えています。
厳密に5.5年間運用したとして、
複利換算で、1年あたりで約8%ほどの
利回りとなっています。
これをもう一回、年数ごとの倍率に
直すと、、
年1.08%なら元本は、
1年後 1.080倍
2年後 1.166倍
3年後 1.259倍
4年後 1.360倍
こんなふうになります。
じゃあ、最初から全額(1,800万円)
を投資をするとどうなるか?
1年目は、NISAで360万円+特定
口座(課税口座)で1,440万円投資。
(残り200万円は、何かのために残す。)
1年後の2年目になるころに、
1,440万円は、1.08を掛けた
1,550万円になっている計算になる。
ここから、4分の1にあたる約389万円を
売却する。
389万円に対する元本は360万円
だから、利回りは約29万円。
それへの税金は、6万円弱。
そうすると税引後で、383万円を売却して
手もとに持ってきたことになる。
そのうち360万円は、NISAに回す。
そうすると、最終的に手もとに23万円
残る。
最初に残しておいた金額に23万円を
足すと223万円になる。
この要領で、あと3回(3年)繰り返す。
最終的に、NISA枠を最大の1,800
万円まで使い切った時に、手もとに残る
現金的な資金は、圧倒的に200万円を
凌駕する金額になる。
あくまで私の場合の計算上ですが、
知人にも納得して喜んでいただきました。
本当に良かったです。
<まとめ>
特に株式への投資は、年によって暴落もあり
うるものの、平均的には上がり続けるから、
・1年(もっと言えば1秒)でも早くした
ほうが良い
・余裕資金があるならNISA枠に拘らずに
投資して、税金も払ったほうが、それでも
断然お得
この2つを自分の中の結論として導いて
います。
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