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【精神科】閉鎖病棟での生活

こんにちは、佐藤です。

いま私は精神科の閉鎖病棟に入院しています。


閉鎖病棟、お世話にならない方のほうが圧倒的多数派だと思います。

すなわち、いま私が閉鎖病棟に閉じ込められている状況っていうのは、ある意味貴重な体験をしているとする見方もできる。

実際、閉鎖病棟での日常について、気になるって方は多いのではないでしょうか。


今回は、ざっくりと閉鎖病棟への入院の経緯から、病棟内での生活について(言って良いであろう範囲で)語っていこうと思います。


以下入院生活や病棟のシステムについて説明していくわけですが、
あくまで私が入院している病院の場合であることを留意してください。

病院によってシステムが大きく異なるところというのは多々あると思います。


閉鎖病棟って何者?身長は?出身はどこ?彼氏はいるの??



経緯


まず私が入院に至った経緯から。


正直あまり覚えていないのですが、

精神科でいつも通り診察を受けていたわけですが、


「今日診断聞いたら死ぬつもりです、死ぬんだ!死ぬしかないんだ!」


って喚いてたら入院が決まりました。(草)



なんか、お医者さんは、希死念慮(死にたい気持ち)がある患者さんは強制的に入院させなきゃいけないみたいに言ってました。


精神科の入院にはざっくり二種類あって、

「任意入院」と「医療保護入院」、

任意入院は患者の意思で入院が決まる。医療保護入院はお医者さんが必要と判断して、かつ保護者の同意が得られた場合に適応される、実質強制入院。

本当はこれに加えて措置入院という形態もあるらしい。


で、私の場合は医療保護入院、すなわち強制入院の適用。



当時私はマジで死ぬつもりではあったので、

先のことなんて頭になく、テキトーに「はい、はい」って答えてたら、

当日の内に、気が付いたら閉鎖病棟に居たって感じです。(?)



病棟での生活(保護室)


まず私は保護室というお部屋で過ごすことになりました。

保護室とは閉鎖病棟のさらに閉鎖された場所()にあって、普段は重症患者さんのために使われるお部屋みたいです。


私は急に入院が決まったこと、それとベッドが足りないとか何とかで、(多分他にも理由はあると思いますが、)しばらくはこの部屋で生活する必要があったみたいです。


私が泊まっていた保護室は、

個室、六畳ほどの大きさ、壁は木張りでトイレ付と、なかなか過ごしやすい環境ではありました。

しかし、常に監視カメラによる監視があること、
カメラや外からの死角に配置されているとはいえ、トイレに扉がない。
また、トイレの便座は冷たくてウォシュレット無し。


病室の外はホールとなっていて、

スマホの充電器(重要)、テレビ、本棚(たいした本は無い)、カードやボードゲームなど、ちょっとした遊び道具があります。

あと、ウォーターサーバーがあって、水を汲めます(重要)。
共用のトイレが使えて、便座はあったかいし、ウォシュレット完備!


しかし、保護室の患者さんは、ホールに出るのにもいちいち看護師さんに一声かけて、鍵を開けてもらわなくてはいけません。

これが煩わしかったので、
基本私は部屋に引きこもって、テキトーに手に取った本(聖書)を読んだり、ひたすら筋トレしたりして過ごしていました。


(おかげで腕立て200回できるようになりました)
(あ、途中途中インターバル入れてですけど…)



病棟内への持ち込みですが、

基本的に医師や看護師さんが良しとするものは何でも持ち込めるようです。


よく聞くのは、

充電ケーブルのような、長いひも状のものは首吊りの危険性があるからダメ、とか、シャンプーやボディーソープのような石鹸類は飲む人がいるからダメ、とか。


もちろん患者さんそれぞれの状況によって変わってはきますが、

私はとくにダメと言われたものは無かったです。


これらとは別に絶対に持ち込み不可と決まっているものも多々あります。

刃物類や火器類、薬品類とかですね。
タバコとかもちろんダメです。


とはいえ当時の私は今日入院するなんて夢にも思っていなかったので、

当日持ち込んだのはスマホ一台…


これだけでしばらく生活するのは大変だったため、

筋トレしたり聖書読んだりして気を紛らわしていたわけなんですね。

読んでた聖書
信仰が深い
もはや狂気


ちなみに外の人に頼んで荷物を持ってきてもらうことは可能で、
私は親に頼んでいろいろ持ってきてもらいました。

最終的に私が持ち込んだものとしては、

衣服、タオル、石鹸、歯磨きといった日用品と、
ゲーミングpc(!?)と、Xboxコントローラー(!?)。笑

こいつ遊ぶ気満々ですね。


逆に、日用品の類は病棟に用意がある訳ではないので、

持ってこないと、なかなか生活するのはしんどいと思います。

旅行かな?


このように物の受け渡しは可能となっていますが、

面会については、現在は某パンデミックの都合上、全面的に禁止となっているようです。


初日の心境に関して、記事を書き残していたのでよかったら合わせてみてみてください↓↓



病棟での生活(大部屋)


保護室で三日くらい過ごしたのち、

ついに大部屋へ移動となりました。


これで許可なしで自由に水が飲めるようになります!

(…別に看護師さんに頼めば水は持ってきてくれるんだけどさ、このひと手間がめんどくさいわけじゃん。)


大部屋は、一部屋当たり4人までが利用可能で、それぞれのスペースはカーテンで区切られているって感じです。

一人当たりのスペースとしては大体3~4畳くらいです。

使える広さとしては狭くなったわけですが、だだっ広いだけでは私の場合持て余してしまうので、こじんまりしてくれていた方が個人的には好都合ではあります。


それと、大部屋には一人一台床頭台が用意されています。

これの存在は個人的には重要です。

床頭台

それまで荷物に関しては、まとめて、カバンに入れて、床に置いておく、くらいの選択しか取れなかったのですが、

ものを整頓したがる私としては、これはいただけなかった。


とにかくこれで、日用品はここ、衣服はここ、といったように、

それぞれがあるべき場所に収められるようになったのが満足でした。

棚!!
サイドデスクもある!!


それと、大部屋に移ったタイミングでパソコンが解禁されたため、

退屈を感じる機会は少なくなりました、やったね。


一応、一部屋に複数人という形態ではあるのですが、

基本的にカーテンは閉め切ってお互い関わりなく過ごしていたので、

人間関係に付随する不快感というのは、私は特にはありませんでした。

が、イヤホンせずにテレビ見る人、いびきがうるさい人、平気で屁をこくひと、電話しだす人(ワイ)といった、

こと共同生活に関しては苦労する部分もありました。

Wi-Fi遅くて物にあたり散らす人もいたなあ(ワイ)。


基本的に入院する患者さんが過ごす病室というのは大部屋が基本にはなるのですが、個室という選択肢もあります。

個室はシャワー付きとそうでない部屋がありそれぞれ料金が異なります。

また大部屋に関しても窓側と廊下側で料金が異なっています。

なんか、旅館みたいなシステムですよね。



病棟での1日

スケジュールに沿って説明していきます。


6時頃起床

時間、正確に決まってるわけではないですが、消灯時間が22時~6時でしたので、こう書いておきます。絶対起きなきゃダメとかは無いですが、大体寝る時間がはやくなりがちなので、たいてい6時頃には目が覚めます、健康。


8時頃朝食

朝食の用意ができるとアナウンスがあります。ホールに取りに行ってもいいですし、部屋で待ってたら看護師さんが持ってきてくれます。

これは朝ごはんだったと思う(ちがうかも)

栄養バランスが考えられた健康的なご飯です。

味は、、、一般的には不味い寄りの普通くらいと思います…

割と薄味と思います。
私は薄味が好きなので、入院食はむしろ好きでした(笑)

感染対策のため食事は自室で食べます。


朝食以降はしばらく暇です。

ってかスケジュールとしては食って寝るしかないので、何かしらやること見つけないと基本的に入院中ずっと暇です。

私は午前中は筋トレすると決めてました。

筋トレといっても、腹筋、腕立て、スクワットそれぞれ100回ずつといった、簡単な自重トレーニングですけど。

そのうち尾てい骨が痛くなって、腹筋やるのがつらくなったので、代わりに腕立て200回やるようになりました。

筋トレ倒したら、動画のネタ考えたり動画作ったり、本読んだりゲームしたりして、時間をつぶします。

せっかく現実と距離を置けているので、わざわざ現実的なことはしたくないし、考えたくもないよね。


12時頃昼食

朝食同様アナウンスがあります。私は看護師さんの手を煩わせるのが後ろめたかったので、食事は毎回取りに行ってました。

食事のボリュームに関してですが、成人男性が食べて満足できるくらいの量はあるのかなと思います。

入院前の私が、引きこもりがちでろくに食事をとらなかったため、そう感じているに過ぎないかもしれませんが。

少なくとも私にとっては、少し多いと感じるくらいにはボリュームあったため、最終的にはご飯を少し残すようになりました…

せっかく作っていただいたご飯を残すというのは、とてもとても心苦しかったです。


昼食が済んだら、また夕食まで暇です。

私は、自由時間は主に動画や記事を作っていました。

入院当初、簡単にコンテンツを作って、あとはがっつりゲームして過ごすつもりでいたのですが、

軽く動画を作るつもりが、こだわり過ぎちゃう癖だったり、次はこれ、次はあれと、どんどんやりたいことが出てきてしまって、

結局入院生活のほとんどをコンテンツ作りに費やしている状況です。

せっかく持ってきたXboxコントローラー、現状目立った出番なしです…


(シャワー)

共用のシャワー室で浴びれます。

シャワーは、スケジュールというほどではないですが、入れる時間は決まっています。

平日、祝日で時間は異なるのですが、大体お昼過ぎくらいの時間でした。

入らなくちゃいけないなんてことは無いですが、私は毎日入ってました。
基本暇なのでね。

入院当初、保護室で生活していた頃は個室のシャワー室を使っていました。

個室のシャワー室は基本的には何か事情が無いと使えないのですが、私の場合は、入院初期は感染対策のため共用のシャワー室を使わせることは出来ないため、とのことでした。


(洗濯)

洗濯機が一つがありました。コインで動くやつです。

洗濯から乾燥までやってくれます。

共用で一つなので、使用の際は予約が必要です。

他に、たまった洗濯物を外の人に受け渡して、洗濯してもらう、とかも出来ます。

受け渡しは手間なので、私は毎回300円払って洗濯機で洗濯してます。


18時頃夕食

夕食です。仕様は朝食、昼食と一緒です。
恵みに感謝していただきましょう。

カレー!おいしかった!

精神科です、いろいろな患者さんがいます。

中にはご飯を食べられない、食べたがらない患者さんもいます。

そのような方には、場合によって鼻から管を通し、直接栄養を胃に流し込むという処置が行われるようです。


夕食を食べ終えたら、あとは寝るだけです。

それまで患者さんそれぞれ思い思いのことをして過ごします。


22時就寝

22時から6時までが消灯時間なのでこう書きました。

入院生活に慣れてきて、生活リズムが整ってくると、実際これくらいの時間に眠くなってきます。健康。

早めにベッドに入って、22時前には寝ちゃうという日も多かったです。

私の病棟では特にスマホが回収されるようなこともなかったので、寝付くまでスマホいじったりゲームしたりも出来ます。

どうしても眠れない場合は、看護師さんに言えば睡眠薬をもらえます。


以上が病棟での1日になります。

スケジュールとしては、本当に食って寝るしかないんですよね。



まとめ


保護室、大部屋それぞれの生活の様相、入院患者さんの実際の1日の過ごし方について説明しました。

精神科の閉鎖病棟のシステムや生活について、おおよそを理解して頂けたのではないでしょうか。

意外と普通だったでしょ。

変わったことといえば、外に出れないこととよく叫び声が聞こえてくることくらいです。


他に、何か知りたいことや聞きたいことあったら聞いてみてください。

情報の扱いについては気を付けてと言われていますので、答えられないこともあるかと思いますが、なるべく答えるようにはします。


入院生活に関してなんですけど、

正直私は入院が必要なほどの患者ではないと思うんですよね。

私のような健康な人間が精神科のベッドを使用して、食事まで作っていただいて、健康を管理してもらって、はっきり言って自分が医療現場に負担をかけてしまっていることに関して、非常に後ろめたさを感じています。

このことをお医者さんに話したのですが、

「病状は人それぞれだけど、みんながみんな、その人にとって一番しんどいと感じた時に来ている。今まで生きづらさを抱えてきたのは事実なんだし、入院がその人にとってプラスになればいいんじゃない?」

と言われて、

まあ確かに、と思った私は入院生活に甘んずることにしました。

強制入院となったのはお医者さんの判断だし、それに対して私が申し訳なさを感じるのは筋違いってもんですよね。

ひとまずそう思うことにしました。


ま、今週末には出れることが決まったので、

退院までもう少し、この貴重な体験を楽しむことにします。




最後まで読んでくれてありがとう!!

えー、よかったらお見舞い品くださいナ↓↓


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