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FOUR SELF (4つの自分)
一昨日、今年初めに〆切だった懸賞小説の審査部門から評価シートが届き
A=よくできている B=平均的 C=努力を要する、の三段階評価で
Aが、オリジナリティ、キャラクターの魅力度
Bは、文章力と世界観の設定
Cは、構成力、会話の魅力度
でした。(ホントはネット公開を遠慮するようにクギを刺されているが、公開しちゃいます)
作品は30年以上前に脱稿したもので、今回の出品にあたり、若干手を入れました。本元は若さ丸出しです。
Cの「構成力」ですが、読みやすいか、効果的な見せ方ができているかどうかの話で、『持って回ったような言い方』があるようです。
「セリフ・会話の魅力度」は印象が薄いようで、これからの文章道の課題とも言え、気の利いたことを多くキャラに喋らせることも必要だと感じました。
一方、オリジナリティ、キャラ設定は高評価でした。
一次選考は突破してるのです。
このように幾度推敲しても、完璧な作品というのはできずらく、どこかに落ち度があるのは致し方ないと思えます。
ところで、「自分」には4種類あることをご存知でしょうか。
1つ目 自分が知っていて他人も知っている自分
2つ目 自分は知っているが他人は知らない自分
3つ目 他人は知っているが自分は知らない自分
4つ目 他人も自分も知らない自分
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文学賞の評価では、3番目の「他人は知っているが自分は知らない自分」がとくにクローズアップされる気がします。
世界観の構成から、登場人物のセリフに至るまで、どの言葉を選ぶかでも、そこここに自分の無意識がはたらくかも知れません。
言わば作品は「自分の分身」。
自らの世界が分かれて外の世界に溶けだしたものが「作品」です。
俳句や短歌、詩も同じでしょう。絵画、イラストの類に至るまで。
現在、新作を手掛けているものの、カタツムリも真っ青なぐらい遅い速度で進めています。それよりも参考文献の読み込みに時間かけてます。
不得意だと思える構成力、セリフ回しに一層の磨きをかける必要もあるからです。
次回の投稿作では
「誰の身の回りにもごく普通に存在する、ありふれたものが、実は特別だった」という話をしようと思います。
資料読み込みもありますので、ちょっと間を置きます。
今回はここまで