見出し画像

いまさら初東南アジア旅行 -ざわざわカンボジア編-

前回はこちら

こんにちは、私は今あたりめをおやつに食べながらこのnoteを書いているのですが、あまりにも固くて、もののけ姫に出てくる干し肉のことを思い出しながら頑張って咀嚼しています。

いつも本当に思いつくまま文章を書いているので、今回カンボジアでの諸々を1つのnoteにまとめきって、無事に年を越せるのか大変不安ですが、とりあえず書いていこうと思います。


ざわざわタクシー

バンコクから飛び、シェムリアップについた頃にはすっかり夜。夕ご飯も済ませてあるので、あとは無事ホテルにつけばいいだけ。

空港から出た瞬間、「トゥクトゥク!」とか「タクシー!」と叫ぶ運転手たちに出迎えられ、モロッコの記憶(タクシーゾンビに囲まれる編参照)が蘇ります。

回想

東南アジアとモロッコの大きな違いは、Grabが普及しているか否か。我々、テクノロジーを味方につけていたため、悠々と運転手たちの前を通過し、待ち合わせていたタクシー運転手と無事合流。

と思いきや、乗った瞬間「こいつ友達で、そこまで乗せて行ってもいい?」と助手席に謎の男性を乗せようとしてくる。筆者は、モロッコと違ってGrab通して捕まえた人だし、という謎の信頼で「Oh…OK」と答えてしまうも、同行人が「怖いよ、絶対やめよう」と制してくれたおかげで、なんとか断り出発。

道中は、おすすめ観光スポットを教えてくれたり、日本の話で盛り上がったりと、優しい運転手さんでした。実は合流前に、我々の入国審査に時間がかかり、待ち合わせ時間にやや遅刻していたのですが、メンヘラのようなチャットと鬼電がきていて、そのことについてもめちゃめちゃ謝られました。
空港までGrabで呼び出しておいて、ドタキャンする観光客が時々いるらしく、ひとり悲しく空港から市内に走ったことがトラウマだったらしい。こちらこそ申し訳ない。

そんなこんなでホテルに到着。People by the Communityという謎の名前の格安ホテルに2泊します。
到着早々、Wifiのパスワードが思想強めで(セキュリティ上記載はしませんが)、若干ひく我々。さらに、チェックインのタイミングで、ホテルの思想について割としっかりめに語られ、ざわ…ざわ…という気持ちになってきたところで、部屋へ案内されました。

天蓋と見せかけて開けない飾り付きベッド

広々ベッドで今夜はぐっすり…と思いきや、冷房の効きが悪すぎて部屋の角にあったベッドで寝るのはほぼ不可能だったので、ダブルベッドで就寝。

1年越し、念願の遺跡めぐり

ほぼ心霊写真

アンコール・ワットの生中継で後ろに写りたがる怪しい人、ではなく、遺跡にはしゃぐ探検家、でもなく、一応筆者です。前の日に買ったタイパンツを履いてます。ちなみに靴はスペインのABCマート的なお店で買ったものなので、全身で世界を表現しております。

この日の旅程を先に伝えておくと、午前にアンコール・ワット→タ・プローム観光、からの半日水上ツアー(トンレ・サップ湖)参加です。ということで、昼過ぎにはツアーなので、午前中にサクッと遺跡を巡りたい…が、とにかく暑い!日差しが痛いくらい!だからあんな探検家みたいな服装になっているわけですが(同行人はノースリーブワンピースで耐えられているのなぁぜなぁぜ)。

探検家と振り返る遺跡写真集をどうぞ。

HUNTER×HUNTERにハマっている影響です
廊下の先に座るヒソカのモノマネです
こんなポーズばかりする
これが見たかった

去年カンボジアに行こうとして行けなかったときから、ずっとタ・プローム遺跡の大木を見たかったので、本当に幸せでした。

性癖に刺さりすぎた水上ツアー

入社後のLT会のテーマの相談で、「性癖建築ってタイトルで性癖に刺さる建築の話をしようかな」と軽い気持ちで言って以来、会社同期の中で性癖キャラになってしまい、「同期の中で一番性癖が特殊そうなランキング(なんだそのランキング)」で見事1位を飾った実績があるのですが、これ以外にぴったりの表現がいまだに見つけられていないので、いい…!すごくいい…!!!という感覚になることを、性癖に刺さると表現させていただきます。

性癖水上木造建築

さて、筆者は学部でも大学院でも木造の伝統構法を研究する研究室に所属しており、規格化されていない木造に大興奮してしまう人間なのですが、水上建築が最高すぎたので、とにかく見て!伝われ!

残骸
立派
泳いでる!!!
竹だ!!!
組み方が最高すぎる…!!!
夢みたいな情景

だいぶ読んでいる人を置いてけぼりにしていそうですが、伝わりました?この良さ、私の興奮。
筆者が大好きな木造とカラフルな街並みが共存する世界、最高すぎました。ずっと写真撮ってた。

ちなみにさまざまな場所を船で回るツアーなのですが、最初に船に乗るときの足場もだいぶすごかったのでご覧ください。

不安

すごいなぁーこれがカンボジアのやり方かぁーと思いながら我々が渡った直後に、画像で超斜めにかかっている板の位置を現地の人たちが大慌てで直していて、いやこれが正解の位置じゃないんかい、とツッコまざるをえませんでした。

ざわざわカヌー

水上都市を見た後は、船で移動してカヌーでマングローブを見に行きます。

タクシーゾンビのカヌー版みたいなのがたくさんいて、乗り場が空いた瞬間、我先にとカヌーで割り込んできてすごかったです。乗り換える1分くらいの間に一生分のカヌーを見た気がする。

動画のスクショで失礼します

我々が乗ったカヌーの運転手?操舵手?はおそらく我々より全然年下の女の子でした。先程のカヌー乗り場が女性だらけだったのを見るに、この仕事はコツを掴めば力もそこまで必要なく、女性でも稼ぎやすいのだろうと思いました。

辺り一面マングローブ

さて、舟旅を楽しんでいた我々でしたが、周りのカヌーがUターンする中我々の舟だけ直進していく。初めは少し大回りで戻るのかと思いきや、グングン直進していき、気づけば周りには一艘もなく、我々のカヌーだけ。
人がいる気配もせず、女の子がオールで湖の底を掻く音だけ響いています(エモく書こうとしたわけではなく、リアルガチ)。

え?誘拐されてる?

オールを握っているのが少女なのでまだ落ち着いていられるものの、どこに連れて行かれるのかもわからず、水上なので降りて自力で移動するわけにもいかず、ざわ…ざわ…としてきたところで、同行人が「これどこ向かってるん!」と女の子に聞いてくれ、結局なんて返されたかは聞き取れず、2人で途方にくれながら舟に揺られていると、船着場とツアーガイドさんの姿が。

ホッ…

結局なぜ我々だけ他のカヌーと全く違うコース取りだったのかはいまだに謎ですが、変なスリルを味わえました。

ありがたや

少年との遭遇

船着場で、ニコニコのツアーガイドさんに、オリに入った生きたワニの親子を見せられ、そのそばのお土産売り場で大量のワニの頭蓋骨と、コップンカーしてるワニを見てだいぶ複雑な気持ちになりながら、夕日の時間を待ちます。

すると、我々とは別のツアーの船に、ブレイクダンスに果敢に挑戦する少年を発見。見事失敗したものの、割とキレキレの動きをしているのでそのままガン見していると、目があってしまった。
ということで、拍手で応えると、超笑顔で腕の筋肉を見せてくれた。腕細い。
こちらも負けないぞと思い、「ヤー!パワー!」と言いながら力こぶを作ったのが少年のツボにはまったらしい。なかやまきんに君は万国共通である。

名前を聞かれたので答え、代わりに名前を聞いたものの発音がむずすぎて全く覚えられず、「How are you?」と聞かれたので、「クソあちいですね」と英語で答えるも、少年目線この程度の暑さで暑いと言っていることが理解できなかったのか、教科書で英語を勉強したてでそれ以上のフレーズがわからなかったのか、「…。」となって若干気まずくなりつつも、しばし少年との交流を楽しみました。

「あちい」と答えたところ、愛想笑いされている気がする。

さて、気まずくなったところで船の準備ができたので、少年に別れを告げて夕日を見に行きます。
同じ湖を、夕日に向かって何艘もの船が進んでいく様子は「世はまさに、大海賊時代!」という感じでした。

そんな中、隣の船にさっきの少年が!!!
力こぶのポーズで通じ合った我々は、再会に感動し、超遠近で自撮り。こういう出会いが大好きなので、旅行はやめられない。

一応同じポーズをしている

肝心の夕日も、空は曇っていたもののとても綺麗でした。

ガイドさんが撮ってくれた

4:30起きアンコール・ワットチャレンジ

こうして丸一日、猛暑の中観光を楽しんだ我々は、トンレサップ湖から戻ったあと、レストランで夕ご飯を食べ、ホテルに帰ってすぐに寝ました。

そして明朝4:30に起床、まだ朝日がのぼる前の暗い中、トゥクトゥクに乗ってアンコール・ワットを目指します。目的は、アンコール・ワットからのぼる朝日を拝むこと。

到着したのが5:30頃でしたが、すでにたくさんの人が。みんなでアンコール・ワットの方を向いて、朝日を待ちます。

幻想的
これでも朝日まではまだまだ
野良犬も朝日を待っているのか

私も多くの観光客も勘違いしていたのですが、6:00過ぎくらいにこの状態になったあとは、もう明るくなるのみかと思い、危うく帰りかけたのですが、本番は7:00頃でした。

のぼったーーー!!!

肉眼で見たときの感動をどうしても写真で伝えきれないのですが、サングラスをかけていても直視できないくらい明るい太陽が木々の隙間から顔をのぞかせ、これを待っていたんだ!!!と感動しました。

ホテルに帰ろうとしていたところを止めてくれた同行人に感謝。
朝日を無事拝んだあと、ホテルに帰って朝食を食べ、力尽きました。

川沿いでまったり

遺跡をめぐる元気がもう残っておらず、市場をめぐって同行人の値切り技術に圧巻されたり、地元のFOREVER21みたいなお店で服を見たりしたあと、カフェで飲み物をテイクアウトして川沿いの椅子でまったり。

…していたら、このときに足首を5箇所ほど蚊に刺されていた。
ずっと警戒していたのに!長袖長ズボンだったのに!

このせいで、帰国後しばらくデング熱に感染しているかもしれないと怯えながら数日過ごすことになりました。

その後、お昼ご飯を食べてもまだ時間が余っていたので、人生で初めてマッサージ屋さんに行くことに。30分の足のマッサージを受けて基本的に気持ちよかったのですが、足をアキレス腱を伸ばす方向と逆(甲側を伸ばす向き)にぐいぐいやられるときだけ、足の可動域を超えておかしくなるんじゃないかとドキドキしました。

ざわざわホテル

帰国する時間も迫ってきたので、とうとう2泊したホテルをチェックアウト。
初日に思想強めの説明をしてくれたおじさんが対応してくれました。とにかく「日本人は心が綺麗だ、あなたたちも見た目だけではなく心の底から美しい、暖かい心を持っている、出会えてよかった」的なことを重ね重ね伝えられ、若干後ずさりかけたところで

「うちのホテルはそういう人たちのサポートで成り立っている」

と言われたので、お布施的なことを求められるのか…やはりこの思想の強さは宗教団体…とざわざわし始めたところで

「Booking.comで星10のレビューをしてほしい」


…なんだ!お安い御用だ!!!
日本人がレビューをしてくれると日本人が来てくれる、という至極真っ当な理由でクチコミ投稿を求められ、きちんとビジネスをやっているんだなと逆に安心しました。

実際、チェックインのときウェルカムデザートとお茶を出してくれたり、宿泊中ミネラルウォーターがずっと無料だったり、チェックアウト後に荷物を預かってくれるばかりでなくシャワーも使わせてくれたりと、サービスは本当に最高だったので、求められたからとかでもなく普通に星10のホテルでした。

でも預けた荷物にホチキスの芯埋め込むのはやめなー?

カンボジア編はこんな感じでおしまいです。

帰りは死ぬほど寝ました。おかげさまで日本に朝8:00に着いた頃にはそこそこ元気になっていました。お土産もたくさん買いました。個人的にはタイよりカンボジアの方が好きだなぁ。

左の黒胡椒入りのチョコが不思議な味でおいしい、おつまみになりそう

カンボジアには若干モロッコに通じる人懐こさ、時間のまったり感、その日の生活を懸命に生きている感があってよかったです。次に行ったときは、インターンに行こうとして行けなかった病院を手伝いに行きたい。

なんとか内容をぎゅぎゅっと詰め込んだおかげで、無事年を越せそうです。来年は暫定で、シンガポール、デンマーク、メキシコあたり行こうかなと思っています。予算と時間がゆるせばトルコにも行きたい。

今年から自己満足で書き始めた旅行記note、読んでくださったたくさんの方々本当にありがとうございます。皆さんの暇つぶしとして、少しでもポジティブな気持ちをお届けできていたら嬉しい。
来年もよろしくお願いいたします。


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集