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第39回_神保町古本祭りでの調達_耽楽的即興感想_澁澤龍彦の快楽主義_出口王仁三郎の評伝とかElinとかについて_2024_11.4~5

片倉洸一の耽楽的音声記録
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3連休の終わりに駆け足で読書感想やらその他諸々について語る。さらに月曜日に昨今のゲームについても慌てて追加。

・また休みの終わりに録音
・神保町古本まつりで本を調達―青空市場ではなく結局文庫本が豊富な店(澤口書店、中川書房、長島書店)で購入。「倫敦!倫敦?」「雨夜譚」「眼中の人」を何度見た事か。
・選んだ4冊―澁澤龍彦、マークトウェイン「不思議な少年」、バタイユ「目玉の話」、「マラルメ詩集」という、既知のものと以前名前と評価だけ聞いていた人達を中心に。
・勝手に周りの近況―大分県の田舎町の映画祭発のご当地映画の製作に美術で参加するらしい古情さん

1:耽楽的即興感想 百瀬明治「出口王仁三郎 あるカリスマの生涯」
・新興宗教 大本の宗教指導者の話―ただしこの時期の新興宗教の典型に沿って、神がかりから始まった創設者に見込まれる形で参加。
・王仁三郎の教団運営で隆盛する大本。だが弾圧されたり海外の似た傾向の新興宗教と交流したり、果ては満州に密航して張作霖の腹心と共に軍勢を率いて進軍して張作霖から銃殺されかけるというトンデモ展開。
・日本の敗戦を予言し、敗戦を見届けて翌年死去。大本からも新興宗教が続々誕生。

2:澁澤龍彦「快楽主義の哲学」、「妖人奇人館」
・大学1年時の横浜文学館に連れていかれた時に展示をやっていたので名前だけ知っていた作家と今更ようやく向き合う。
・澁澤の基本原則―快楽を求めろ!瞬間的で能動的なもの。幸福は単に苦痛を避けるだけの消極的な姿勢でしかない。快楽とは、快楽を求める方法論、それを実践した歴史上の人物を紹介。
・結論「快楽は発見である」―レジャーや流行に代表される形で提供される快楽は規格的なものでしかなく、快楽は個人的なものであり、反ヒューマニズム的なものである。快楽を本当に求めるなら個人的に見つけるしかない!
・快楽主義者の実例紹介は「妖人奇人館」にて
・作品よりも評論やエッセイの方が読みたい作家という印象の澁澤―正直、小説を読みたいとはあまり思わない。
・谷崎にしても、こんなに軽妙ならもっと早く触れておけば良かったと後悔。
・「なぜ働いていると本が読めないのか」に対して―片倉の場合、働いてる方が本を読める模様。読書が好きではないからこそなのかもしれない。

独自の快楽を求めようとする程、その志向の過程は苦難の道となる。快楽主義も禁欲主義も目的は同じで方法が違うだけでしかない。この録音も独自の快楽へ向かう方法だ!

3:ゲームについてあれこれ
・11月1日発売の「Elin」について―大学時代にテレビが壊れて以降没頭していた「Elona」のようやくの続編。
・「Elona」という人々を惹きつける未完成品―完成半ばで作者がコードを公開して放棄。そこから数々のヴァリアントが誕生。片倉は「Overhawl」をやり込む。
・「Elin」の展望―正直言って、今回も完成するとは思っていない。永遠のアーリーアクセスゲームになる予感…
・ゲーム性の変更―戦闘中心でクラフトなんて死に要素だった前作からクラフト中心に。
・Elinを楽しむコツ―プレイヤーがいかにロールプレイの設定を作るか。自由すぎるゲームに対しては自由な発想と展望が必要。西部劇で例えれば…
・片倉的なお楽しみ「Menace」―片倉がドはまりした「Battle Brothers」を製作した会社が去年から製作中という宇宙で傭兵を率いるらしい戦略ゲーム。ただし全然続報はなく、「今年の後半にアーリーアクセス出す」程度の情報しかない。ただし10年以上前から開発されてたらしいElinより待たされずに済みそう。

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