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a noisy room diary❆*(5)

⑤『フランスはアメリカだろうから3Fの方にあるんだよ』

 カミーユさん多すぎませんか?108人は…?
(あれかな?108とは煩悩の数ですかね?もしかしたら…)。

 「ふふふ…子供が108人いるでしょう。だからね、
もうね、ひとりで大変だったのよ。ひとりで何人も相手しなければならないでしょ。もう本当にとても大変なんだから、ウフ」←この内容は108人の子供をせっせっと1人で面倒する内容のことなのだろうか?
それとも何人もの男性を1人で相手をしてとても大変だったの〜ウフ、の内容なのだろうか…?いったいどっちなのかしら…?
 それからすぐにカミーユさんからの不思議なご質問。
 
 「リリカさんのご出身はどちらなのかしら?あ、当ててあげるわ。もしかしたらブラジル?私はねイタリア出身なのよ」。
 カーテンの隙間から見えるカミーユさんの表情が、
彼女の視線が、薄らぼんやりキツくこわくなってきているのがよくわかる。
 現在ワールドカップ期間中でもある為、私はまあ…ブラジルでも悪くはないがアルゼンチンと答えたい…ところだったが「私の出身はフランスです」ときっぱり試しに答えてみた。←実は私、メッシの大ファンでアルゼンチンへ超エールを送信しているの♪
 するとカミーユさんから不思議な御告げが届けられる。
 「フランスなの?リリカさん、フランスのご出身なの?じゃあ、フランスはアメリカだろうから3Fの方にあるんだよね。じゃあ今日退院だよね。おめでとうリリカさん、良かったね♫」。 えっ?意味不明とはこうゆう事柄をいうのですね…。 
           ✴*°
            *°❆
           ✵*°

 あのう…カミーユさん、私はリリカではないし、
リリコという名前だからっ!
今日入院してきたばかりだから、まさか一日で退院は無理だから…!!一日で退院なんてカッコ悪すぎだべよっ…!!!
 しかしカミーユさんと会話を続けていたら、すでに一日で退院したくなってる私なのですが…。 
(´;ω;`) …リリコ、すでにお家へ帰りたいよ。(;_;
          ✴*
         *✵*°
          ✳*°
「後ねリリカさん、ここの病院はね、
死んだ動物達に取り憑かれやすい病院なのよ。ね、
だから早く退院しなさい。今日退院なんでしょ。フフフ…おめでとうございます…。羨ましいわ。
あのね、ここは私の家だからね約8年間住んでいるのよ。8年間よっ!だから、だからカーテン全開しなさい、イライラするのよっ!!聞いているの?リリカっーー!!!」。

 半泣きの私は、ベットの上からゆっくりと起き上がり「ちょっとトイレへ行って来ますね…」と優しくカミーユさんへ告げた。そして病室の外へと出た瞬間、どわっーーーと走り出しナースステーションへと息を切らして駆け込んだ。 

            つづく 

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