a noisy room diary❆*(9)
①『トワイライトゾーン』
夕食前、ロビーで大発狂している患者がいる。
だいたい誰なのかは把握出来ている為わざわざ確認には行かない。腹が減りすぎて落ち着かないのだろう。
「ぎょえーーー、、ぎゃおーーーー、ぷぎゃーーっ!!」というようなエイリアンの赤ちゃんでも産まれそうな叫び声だ。
17∶00、病室の白い壁の向こう側から女性の話し声が聴こえてくる。ナース達の噂話だろうか?私は白い壁に耳をあてて聴いてみる。が、何も聴こえてはこない。幻聴か?…ああ、シュワっ!とビールが飲みたい。←タバコは諦めた。
✵*°
18:00、皆、黙々と夕食。早く食べ終わる患者達の中、私は相変わらずまたり〜と食事を続ける。
19:00〜20:00、私はロビーへは行かず、病室でこうやって日記を書き続ける。又は読書。又はスマホで娘とライン。
20:00、眠る前の薬を飲む為、ロビーへ行く。すでに皆順番に一例に並んでいた。私は仲良くなりかけた人と簡単な挨拶を交わす。
21∶00、消灯時間。早すぎる。寝れない。寝れるはずがない。ナースから優しい言葉をかけてもらう。
「23時頃までに寝れなかったら睡眠薬をナースステーションにもらいに来なさい。頑張らなくていいから」。
「はい、ありがとうございます」。
✴*
°*✳
22:00、トイレのドアをバンっバンっバンっと思いっきり蹴飛ばしているヤツがいる。女性だよね?
ここは女性しかいないはずだよね…。それとも保護室の患者かな?
「やめなさーい!!!」とナースが叫んでいる。
23:00過ぎ、やはり眠れず私は薬を頂きにナースステーションへと行く。
すると真っ暗闇のロビーの中にて、宇宙と交信しているいつもの人間?が一人いた。
私はこの件に関して眠くなる前にやはり日記に書かなくてはいけない…。
オヤスミナサイ。
宇宙との良き交信を願います。皆様、良き夢を見てくださいね…。
つづく