a noisy room diary❆*(4)
④『フランスはアメリカだろうから3Fの方にあるんだよ』
まずはナースによって荷物チェックを終えた私は
独り静かにしていたい為、ベットまわりのカーテンを一気に全て閉め切った。
しかし、そのカーテンを全て閉めきってからなのだが不穏な空気がジワリ〜と流れ始めたのは…。
この言葉では表現出来ぬ不穏に流れる空気というか、ある意味不明音楽でもあるというか…。私は心落ち着かせる為、タバコを立て続け2本吸いたくなった。が、病院は禁煙だ。これ基本。負けるな私!
❅*°
すると、まずは同室(二人部屋)の香美結(カミーユ)68歳さんが話しかけてくる。「リリコさん、カーテン開けませんか?」と。私は「すみません…が、このままカーテンを閉めさせてください」と静かに断る。
すると、また少し時間をおいてから何度も何度も何度も「リリコさん、ねえ、カーテン開けましょう」と話しかけてくる。とにかく指令してくるのだ。
私は「いや、ほんとにカミーユさん、すみません…私ひとりになりたいんです。その為の入院でもあるんです。だから今日だけでもカーテン全部閉めさせてくださいね」と優しい声音で彼女へ伝える。
それから私は少しだけでも同室の方と仲良くした方が良いものかと考えて、「カミーユさんはお子さん何人いらっしゃるんですか?」と話しかけてみた。
勿論、カーテンは全て閉めきったままだ。
すると「私?私はね子供は108人いるのよ。」とカミーユさん。
「へっ?」。
❆*°
*°❁
❅*°
私はかなり驚愕しながらも再度同じ内容で話しかけてみる。
「カミーユさん、お子さん何人いるんですか?本当に108人いるんですか?かなりの人数ですよね」と。
つづく