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#4 新婚生活2日目にMRI
紹介状の大きな病院へ
大きな病院の医師は、男性だった。
緊張を解きほぐそうとしてか、
そもそものキャラなのかは、分からないけど、
よくお話になる先生。
「自覚症状がない?」
「だったら、ラッキーな場所にあるのかな~?」
「とはいえは、まずは、見てみましょう!」
みたいな感じで話が進み、超音波検査へ。
「うむむむ、ちょぉ~っと微妙な場所だよね~」
「いくつもありますよ~」
「右側の卵巣もちょっと、怪しいね~」
「はっきりさせるために、MRIとってしっかり調べてみましょう!」
「え~っと、明日大丈夫、空いてる。予約いれますね~」
早っ
翌日に、MRI検査を受けることになったのでした。
チャックさんが私の妻なら、第6派が来る前に東京で治療します
「ハッピーバースディ~ チャックさん!」
MRI検査の結果説明の日は、私の47回目の誕生日。
先生ってば、テンション高くて驚く(==)
きっと、気落ちしないようにとの配慮なのでしょう…たぶん。
【結果】
◎子宮に多発性腫瘤あり(最大6.6センチ大)
◎右卵巣にチョコレート嚢腫あり
◎左卵巣は正常範囲
と、おもむろに先生が口を開いた。
「いや~、チャックさん。
排卵はしていましたから、
次?次の次?のタイミングで、
早々に冷凍保管しておくことをお勧めします」
うっ…
妊活するとも、せんとも決めてないのに、
妊活前提で、お話されるのだな…
でも、世間一般はそうなんだろうな…
こちらに受診するということは。
と、目を白黒させている私に、
冊子を差し出す先生。
『赤ちゃんがほしいあなたへ
~知っておきたい不妊の基礎知識~』
ペラペラ~っとめくって、18ページ
”不妊治療の3つのステップ”の項。
「チャックさんの場合、STEP3です」
見れば、”生殖補助医療”って書いてある。
いきなりか!
STEP3だから、その前にSTEP1と2が
アカンかった場合だよね。
なになに…
STEP3
*体外受精・胚移植
*顕微授精・胚移植
(==)
あかん、全くついていけない。
知識も気持ちも追いつかない。
ちなみに、
STEP1はタイミング療法
STEP2は人口授精
とある。
「で、次回までにご夫婦で相談をしてきてください」
「大切なことなので、2週間後に、聞かせてください」
「体外受精もねぇ、チャックさんの年齢で、
ここでは成功例がありません」
「私だったら、東京へ行きますね。今のタイミングなら」
と、東京の超有名な病院やら、
近県で通えそうな病院のリストを
ご親切にメモし始めた。
「もし、チャックさんが私の妻なら、コロナの第6派が来る前に、東京で治療しますね」
・・・。
その例え話、微妙…
ん?微妙か?
真っ当に考えたら、そうなんでしょうね…
私は、真っ当ではない!?
グダグダと、肝心な所で避けてきたからだろ…
相棒に話さないといけない。
その前に、自分はどうしたいのか?
決めなきゃいけない。
決めなきゃっていう時点で後ろ向きじゃないか?
子を産むことは当たり前のことなのか?
自然に任せたら~って駄目なのか?
いや、そのタイミングはとっくに過ぎていたのだぞ。
うん、知ってる 知っていたさ。
けど、どうもできなかった。
子が欲しいと思った時に、相手はいないし。
結婚が先だろ?
結婚か?それとも仕事か?
結婚したら、今みたいな働き方、絶対できんし。
仕事も結婚も子育ても~って女子たちを横目に、
そんな器用に私できんし。
すぐ結婚に進まないのなら、
今は目の前の仕事に打ち込むべし、べし、べし、と、
時間は流れに流れてきた。
私は本当に、何も考えずに生きてきたのだろうか?
大切なことを2週間で決めなければならない。
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