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なぜ?

北海道新聞では、『記者がたどる戦争』という連載をしている。
終戦記念日だからというわけでなく、
区切りの年度だからというわけでなく、
連載をしていることに、
個人的にも「これが大事」と思って読んでいる。

その戦争体験者の手記などには、
表現は少々違えど、
『戦争はすべきではない』
『敵味方などない』
『話し合いで解決』
といった言葉が並ぶ。

本当に大変な思いをした当事者のこの言葉の重たさが、
僕自身も含めて、
時間の経過とともに薄れてしまったのだと感じている。

新聞記事を読み、
その場面を分からないなりに想像する。
その場面が少しでも浮かぶと身体がかたくなり、
何ともいえない気持ちになる。

目の前で人が次々に亡くなっていくとは・・・。

園でかわいがっていた小鳥が病気になり、
動物病院で見てもらい、
「今日一日が山ですね」と言われ、
夜中も看病したが、最後固くなって動かなくなった時の感覚。

大切に飼っていたキアゲハの幼虫がさなぎになったが、
上手く羽化できず蝶として飛び立つことができず
そのまま死んでしまうのを見た時の感覚。

一緒に飯を食い、共に話をした仲間が目の前で
急に動かなくなってしまうというのは・・・。
それでも、次の作戦向けて前進しないといけないのは・・・。
(そうしないと自分も死んでしまうわけで)

とそんなタイミングで、再度読み直したい絵本を手にとった。

デイビッド・マッキ―さん、深いです。
今の世界各地で起きている争いの「抑々」は・・・。

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