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読書録「数字であそぼ。」

絹田村子「数字であそぼ。7」(小学館)

当たり前でない位相を考える時、その真の価値に人は気付く。
当たり前のことを”当たり前である”と理解することは実はとても大切で難しいことなのだ。(p87)

京都大学理学部数学科を舞台にした数学×キャンパスライフという一風変わたマンガである。

一度見ただけですべてを覚えることができる抜群の記憶力をもつ主人公。
高校までは秀才の誉れ高く、「将来のノーベル賞受賞候補」とまで期待される。

現役で吉田大学(京都大学をモチーフとしている)に入学し期待に胸を膨らませるものの、「数を定義する」大学数学の授業を受けて、その自信は打ち砕かれるのであった。

というあらすじであるが、コメディーマンガなので思わずくすりとさせられる。ちなみに著者は「動物のお医者さん」の著者、佐々木倫子さんのアシスタントを経験していたことがあるらしく作風がそれに近い。

また登場人物の一人に新潟出身の女子学生がおり新潟を舞台にしたエピソードも描かれている。

もちろん専門的な大学数学についても解説してあるので興味のある方は是非とも一読して頂きたい。

本日も皆様にとってよい一日でありますように。


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竹内康司
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