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石の上にも3分

採用活動業務の一環として「若年者の期待に応える採用活動を展開する」べく今どきの若年層、いわゆるミレニアム世代、Z世代と呼ばれる人々の話を聞くオンラインセミナーに先日、参加した。

主に座談会形式でファシリテーターが新潟県内の大学に通う学生たちに対し質問する形式だった。

印象的だったのが、就職活動で企業選びをする際に何を重視するか、という質問に対してある学生が

「福利厚生や働きやすい職場環境は最低条件として必要ですが、私はその企業に入社後どれだけ有効なスキルが身につけられるかを重視しています。仮に将来、転職する場合、私は○○ができますとアピールできる強みを身につけたいと思うのです」

と回答していたことである。
就活の段階ですでに次のキャリアについて検討しているとは・・・。

若い世代の人たちがすぐに成果がでるもの、即効性のあるものを求めるのはVUCAと呼ばれる現代において当然のスタンスかもしれない。

未来への割引率は大幅に低くなり現在志向が高まった結果、タイパ・コスパを重視する。すなわち1年後に12,000円をもらうのと今すぐに1万円をもらうのとでは、すぐにキャッシュが手に入る後者を選択するのだ。

しかし平成のゆとり世代の僕にとって現在の学生たちは何だかせわしなく余裕がないように感じられる。

意味のないことに時間を費やすのは無駄な行為だと切り捨てるのは早計ではないのだろうか。現時点のわずかな経験値から「意味がある/意味がない」を判断するのは非常にもったいない。

なぜなら何でこんなことやらないといけないだろう、と感じる下積みを経験することで、もっと工夫できないかと自分なりに考えることができる上、最初から完成形を手に入れるのではなく自分で創造するプロセスに楽しみを見出せると思うのだ。

タイパ・コスパ重視でショートカットばかりしていると、そうした自分で生み出すことの楽しみを知らないまま過ごすことになるので、味気ないのではないのかな。

エビデンスのないオジさんの感想であるが少しでも参考にしていただければと思う。

今日も皆様にとってよい一日でありますように。

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竹内康司
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