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こんな日に限って

ある日突然、それはやって来る。
何の前触れもなく、プツンとスイッチが切れるように昨日まで普通にあると思っていたものが今日は不通になってしまう。

昨日、心身ともに疲弊していた僕は、ホテルに戻る前にお気に入りの居酒屋に行こうとした。

長くなるがそのお店とのエピソードは下記①~⑤を参照してください。

素敵な店員さんの笑顔を見て日本酒でも飲めば少しは気分もマシになるかなと考えて店の前までたどり着いたら

えっ?
真っ白になっている…。

そうなのだ。
改装なのか分からないが営業していない。
おまけに店の前のポスターやら看板も撤去されている。

こんな日に限って。
追い打ちをかけるような悲しい出来事に茫然としたけれどロクに昼食を食べていなかったので空腹感を覚える。仕方ないからイタリアン・レストランに入ってサラダとボロネーゼを注文した。

一人貪るようにボロネーゼを食べながら、もうあの店の暖簾をくぐれない物悲しさがこみ上げてくる。

人も街も移り変わっていく。
変わらないことを求めても時勢には逆らえない。

ふと、同じように憂鬱や悲しみも流れていくなら今はこの名状しがたいドロドロした澱みを書き残したいと思った。

書くことで自身を癒すというよりも書くことで残したい。
いつかは、どんな心境でこの文章を書いたのか思い出せなくなったとしても今はただ残したい。言葉にできない思いや感情がグルグル渦巻いている。
陳腐な言葉でしか表現できないけれども僕は僕の言葉で物語ろう。

お腹は満たされたが、心は満たされないままホテルに戻った。

短い間でしたが美味しいお酒と肴をありがとうございました。

今日も皆様にとって良い一日になりますように。

いつか誰かとわからず、どこかですれ違えた時、幸せでありますように。


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竹内康司
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