ダブルでなくデュアル・スタンダード
昨夜(2024/6/11)、オンラインで開催された自啓共創塾に参加した。
テーマは「『日本のこころ』を育んだ源流」について。
古神道に基づく日本的霊性や神仏儒習合など、やや抽象論的な話題だったものの講義の中でSBNR=Spiritual But Not Religiousという言葉が出てきた。
直訳すると「無宗教型スピリチュアル」。
特定の宗教を信仰しているわけではないが、精神的な豊かさを求める
欧米ではウェルビーイングの一要素として昨今注目されている。しかし、それは横文字で日本に輸入される以前にも日本文化の中に存在していた。ヘーゲルの「アウフヘーベン」よりもずっと前に日本人は異なるものを受容し、「和える(あえる)」ことや「違いを尊重しあう」ことを実践してきたという。
参加者同士のグループダイアログの中で、日本語は述語が最後にあるから当初の想定とは正反対の主張もできる。すなわち対話を通じて理解しようと努め、相手のことを慮って自分自身をアジャストすることができるから、最後の最後にどんでん返しできるのが面白い、というコメントを話した方がいた。
本当にそうだ。
だから白か黒かの二項対立ではなく、「あれもこれも」と様々な要素を組み合わせたり重ねたりする習合の精神に包摂を見出す。これを二項対立とは逆の発想で「二項同体」、「デュアル・スタンダード」という。
結論を急がないで揺らぎや曖昧さ、グレーゾーンを楽しむ。
違いのある他者に対しても共に過ごす時間の中で、言葉を越えてどのように向き合っていくのか、まさに「和える」プロセスを楽しむマインドをもてるかどうかが今後さらに大切になっていくだろうと思った。
今日も皆様にとって、良い一日になりますように。
僕のやっていることもデュアル・スタンダードだ(*^^)v
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