おみくじを引こうか
先日、ある経営者の方の講演会を聴講した。
その中で
会社を倒産させた知り合いに共通しているのが、最後まで自分で解決できると一人で抱え込んでしまうケースが多い、というお話が印象に残った。
もっと早い段階で誰かに相談していれば会社を畳むようなことにはならなかったのに意外と優秀な人でもプライドがあるからなのか救いの手を求めない。
この程度の問題を自分で解決できなくてどうする、
と責任感や自負から他者に弱みを見せることが悪だとみなした結果、状況は悪化していき最悪の結末を辿ってしまうというのか。
逆に相談される側は、何も言ってこないと順調に事業が進んでいるものと想像してしまう。
しかし、うまくいかないことや現在の僕のようにモヤモヤしていることを誰かに話すことは結構勇気がいる。
それは自分自身が否定されることが怖いということよりも、ミイラ取りがミイラになるように暗~い、じめじめしたモードに相談相手を巻き込むことは申し訳ないと感じるからだ。
じゃあ結局一人で抱え込んで自滅するほうが望ましいのか、と言われると
それも違うと思う。
一人では抱えきれない困難に直面した時、どうすればよいのか。
とりあえず神社のおみくじでも引いて、そこに書いてある内容と現状との関係を誰かに話してみるのはどうだろう。
この前、おみくじ引いたらこんなことが書いてあってさ…いや〜参ったよ。
まぁ〇〇でちょっと上手くいかなくてさ。
というような話の持っていき方だといきなり重い話のモードにならずに済む。
解決策を他者に求めるよりも、トホホな状況を共感してもらい次のリアクションを待つ。それは傷のなめ合いなのか、予期せぬリアクションなのか、期待通りの反応なのかわからないけれど少なくとも自分の荷卸をすることで鬱積させない効果はあると思う。
今日も皆様にとって良い一日になりますように。
AIを使って壁打ちするよりも非言語的な部分を共有できるから占い師やカウンセラーの需要はなくならないかもしれない。