蛇も蛙もポムポムも
最近、新聞の書籍コーナーで
「Z世代が本音で語る蛙化現象」的な見出しを見つけた。
たしか流行語にも選ばれた「蛙化現象」。
恥ずかしながら言葉の意味をおじさんの僕はよくわかっておらず、けろけろけろっぴを連想していた。
ちなみに僕はサンリオのキャラクターが好きだ。
ポムポムプリンやアグレッシブ烈子を見ていると癒される。
僕に好意を寄せている女性が、僕も好意を抱いていることが判明した途端に
きしょ、何こいつ。
サンリオ好きとか、ただの演出なだけのロリコン変態野郎が。
という感想をもつことが所謂「蛙化現象」とされるようだ。
自分で書いてて悲しくなってきた…。
この言葉が流行している背景には、
「相手の些細な行動や仕草で、好きな人を嫌いになってしまう現象」のように本来の意味とは異なった形で、広義に解釈されたことが遠因にあるという。
ちなみに下記のページに分かりやすくまとめられていた。
まぁいずれにせよ、どんな美男美女と付き合おうとしても、いつかは気持ちは冷める。
だから街中で楽しそうに闊歩する若いカップルを見かけても
ぬくもりが欲しくて人混み歩いてしまいたくなる、ZARD的な日が将来やってくるから今は精一杯楽しんでねと陰ながらエールを送ってしまう。
そもそも村上春樹のいう「晴れた日に100パーセントの女の子」に出会ったところで相手に対し幻滅したり、違和感を抱くことはあるだろう。
でもそれってつまり、最近のZ世代の若い人々も僕のように普遍的なものへのあこがれを抱いていることの反動なのかもしれないと思った。
ただ所詮、形而下で生きる僕らは一貫せず矛盾も抱え、時と場合によってカメレオンのように変わっていく。
この記事を書いていく中で、蛙化現象の対義語で「蛇化現象」という言葉を知った。
相手のダサいところやカッコ悪いところも何でも丸呑みする。
という「蛙化現象」のアンチテーゼらしい。
あくまで個人的な感想だが別に無理して丸呑みする必要はないのではないか。時に蛙化で幻滅することはあっても誰しも叩けば必ず埃は出るもので、清濁あわせてその人となりを尊重する。あくまで個人は個人で自分と同化させる必要はない。
価値観や人生観は、人によって違うのだから各々が大切にしているものを持ち続ければいい。それを相手に合わせて変化させたければ、そうすればいいし自分の中で盤石なものとして持ち続けたければ、それはそれで構わないのではないかと考える。
ということ飲み会で話す僕は恐らく、めんどくさい人だと思われているんだろうな…。
僕自身も脱皮していかないと。
今日も皆様にとって良い一日になりますように。
蛙も蛇も、いのちいっぱいに生きている姿は皆美しい。